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テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

東西南北、海底から宇宙まで!

2018-06-04 22:09:08 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ぷむむゥ! くやしィ~のでスゥ!」
「がるる!ぐるがるぐる!」(←訳:虎です!でも次がある!)

 こんにちは、ネーさです。
 赤土のコートにラケットを叩きつける錦織選手の姿を、
 どうにもやるせなく、悲しくなりました、が。
 そうだ次がある!次よ次!
 次の全英、ウィンブルドンのセンターコートで躍動する
 錦織選手に思い馳せつつ、
 さあ、本日の読書タイムはこちらの御本で、
 地球のあっちこっちを飛び回りましょう~♪
 
  



        ―― 生物学者、地球を行く ――



 編者は日本生態学会 北海道地区会の皆さん、
 責任編集は小林真さん、工藤岳さん、2018年4月に発行されました。
 『まだ知らない生きものを調べに、深海から宇宙まで』と
 副題が付されています。

「せいたいィがくゥ~…??」
「ぐるがぅる??」(←訳:それなぁに??)

 環境と生物のかかわりを研究する生物学の分野があって、
 それを生物学(エコロジー)と呼ぶ――と、
 御本の冒頭に記されています。

   地球上にはどうしてこんなにも多くの静物画進化し、
   繁栄しているのか?

   気候変動は地球の生態系に
   どのような影響を及ぼすのか?

 などの疑問はもとより、
 
   なぜ、どうやって、
   こんな場所に生物がすんでいるのか?

 という、進化論、生命論にも結びつく研究も、
 生態学には含まれています。

「ふァ~、はてしないィのでスゥ!」
「がるぐる!」(←訳:遠大だね!)

 壮大にして遠大な研究ですけれど、
 私たち活字マニアが親近感を抱いちゃう御名前も、
 この御本の中に見つけることが出来るんですよ。

 昨年から大評判になっていて、
 ベストセラーリストにず~っと登場中の、
 前野ウルド浩太郎さん著
 『バッタを倒しにアフリカへ』。

 その前田さんがこの御本に寄せているのは、
 はい、本文112ページの、

 《サハラ砂漠にバッタを求めて》。

「わわわァ、さはあらァさばくゥ??」
「ぐるるるるるがるる!」(←訳:とんでもない場所に!)

 “身も心も焼け焦げる砂漠にて、
  バッタを追いかけまわすフィールドワークの模様を
  ドラマチックに紹介したい”

 と、前野さん御自身が述懐する、
 《人間ポリタンク》方式実地調査とは――

「ううゥッ、きぜつゥしそうゥでス!」
「がるぐるがるるるぐるる?」(←訳:もう少し穏やかな調査は?)

 穏やか? うーん、そうね……
 あ、これなんてどうかしら?

 工藤岳さんによる、
 《温帯に浮かぶツンドラ:高山植物の生きざま》!

 ハードボイルド小説を彷彿とさせる、
 標高3千メートルや4千メートルの高地に咲く花たち……

 高山植物って短命そうだなぁ、って思うでしょ?
 でも、必ずしもそうじゃないのよ。
 種類によっては
 700~800年も生きている植物もあるんですって!

「ななひゃくゥ!」
「ぐるるるがるぐる!」(←訳:ゾウガメより長命!)

 赤道直下の氷河に、
 世界一高い木の森の天辺に、
 ヒトが造った都市の狭間に、
 そして……もしかしたら、宇宙に?

 ひっそりと、
 あるいは堂々と、
 地球のあらゆる場所に暮らす生きものたちの素顔に
 グイグイ迫ってゆくこの御本には
 29編の調査記録が収録されています。

 ノンフィクション好きな御方にぜひのおすすめですので、
 本屋さんで、図書館で、
 探してみてくださいね~♫