「こんにちわッ、テディちゃでス!
きょうはァ、にゃァ~にゃァ~でスからァ~」
「がるる!ぐるるがる~!」(←訳:虎です!猫の日だよ~!)
こんにちは、ネーさです。
2が2つ並ぶ今日22日はネコの日……いえいえ、
正確には、猫の日は2月22日ですね。
もっともこれは日本だけのことで、
米国は10月29日、ロシアは3月1日、
欧州では2月17日がWorld Cat Dayなのだそうです。
本日の読書タイムは、
そんな風に世界中で愛されている猫たちをテーマにした
こちらのご本を、さあ、どうぞ~♪
―― 人間を幸せにする 猫の童話集 ――
編者はジョン・リチャード・スティーブンスさん、
原著は1993年に、画像の日本語版は2018年12月に発行されました。
英語原題は
『THE KING OF THE CATS AND OTHER FELINE FAIRY TALES』、
題名の通り、猫が登場する童話や昔話を集めた
《猫アンソロジー》作品です。
「せかいのォ、あちらァこちらァにィ~!」
「ぐるるがる!」(←訳:猫伝説あり!)
そうね、目次のページを見てみますとね、
こんなにいろんな国で猫の物語が受け継がれているのかと、
ちょっとビックリさせられますよ。
イタリア、フランス、ノルウェー、
イングランド、スコットランド、
アイスランド、アイルランド、ドイツ、
インド、オランダ、北アメリカ、
そして日本でも。
「まずはァ、あのォゆうめいィなァ~」
「がるるるぐる!」(←訳:長靴くんから!)
編者・スティーブンスさんによる
プロローグ『猫の目の不思議』に続く本文は、
題材ごとに8つのパートで構成されています。
1は『《長靴をはいた猫》の誕生』、
2は『猫の王は、誰だ?』
3は『ディック・ホイッティントンと猫の物語』、
4は『グリム童話の猫たちの旅』、
5は『日本の忠義な猫たち』、
6は『猫と玉に変えられた人間』、
7は『わが道をゆく猫たち』、
8は『人間の運命を変えた猫たち』。
このうち、
世界に最もよく知られているのは
《長靴をはいた猫》でしょうか。
猫とかかわることで
主人公が出世してゆく物語は、
訳者・池田雅之さんによれば、
《はずれ者である弟と
役立たずの猫が
力を合わせて大成功するという、
昔話によくあるパターン》
とのことです。
「ふァいッ! あッ!というゥまのォ~…」
「ぐるがる!」(←訳:栄誉栄達!)
トントン拍子に陽のあたる坂道を昇ってゆく
《長靴をはいた猫》は、
フィクション作品なんですけれども。
この御本には、同じように、
猫がきっかけで大躍進!
しかも、ほぼノンフィクション!
という作品も収録されています。
そう、本文72ページ、
『ディック・ホイッティントンと猫』ですよ。
「こちらもォ、ゆうめいィ!」
「がるるるぐるるるるる!」(←訳:ロンドン市長さんの猫!)
リチャード・ホイッティントン卿(1385~1423)は
実在した人物であり、
ロンドン市長を3回務めた、というのも
事実です。
ただし、物語の中のディック・ホイッティントンくんは、
陽の当たる坂道どころか、
泥だらけのロンドンの道で
日々苦闘している孤独な少年です。
そして、最終的にディック少年の苦境を救うのは、
猫……だけではなくて、
彼の周囲の、優しいこころを持った人間たち。
猫と人間、両方のおかげで、
ディック少年はロンドン市長への階段を
堅実に、一段ずつ登ってゆきます。
「おうえんッしたくゥなりまスゥ!」
「ぐるるがぅっるるる!」(←訳:頑張れディックくん!)
『長靴をはいた猫』の様々なバリエーションや
『ホイッティントンと猫』について、
編者・スティーブンスさんは
正確さを重んじ、
物語に手を加えることをしなかった、
と述べています。
現代人に都合のよいように
省略されていたり、
改変されていない、
昔のままの《昔ばなし》は、
大人の活字マニア諸氏に、
もちろん読書好きな少年少女さんにも
おすすめの一冊です。
夏休みの終わりに、
ぜひ、手に取ってみてくださいね~♪
きょうはァ、にゃァ~にゃァ~でスからァ~」
「がるる!ぐるるがる~!」(←訳:虎です!猫の日だよ~!)
こんにちは、ネーさです。
2が2つ並ぶ今日22日はネコの日……いえいえ、
正確には、猫の日は2月22日ですね。
もっともこれは日本だけのことで、
米国は10月29日、ロシアは3月1日、
欧州では2月17日がWorld Cat Dayなのだそうです。
本日の読書タイムは、
そんな風に世界中で愛されている猫たちをテーマにした
こちらのご本を、さあ、どうぞ~♪
―― 人間を幸せにする 猫の童話集 ――
編者はジョン・リチャード・スティーブンスさん、
原著は1993年に、画像の日本語版は2018年12月に発行されました。
英語原題は
『THE KING OF THE CATS AND OTHER FELINE FAIRY TALES』、
題名の通り、猫が登場する童話や昔話を集めた
《猫アンソロジー》作品です。
「せかいのォ、あちらァこちらァにィ~!」
「ぐるるがる!」(←訳:猫伝説あり!)
そうね、目次のページを見てみますとね、
こんなにいろんな国で猫の物語が受け継がれているのかと、
ちょっとビックリさせられますよ。
イタリア、フランス、ノルウェー、
イングランド、スコットランド、
アイスランド、アイルランド、ドイツ、
インド、オランダ、北アメリカ、
そして日本でも。
「まずはァ、あのォゆうめいィなァ~」
「がるるるぐる!」(←訳:長靴くんから!)
編者・スティーブンスさんによる
プロローグ『猫の目の不思議』に続く本文は、
題材ごとに8つのパートで構成されています。
1は『《長靴をはいた猫》の誕生』、
2は『猫の王は、誰だ?』
3は『ディック・ホイッティントンと猫の物語』、
4は『グリム童話の猫たちの旅』、
5は『日本の忠義な猫たち』、
6は『猫と玉に変えられた人間』、
7は『わが道をゆく猫たち』、
8は『人間の運命を変えた猫たち』。
このうち、
世界に最もよく知られているのは
《長靴をはいた猫》でしょうか。
猫とかかわることで
主人公が出世してゆく物語は、
訳者・池田雅之さんによれば、
《はずれ者である弟と
役立たずの猫が
力を合わせて大成功するという、
昔話によくあるパターン》
とのことです。
「ふァいッ! あッ!というゥまのォ~…」
「ぐるがる!」(←訳:栄誉栄達!)
トントン拍子に陽のあたる坂道を昇ってゆく
《長靴をはいた猫》は、
フィクション作品なんですけれども。
この御本には、同じように、
猫がきっかけで大躍進!
しかも、ほぼノンフィクション!
という作品も収録されています。
そう、本文72ページ、
『ディック・ホイッティントンと猫』ですよ。
「こちらもォ、ゆうめいィ!」
「がるるるぐるるるるる!」(←訳:ロンドン市長さんの猫!)
リチャード・ホイッティントン卿(1385~1423)は
実在した人物であり、
ロンドン市長を3回務めた、というのも
事実です。
ただし、物語の中のディック・ホイッティントンくんは、
陽の当たる坂道どころか、
泥だらけのロンドンの道で
日々苦闘している孤独な少年です。
そして、最終的にディック少年の苦境を救うのは、
猫……だけではなくて、
彼の周囲の、優しいこころを持った人間たち。
猫と人間、両方のおかげで、
ディック少年はロンドン市長への階段を
堅実に、一段ずつ登ってゆきます。
「おうえんッしたくゥなりまスゥ!」
「ぐるるがぅっるるる!」(←訳:頑張れディックくん!)
『長靴をはいた猫』の様々なバリエーションや
『ホイッティントンと猫』について、
編者・スティーブンスさんは
正確さを重んじ、
物語に手を加えることをしなかった、
と述べています。
現代人に都合のよいように
省略されていたり、
改変されていない、
昔のままの《昔ばなし》は、
大人の活字マニア諸氏に、
もちろん読書好きな少年少女さんにも
おすすめの一冊です。
夏休みの終わりに、
ぜひ、手に取ってみてくださいね~♪