「こんにちわッ、テディちゃでス!
あううゥ、ちゅうしゃッ、こわいィ~…!」
「がるる!ぐるがるぐるるる!」(←訳:虎です!大人でも怖いよう!)
こんにちは、ネーさです。
今日はワクチン接種の予約を入れてあるのです……
大人でも、ええ、やっぱり注射は怖いのです……
副反応が軽く済むようにと祈りつつ、
さあ、読書タイムですよ。
本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪
―― スタンド・バイ・ミー ――
著者はスティーヴン・キングさん、
原著は1982年に、
画像の日本語文庫版は1987年に発行されました。
英語原題は『The Body』、
もはや知らぬ人がいないほどの“名作”となった
映画『スタンド・バイ・ミー』の原作小説です。
「きこえてェくるのでスゥ~!」
「ぐるがる!」(←訳:あの歌が!)
『スタンド・バイ・ミー』と聞いただけで、
ベン・E・キングさんの歌声が
自動的に脳内再生されてしまう御方も
大勢おられることでしょう。
スティーヴン・キングさんが著した原作小説は、
中編4作品を収めた分厚い単行本
『DIFFERENT SEASON』中の1篇として
発表されました。
4作品のうち『スタンド・バイ・ミー』は
いちばん早くに書いた作品なのだと、
御本冒頭の『はじめに』で
キングさんは回想し、
↓こんな風に形容しています。
《発見の旅に出かける田舎町の四人組の少年たちの話》
「みじかいィけれどもォ~…」
「がるるぐるるる!」(←訳:確かに旅でした!)
1959年、
米国オレゴン州のキャッスルロック。
12歳の少年4人が、
或る目的を抱いて旅に出ました。
死体を探しに。
森のどこかにある死体を探し当てれば、
有名になれる。
英雄になれる。
「しィ~ッ! ひみつゥでス!」
「ぐるがる!」(←訳:内緒だよ!)
ちょっと死体を探しに行ってきま~す、
なんて、とても親たちには言えません。
それに、
少年たちより年上の、不良グループの面々も
死体を見つけたがっている……
ひっそり、こっそり、
本当の目的を隠し、
森へと踏み込んでゆく
語り手の『わたし』ことゴーディと、
クリス、
テディ、
バーンの4人。
彼ら4人は、
英雄になれるのか――
「みちのりィはァ、けわしくゥ~」
「がるるるるるぐる?」(←訳:アクシデント続出?)
原作小説と映画の違いは、
少年たちが背負っている、いえ、
背負わされている苦難の詳細を
キングさんの筆が余さず記しているところでしょうか。
また、4人の少年が住む
キャッスルロックという田舎町の、
良い面も、
最悪な面も。
そうして、物語の終盤――
キングさんは
“原作者のみに許された特権“として、
旅の後の日々をも
抜かりなく描写してゆきます。
「たびのォおわりィはァ~…」
「ぐるるがる~…」(←訳:切ないかも~…)
ひとつの旅が終わり、
また新しい旅へ。
作家・キングさんのファンの方々、
宝物のように映画『スタンド・バイ・ミー』を
愛している方々にも
原作『スタンド・バイ・ミー』は
おすすめですよ。
名シーン&名台詞の数々を思い浮かべながら、
ぜひ、一読してみてくださいね~♪