テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

両雄、くらべ読み!

2017-08-08 22:12:53 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ざんしょォおみまいィ~もうしあげまスゥ!」
「がるる!ぐるるがるぐる!」(←訳:虎です!なのに明日は猛暑!)

 こんにちは、ネーさです。
 猛暑、いえ、明日は酷暑が来る?という予報に、
 思わず冷凍庫の中身をチェックしました。
 そう、3食アイスクリームで生き延びよう!
 朝ゴハンもランチもディナーもアイスクリームで!
 ではまず本日の読書タイムもアイスクリーム片手に、
 こちらの御本を、どうぞ~♪
 
  



        ―― ベスト本格ミステリ2017 ――



 編者は本格ミステリ作家クラブの皆さん、2017年6月に発行されました。
 前回記事では犯罪実話の古典ともいうべきノンフィクション作品
 『彼女たちはみな若くして死んだ』を御紹介しましたが、
 こちらは現代の、フィクションとしてのミステリ、
 2016年度に発表された《本格ミステリ》のベストセレクションです。

「ふァいッ!(←挙手してます)
 せんしゅうゥもォ、よみましたでス!」
「ぐるがーるるぐる!」(←訳:同じテーマの御本!)

 ええ、そうなのよね、
 ちょうど一週間前に御案内した
 『2017 THE BEST MYSTERIES』は、
 日本推理作家協会の皆さんがセレクトした
 2016年度のベスト短編ミステリ集でした。

 一方、こちらの『ベスト本格ミステリ2017』には、
 短編作品10篇と、
 評論作品1篇が収録されています。

「にているようでェ、びみょうゥにィ、ちがうゥ~…?」
「ぐるっるるがるるぐるる!」(←訳:カブってるとこもあるよ!)

 今回は、ミステリマニア諸氏もビックリされたことでしょう、
 『THE BEST MYSTERIES』と
 この『ベスト本格ミステリ』の両方に
 選出されている作家さんがおられます。

 それは……

 井上真偽さんと、似鳥鶏さん!

「わァおッ♪」
「がるるる!」(←訳:すごいね!)

 その作品は、粗筋は……と、
 お喋りしたいのはヤマヤマなんですけれど、
 ここは敢えて、自制します。

 井上さんの、似鳥さんの、
 どの作品が選者さんたちの心を動かしたのか、
 共感を集めたのか、
 読み手の皆さまが御自身の目で発見し、
 ワクワクしながら読んでみてくださいね♪

 代わりに、と言っては何ですが、
 私ネーさがこの『ベスト本格ミステリ2017』で
 激おすすめの一作を記しておきますと……

 倉狩聡さん著
 『もしかあんにゃのカブトエビ』!

「もしかあんにゃッ??」
「ぐるるがる?」(←訳:かぶとえび??)

 奇妙な題名に引きずられるようにして
 物語の内に入ってゆけば、
 そこにあるのは一見とても平和な、
 けれど、ほの昏く、もの狂おしい世界。
 研ぎ澄まされた美文が、
 いっそう余韻を濃くします。

「できるだけェ、よびちしきィなしィでッ!」
「がるるぐるるー!」(←訳:読んでみてねー!)

 著者名は、収録順に
 天野暁月さん、青崎有吾さん、西澤保彦さん、
 似鳥鶏さん、井上真偽さん、葉真中顕さん、
 佐藤究さん、青柳碧人さん、伊吹亜門さん、倉狩聡さん、
 そして、諸岡卓真さん。

 ミステリ好きさんは、
 法月綸太郎さんによる序文、
 廣澤吉泰さんによる解説とともに、
 ぜひ、一読を♪

 
 
コメント
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