「こんにちわッ、テディちゃでス!
うきゃゥ! はやくもォ、にがつゥ~!」
「がるる!ぐるるがる!」(←訳:虎です!いつの間に!)
こんにちは、ネーさです。
年末からの流れでアタフタバタバタしているうち、
超音速で過ぎ去った1月を見送ったら、
さあ、2月最初の読書タイムですよ。
本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪
―― 欧州カフェ紀行 ――
文書と写真はAya Kashiwabaraさん、
写真は飯貝拓海さん、
2021年8月に発行されました。
『CAFE TRAVELOGUE IN EUROPE』と英語題名が、
『カフェの旅で出逢う、珈琲と人生の物語』
と日本語副題が付されています。
「たびィだァ~♪♫」
「ぐる~!」(←訳:旅行~!)
かつて、これほどまでに全人類が
《旅》を制限され、規制された時代があったでしょうか。
中世だって、世界大戦中だって、
多くの人々は何のかんのと理由をつけ、
あっちこっちに移動していたものです。
なので、
遠くへお出掛けしたいよう~!と熱望する皆さま、
カフェの旅に出発してみましょう。
「れきしィとォでんとうゥのォ、おみせッ!」
「がるるぐるぅ!」(←訳:気楽なお店も!)
ヨーロッパでカフェ、といえば、
先ずイメージされるのは、
パリのカフェ♪
なのですが、
外資系旅行会社にお勤めしているという
著者のAya Kashiwabaraさんは、
ベルリン在住のエッセイストさんです。
そのためか、ドイツや東欧の情報に詳しく、
御本の本文で紹介されているのは、
『ベルリン』
『ライプツィヒ』
『ローマ』
『ヴェネツィア』
『クラクフ』
『ウィーン』
『パリ』
『プラハ』
『ロンドン』
と、ちょっと意外とも言える”顔触れ”です。
「ぷらはッ?」
「ぐるるる!」(←訳:クラクフ!)
「らいぷつィひッ?」
ローマ帝国時代から商業都市として栄えた
ライプツィヒ。
このライプツィヒこそが、
ドイツのカフェ文化が最初に花開いた街だと、
Ayaさんは指摘します。
ベルリンの壁が崩壊したのも、
ライプツィヒで大規模な市民デモが
起こったことに起因する、と。
では、なぜドイツの街にカフェが浸透したかというと……
冬のせい!
「ふァ??」
「がっる?」(←訳:冬って?)
ドイツの冬は、それはそれは寒くて。
ベルリンでは、マイナス20℃にもなっちゃう!
朝は真っ暗闇で、
冬季の日照時間は平均3時間。
天候によっては、一日中どんより薄暗闇……なんてことも。
「こここッ、こごえるゥ~!」
「ぐるる~!」(←訳:寒過ぎ~!)
寒さが厳しい時期の行動範囲は
自ずと限定されてゆきます。
自宅、職場、そしてカフェ。
かくして、ドイツのカフェは
暮らしに欠かせないものとなっていったのでした。
「あたたかなァ~しつないィ!」
「がるるぐーるー!」(←訳:温かなコーヒー!)
ショパンさんの国・ポーランドのカフェ。
チェコの古都・プラハのカフェ。
ヨーロッパ最古のカフェは、イタリアのヴェネツィアに。
コーヒーから紅茶の国へと変化した
英国・ロンドンのカフェ。
Aya Kashiwabaraさんの文章と、
美しいカフェの写真は、
旅好きな活字マニアさんに、
歴史好きな方々にもおすすめです。
ぜひ、一読してみてくださいね~♫