テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

お好みで、《超低山》。

2018-06-25 22:10:19 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでッス!
 あらたなァちゃんぴおんッ、たんじょうゥでス~!」
「がるる!ぐるるるる~!」(←訳:虎です!おめでとう~!)

 こんにちは、ネーさです。
 島根県益田市で開催された自転車競技の
 全日本選手権ロードレース男子エリートの部で優勝したのは、
 山本元喜さん(キナンサイクリングチーム所属)!
 チャンピオンジャージを獲得した山本さん、
 そしてもちろんロシアで闘った日本代表の皆さんにも
 精一杯の拍手を送りながら、
 さあ、本日の読書タイムは、
 の~んびりと、こちらの御本を、どうぞ~♪
 
  



        ―― 東京まちなか 超低山 ――



 絵と文は中村みつを さん、2018年3月に発行されました。
 『50メートル以下、都会の名山100を登る』
 と副題が付されています。

 ええ、昨夜の大熱戦観戦の後ですものね、
 おそらく日本にお住まいの方々の4~5割ほどは、
 寝不足でぐったりしていることでしょう。
 とてもとても、
 山登りなんて出来っこない、としても。

 超低山となれば、
 話は別?

「……あやしィ~!」
「ぐっるがる~??」(←訳:超ってなに~??)

 そうね、前回記事の《ソウルフード》同様、
 《超低山》の定義も一筋縄では
 行かなそうですが……
 
 鍵となるのは、《▲》!

「ふァ? さんかくゥ??」
「がるぐるるるる!」(←訳:それもしかして!)

 国土地理院が発行している地図に、
 《▲》が記されていれば、そこは山。

 富士山も、北岳も、高尾山も、
 地図の上では、三角点――《▲》で表わされているのです。

 著者・中村さんは
 都会の真ん中でその《▲》に出会いました。

 それは、港区愛宕の、
 愛宕山でした。

「あのォゆうめいィなァ?」
「ぐるるるる?」(←訳:愛宕神社の?)

 標高26メートル。
 天然の山としては、
 東京23区内の最高峰が、愛宕山、なのだそうです。

 この愛宕山から始まる
 《超低山》漫遊記、
 なかなかヒネリが利いていて、
 混乱させられるんですけれども。

「はこねやまッ?」
「がるる?」(←訳:浅間山?)
「ふじさんッ?」

 新宿区の箱根山は、
 尾張徳川家の下屋敷の名残り。

 江戸時代に流行した富士講ゆかりの
 ○○富士と名付けられた山が、
 あちこちに。

 府中市若松町の浅間山は、
 せんげんやま、と読みますが、
 標高79.6メートル、
 都心の富士塚よりもスケールが大きく、
 現在は都立公園として
 人々の憩いの場になっているんですって。

「れきしィ、あるのでスゥ~♪」
「ぐるがるる!」(←訳:長い歴史が!)

 御殿、天神、観音、地蔵、
 紅葉、権現、弁天、金毘羅、といった山々の名称に
 時代小説好きな活字マニアさんは
 ワクワクさせられるでしょうか。
 
 スニーカーで気軽に登れる、
 東京と、神奈川、埼玉の《超低山》たち、
 その存在に、皆さま、ぜひ注目を♪

 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする