goo blog サービス終了のお知らせ 

テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 街の、ともしび ~

2022-02-01 22:33:41 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 うきゃゥ! はやくもォ、にがつゥ~!」

「がるる!ぐるるがる!」(←訳:虎です!いつの間に!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 年末からの流れでアタフタバタバタしているうち、

 超音速で過ぎ去った1月を見送ったら、

 さあ、2月最初の読書タイムですよ。

 本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪

  

 

 

     ―― 欧州カフェ紀行 ――

 

 

 文書と写真はAya Kashiwabaraさん、

 写真は飯貝拓海さん、

 2021年8月に発行されました。

 『CAFE TRAVELOGUE IN EUROPE』と英語題名が、

 『カフェの旅で出逢う、珈琲と人生の物語』

 と日本語副題が付されています。

 

「たびィだァ~♪♫」

「ぐる~!」(←訳:旅行~!)

 

 かつて、これほどまでに全人類が

 《旅》を制限され、規制された時代があったでしょうか。

 中世だって、世界大戦中だって、

 多くの人々は何のかんのと理由をつけ、

 あっちこっちに移動していたものです。

 

 なので、

 遠くへお出掛けしたいよう~!と熱望する皆さま、

 カフェの旅に出発してみましょう。

 

「れきしィとォでんとうゥのォ、おみせッ!」

「がるるぐるぅ!」(←訳:気楽なお店も!)

 

 ヨーロッパでカフェ、といえば、

 先ずイメージされるのは、

 パリのカフェ♪

 

 なのですが、

 外資系旅行会社にお勤めしているという

 著者のAya Kashiwabaraさんは、

 ベルリン在住のエッセイストさんです。

 そのためか、ドイツや東欧の情報に詳しく、

 御本の本文で紹介されているのは、

 

 『ベルリン』

 『ライプツィヒ』

 『ローマ』

 『ヴェネツィア』

 『クラクフ』

 『ウィーン』

 『パリ』

 『プラハ』

 『ロンドン』

 

 と、ちょっと意外とも言える”顔触れ”です。

 

「ぷらはッ?」

「ぐるるる!」(←訳:クラクフ!)

「らいぷつィひッ?」

 

 ローマ帝国時代から商業都市として栄えた

 ライプツィヒ。

 このライプツィヒこそが、

 ドイツのカフェ文化が最初に花開いた街だと、

 Ayaさんは指摘します。

 

 ベルリンの壁が崩壊したのも、

 ライプツィヒで大規模な市民デモが

 起こったことに起因する、と。 

 

 では、なぜドイツの街にカフェが浸透したかというと……

 冬のせい!

 

「ふァ??」

「がっる?」(←訳:冬って?)

 

 ドイツの冬は、それはそれは寒くて。

 ベルリンでは、マイナス20℃にもなっちゃう!

 朝は真っ暗闇で、

 冬季の日照時間は平均3時間。

 天候によっては、一日中どんより薄暗闇……なんてことも。

 

「こここッ、こごえるゥ~!」

「ぐるる~!」(←訳:寒過ぎ~!)

 

 寒さが厳しい時期の行動範囲は

 自ずと限定されてゆきます。

 自宅、職場、そしてカフェ。

 かくして、ドイツのカフェは

 暮らしに欠かせないものとなっていったのでした。

 

「あたたかなァ~しつないィ!」

「がるるぐーるー!」(←訳:温かなコーヒー!)

 

 ショパンさんの国・ポーランドのカフェ。

 チェコの古都・プラハのカフェ。

 ヨーロッパ最古のカフェは、イタリアのヴェネツィアに。

 コーヒーから紅茶の国へと変化した

 英国・ロンドンのカフェ。

 

 Aya Kashiwabaraさんの文章と、

 美しいカフェの写真は、

 旅好きな活字マニアさんに、

 歴史好きな方々にもおすすめです。

 ぜひ、一読してみてくださいね~♫