「こんにちわッ、テディちゃでス!
わかッてはいてもォ、がくぜんッ、でスゥ……!」
「がるる!ぐるっる……!」(←訳:虎です!怖かった……!)
こんにちは、ネーさです。
今日の朝ドラ『らんまん』では関東大震災の描写があり、
呼吸もろくに出来なくなる程でした。
こんなことが二度と起こりませんようにと祈りつつ、
さあ、読書タイムですよ。
本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪
―― 死亡告示 ――
著者はジェフリー・ディーヴァーさん、
原著は2014年に、日本語版は2022年5月に発行されました。
原作『Trouble in Mind』を翻訳時に分冊、
2022年4月に刊行された『フルスロットル』がⅠ巻、
こちらの『死亡告示』がⅡ巻に当たるので、
『トラブル・イン・マインドⅡ』と日本語副題が付されています。
「はらはらはらはらッ!」
「ぐるるがるる!」(←訳:来たぞ来たぞ!)
この御本の表紙を一目見れば、
おお!と身を乗り出す御方もおられるでしょうか。
がっしりした造りの、車椅子。
この車椅子の持ち主は、おそらく……
リンカーン・ライム氏なのか?
「おおおッ!」
「がっるるるる!」(←訳:待ってました!)
ええ、表題作品『死亡告示』は、
著者・ディーヴァーさんが生み出した名探偵
リンカーン・ライムさんが活躍する短編作品……
なのですが、
何やら妙ですよ?
ニューヨーク市警本部長の
ロバート・マクナルティさんから
市警の主要な幹部さんや刑事さんに送られたのは、
『リンカーン・ライムのニュースリリースについて』
というメールで、
その内容は……
リンカーン・ライム氏、
自宅で銃撃される?
事件の容疑者は
“ウォッチメイカー“の異名を持つ犯罪者(指名手配中)で、
現在も逃走中?
ライム氏は現場で死亡が確認され、
葬儀は月曜日の午後7時から……云々。
「ええええェ~ッ?」
「ぐるるぅ!」(←訳:まさかぁ!)
私ネーさも、まさか!と叫びたいところですが、
このメールは
市警本部長さんが発信したもので、
文面も本部長さん本人が書いたものに間違いありません。
ライムさんと”ウォッチメイカー“が銃撃……?
いったいなぜ? どういうこと?
疑問と不信が飛び交う短編作品には、
ちょっぴりのユーモアとともに、
捜査官ライムさんの“矜恃“も籠められています。
私の人生において、
車椅子を使う脊髄損傷者であるという点は
最重要項目ではない。
私はまず犯罪学者であって、
たまたま身体に障害があるに過ぎない。
いやいやいや、こんなに賢く誇り高いライムさんが、
犯罪学会の星・ライムさんが、
“ウォッチメイカー“と銃撃戦だなんて……
そんなの、あり?
「むふふふふゥ!」
「がるるっ!」
はたして、
『死亡告示』の真意は、真相は。
この御本には『死亡告示』の他に、
『プロット』『カウンセラー』
『兵器』『和解』『永遠』と、
計6作品が収録されています。
特に『永遠』は中編に等しい分量の力作ですよ。
エンタの醍醐味を満喫できる一冊を、
ミステリ好きな方々は、ぜひ~♪