「こんにちわッ、テディちゃでス!
ううゥ~むッ! けいかいィしなくちゃッ!」
「がるる!ぐるがる!」(←訳:虎です!水分水分!)
こんにちは、ネーさです。
昨日25日の暑さで早くも熱中症になりかけました……
なので、今日は朝から積極的に水分補給しながらの、
さあ、読書タイムを、どうぞ~♫

―― おいぬさま ――
原作者は柳田国男さん、文は京極夏彦さん、絵は中野真典さん、
2018年4月に発行されました。
岩手県遠野出身の佐々木喜善が収集した民話を
民俗学者・柳田国男さんが世に送り出した『遠野物語』――
その『遠野物語』を、
作家・京極夏彦さんが新たに語り起こし、
現代の絵本作家さんが画を描くと……こうなりました!
「こッ、こここッ、これッ」
「ぐる~!」(←訳:怖い~!)
まあ、そうですね、
一応“怪談の原点”ということになっているのが、
『遠野物語』です。
絵本になっても、
怖さは保証付き!とも申せましょうか。
ただし、この作品の怖さは、
幽霊や妖怪の怖さ、ではありません。
ぼんやりして目に捉えにくい怪異とは正反対の、
あまりにリアルすぎる恐怖。
そんな怖さを運んでくるのは……
「おいぬさまッ??」
「がる!」(←訳:狼だ!)
遠野のあたりの山野にはその昔、
お犬様がたくさん棲んでいた。
お犬様とは、狼のことである。
という文章から幕を開ける物語は、
佐々木喜善さん自身が体験したエピソードも
下地になっているせいか、
限りなくノンフィクションに近い……?
「だからァ、こわさもォ~…」
「ぐるるる!」(←訳:ひとしお!)
学校から、家へ。
帰宅途中の小学生が、
通り道にある岩山を見やれば。
何かがいた。
よく見ると、
岩山のあちこちにお犬様がうずくまっていた。
「ちッ、ちかいィ~!」
「がるるる!」(←訳:来ないで!)
身を隠すのが上手なお犬様。
見かけるだけならまだいいけれど、
もしも、
挑発などしようものなら。
「わわゥ! きけんでス!」
「ぐるるるがる!」(←訳:止めようそれ!)
けれど、ある時。
小友村(おともむら)に住む老人がやってしまいました。
酒に酔い、
上機嫌だった老人はふざけて、
お犬様の遠吠えの真似をしてしまったのです。
すると、たちまち。
「ひいいィ~!」
「がるっ!」(←訳:来たっ!)
老人を襲った恐怖とは……?
原作の36話~41話をベースにしていると思われる、
京極さん版《絵本・遠野物語》シリーズ、
この『おいぬさま』をはじめ、
キレが良すぎて本当に怖い!
でもオススメ!という、
ややこしい作品が揃っています。
ミステリ&サスペンス好きさんも、
歴史モノがお好きな活字マニアさんも、
どうかぜひ、一読を♪
ううゥ~むッ! けいかいィしなくちゃッ!」
「がるる!ぐるがる!」(←訳:虎です!水分水分!)
こんにちは、ネーさです。
昨日25日の暑さで早くも熱中症になりかけました……
なので、今日は朝から積極的に水分補給しながらの、
さあ、読書タイムを、どうぞ~♫

―― おいぬさま ――
原作者は柳田国男さん、文は京極夏彦さん、絵は中野真典さん、
2018年4月に発行されました。
岩手県遠野出身の佐々木喜善が収集した民話を
民俗学者・柳田国男さんが世に送り出した『遠野物語』――
その『遠野物語』を、
作家・京極夏彦さんが新たに語り起こし、
現代の絵本作家さんが画を描くと……こうなりました!
「こッ、こここッ、これッ」
「ぐる~!」(←訳:怖い~!)
まあ、そうですね、
一応“怪談の原点”ということになっているのが、
『遠野物語』です。
絵本になっても、
怖さは保証付き!とも申せましょうか。
ただし、この作品の怖さは、
幽霊や妖怪の怖さ、ではありません。
ぼんやりして目に捉えにくい怪異とは正反対の、
あまりにリアルすぎる恐怖。
そんな怖さを運んでくるのは……
「おいぬさまッ??」
「がる!」(←訳:狼だ!)
遠野のあたりの山野にはその昔、
お犬様がたくさん棲んでいた。
お犬様とは、狼のことである。
という文章から幕を開ける物語は、
佐々木喜善さん自身が体験したエピソードも
下地になっているせいか、
限りなくノンフィクションに近い……?
「だからァ、こわさもォ~…」
「ぐるるる!」(←訳:ひとしお!)
学校から、家へ。
帰宅途中の小学生が、
通り道にある岩山を見やれば。
何かがいた。
よく見ると、
岩山のあちこちにお犬様がうずくまっていた。
「ちッ、ちかいィ~!」
「がるるる!」(←訳:来ないで!)
身を隠すのが上手なお犬様。
見かけるだけならまだいいけれど、
もしも、
挑発などしようものなら。
「わわゥ! きけんでス!」
「ぐるるるがる!」(←訳:止めようそれ!)
けれど、ある時。
小友村(おともむら)に住む老人がやってしまいました。
酒に酔い、
上機嫌だった老人はふざけて、
お犬様の遠吠えの真似をしてしまったのです。
すると、たちまち。
「ひいいィ~!」
「がるっ!」(←訳:来たっ!)
老人を襲った恐怖とは……?
原作の36話~41話をベースにしていると思われる、
京極さん版《絵本・遠野物語》シリーズ、
この『おいぬさま』をはじめ、
キレが良すぎて本当に怖い!
でもオススメ!という、
ややこしい作品が揃っています。
ミステリ&サスペンス好きさんも、
歴史モノがお好きな活字マニアさんも、
どうかぜひ、一読を♪