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テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 森の旅へ、記憶の旅へ ~

2022-10-24 21:50:54 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 あううゥ、ちゅうしゃッ、こわいィ~…!」

「がるる!ぐるがるぐるるる!」(←訳:虎です!大人でも怖いよう!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 今日はワクチン接種の予約を入れてあるのです……

 大人でも、ええ、やっぱり注射は怖いのです……

 副反応が軽く済むようにと祈りつつ、

 さあ、読書タイムですよ。

 本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪

  

 

 

     ―― スタンド・バイ・ミー ――

 

 

 著者はスティーヴン・キングさん、

 原著は1982年に、

 画像の日本語文庫版は1987年に発行されました。

 英語原題は『The Body』、

 もはや知らぬ人がいないほどの“名作”となった

 映画『スタンド・バイ・ミー』の原作小説です。

 

「きこえてェくるのでスゥ~!」

「ぐるがる!」(←訳:あの歌が!)

 

 『スタンド・バイ・ミー』と聞いただけで、

 ベン・E・キングさんの歌声が

 自動的に脳内再生されてしまう御方も

 大勢おられることでしょう。

 

 スティーヴン・キングさんが著した原作小説は、

 中編4作品を収めた分厚い単行本

 『DIFFERENT SEASON』中の1篇として

 発表されました。

 

 4作品のうち『スタンド・バイ・ミー』は

 いちばん早くに書いた作品なのだと、

 御本冒頭の『はじめに』で

 キングさんは回想し、

 ↓こんな風に形容しています。

 

 《発見の旅に出かける田舎町の四人組の少年たちの話》

 

「みじかいィけれどもォ~…」

「がるるぐるるる!」(←訳:確かに旅でした!)

 

 1959年、

 米国オレゴン州のキャッスルロック。

 12歳の少年4人が、

 或る目的を抱いて旅に出ました。

 

 死体を探しに。

 

 森のどこかにある死体を探し当てれば、

 有名になれる。

 英雄になれる。

 

「しィ~ッ! ひみつゥでス!」

「ぐるがる!」(←訳:内緒だよ!)

 

 ちょっと死体を探しに行ってきま~す、

 なんて、とても親たちには言えません。

 それに、

 少年たちより年上の、不良グループの面々も

 死体を見つけたがっている……

 

 ひっそり、こっそり、

 本当の目的を隠し、

 森へと踏み込んでゆく

 語り手の『わたし』ことゴーディと、

 クリス、

 テディ、

 バーンの4人。

 

 彼ら4人は、

 英雄になれるのか――

 

「みちのりィはァ、けわしくゥ~」

「がるるるるるぐる?」(←訳:アクシデント続出?)

 

 原作小説と映画の違いは、

 少年たちが背負っている、いえ、

 背負わされている苦難の詳細を

 キングさんの筆が余さず記しているところでしょうか。

 

 また、4人の少年が住む

 キャッスルロックという田舎町の、

 良い面も、

 最悪な面も。

 

 そうして、物語の終盤――

 キングさんは

 “原作者のみに許された特権“として、

 旅の後の日々をも

 抜かりなく描写してゆきます。

 

「たびのォおわりィはァ~…」

「ぐるるがる~…」(←訳:切ないかも~…)

 

 ひとつの旅が終わり、

 また新しい旅へ。

 

 作家・キングさんのファンの方々、

 宝物のように映画『スタンド・バイ・ミー』を

 愛している方々にも

 原作『スタンド・バイ・ミー』は

 おすすめですよ。

 名シーン&名台詞の数々を思い浮かべながら、

 ぜひ、一読してみてくださいね~♪