「こんにちわッ、テディちゃでスゥ!
はちおうじィまつりィ、へいまくゥ~!」
「がるる!ぐるるがるる!」(←訳:虎です!平和のうちに!)
こんにちは、ネーさです。
今日は、8月6日……朝方は広島からのTV中継を見ながら、
昼間はお祭りに集うチビっ子たちの歓声を聞きながら、
平和であることの意味を考えさせられる一日でした。
涼しい夜風が吹いてきた夜は、
さあ、ちょっとリラックスして、読書タイム♪
本日は、こちらの版画集を、どうぞ~!

―― 巴水の日本憧憬 ――
画は川瀬巴水(かわせ・はすい)さん、文は林望(はやし・のぞむ)さん、
2017年3月に発行されました。
大正~昭和にかけて活躍した版画家
川瀬巴水さん(1883年~1957)の作品に、
作家・国文学者であり、
巴水さんの作品のコレクターでもある林さんが解説文を付した
とても贅沢なアートブックですよ。
「すこしずつゥ~、すこしィずつゥ~…」
「ぐるぅーるがっるるる!」(←訳:メジャーになってきた!)
一時期、日本では巴水さんの名は忘れられ、
むしろ国外での評価が高く、
外国語版の画集が刊行されている、という状態だったのが、
最近ではずいぶんと事情が違ってきました♪
拙ブログの2017年最初の展覧会情報は
巴水さんの版画展でしたし、
こうして立派な画集の発刊を御紹介できるようにもなって、
私ネーさ、ホントに嬉しいわぁ♪
「いいえッ、まだまだァ!」
「がっるぐるるる!」(←訳:もっと広めたい!)
そうなのよね、そこで
林望さんの出番です!
巴水さんの版画作品は、どれも素晴らしく、美しい。
美しいんですけれど、ただ、
悲しい欠点も抱えています。
それは、巴水さんの作品に描かれた日本の風景の殆どが、
既にもう無い、という事実――
「かわべのォ、おふねもォ~」
「ぐるがる~」(←訳:雪の村も~)
「ゆうやけのォ、のはらもォ~」
「がるぐるるるる……」(←訳:もうありません……)
とうの昔に失われてしまった風景の意味を、
そこに咲いていた小さな花々たちの存在を、
名文家・林さんは丁寧に語ります。
巴水さんが描いたのは、
大正の頃の日本ですが、
空を背景にそびえる大樹に、
水面に影を落とす木製の深川橋に、
それぞれどのような物語がこめられていたのか、
そこに暮らした人びとの営みはどうであったのか。
「ふゥ~!
あんまりにもォ、かけはなれてェまス!」
「ぐるがるるぐるるる!」(←訳:同じ国とは思えない!)
もはや巴水さんの作品の中にしか
居場所を見つけられない風景たち。
私たちがいま見ている風景もまた、
数十年、いえ、数年が経てば、
やはり消えてしまうのだろうかと、
寂しくも思いますけれど。
……いや、もしかしたら。
この“物語のような景色”は、
いつか再び、戻ってくることもあるんじゃないか。
完全に甦らせることはムリでも、
ちょっぴり、かつての姿に近付けることは
出来なくもないんじゃないか。
そんな風に妄想したりもいたします。
「できるゥ、かなッ??」
「がるるるぐるる!」(←訳:出来ますように!)
温暖化なんていう言葉がない時代の、
巴水さんの目に映った
懐かしくも晴れ晴れとした夏雲の夕空を、
どうか皆さまも、
ぜひ、この御本で♪
はちおうじィまつりィ、へいまくゥ~!」
「がるる!ぐるるがるる!」(←訳:虎です!平和のうちに!)
こんにちは、ネーさです。
今日は、8月6日……朝方は広島からのTV中継を見ながら、
昼間はお祭りに集うチビっ子たちの歓声を聞きながら、
平和であることの意味を考えさせられる一日でした。
涼しい夜風が吹いてきた夜は、
さあ、ちょっとリラックスして、読書タイム♪
本日は、こちらの版画集を、どうぞ~!

―― 巴水の日本憧憬 ――
画は川瀬巴水(かわせ・はすい)さん、文は林望(はやし・のぞむ)さん、
2017年3月に発行されました。
大正~昭和にかけて活躍した版画家
川瀬巴水さん(1883年~1957)の作品に、
作家・国文学者であり、
巴水さんの作品のコレクターでもある林さんが解説文を付した
とても贅沢なアートブックですよ。
「すこしずつゥ~、すこしィずつゥ~…」
「ぐるぅーるがっるるる!」(←訳:メジャーになってきた!)
一時期、日本では巴水さんの名は忘れられ、
むしろ国外での評価が高く、
外国語版の画集が刊行されている、という状態だったのが、
最近ではずいぶんと事情が違ってきました♪
拙ブログの2017年最初の展覧会情報は
巴水さんの版画展でしたし、
こうして立派な画集の発刊を御紹介できるようにもなって、
私ネーさ、ホントに嬉しいわぁ♪
「いいえッ、まだまだァ!」
「がっるぐるるる!」(←訳:もっと広めたい!)
そうなのよね、そこで
林望さんの出番です!
巴水さんの版画作品は、どれも素晴らしく、美しい。
美しいんですけれど、ただ、
悲しい欠点も抱えています。
それは、巴水さんの作品に描かれた日本の風景の殆どが、
既にもう無い、という事実――
「かわべのォ、おふねもォ~」
「ぐるがる~」(←訳:雪の村も~)
「ゆうやけのォ、のはらもォ~」
「がるぐるるるる……」(←訳:もうありません……)
とうの昔に失われてしまった風景の意味を、
そこに咲いていた小さな花々たちの存在を、
名文家・林さんは丁寧に語ります。
巴水さんが描いたのは、
大正の頃の日本ですが、
空を背景にそびえる大樹に、
水面に影を落とす木製の深川橋に、
それぞれどのような物語がこめられていたのか、
そこに暮らした人びとの営みはどうであったのか。
「ふゥ~!
あんまりにもォ、かけはなれてェまス!」
「ぐるがるるぐるるる!」(←訳:同じ国とは思えない!)
もはや巴水さんの作品の中にしか
居場所を見つけられない風景たち。
私たちがいま見ている風景もまた、
数十年、いえ、数年が経てば、
やはり消えてしまうのだろうかと、
寂しくも思いますけれど。
……いや、もしかしたら。
この“物語のような景色”は、
いつか再び、戻ってくることもあるんじゃないか。
完全に甦らせることはムリでも、
ちょっぴり、かつての姿に近付けることは
出来なくもないんじゃないか。
そんな風に妄想したりもいたします。
「できるゥ、かなッ??」
「がるるるぐるる!」(←訳:出来ますように!)
温暖化なんていう言葉がない時代の、
巴水さんの目に映った
懐かしくも晴れ晴れとした夏雲の夕空を、
どうか皆さまも、
ぜひ、この御本で♪