「わッ、つゆゥ!」
「がるっぐる?」(←訳:えっ、梅雨?)
こんにちは、ネーさです。
ええ、ここ関東地方も梅雨入りしちゃったようですね。
「こんにちわッ、テディちゃでスゥ!
ながぐつッ、かわなくちゃッ!」
「ぐるる!がるぐるぐるるるがる!」(←訳:虎です!レインブーツって言って!)
しとしと、ザーザー、ぽつぽつ、と
雨音に耳を傾けながら、
本日の読書タイムは、はい、こちらを、どうぞ~!

―― 修道女フィデルマの洞察 ――
著者はピーター・トレメインさん、2010年6月に発行されました。
副題に『修道女フィデルマ短編集』とあります。
以前に御紹介いたしました『修道女フィデルマの叡智』と同じく、
紀元7世紀中ごろのアイルランドを舞台とした
英国で人気のミステリシリーズ作品、なんですよ。
「ふァいッ! (←元気よく挙手!)
テディちゃ、おぼえてるゥでス!
しゅうどうじょさんッ、めいたんていィでェ、しかもッ!」
「ぐるるがるるるー!」(←訳:王女さまなんだよー!)
「そのとォーりィ!」
そうね、
近年では稀にみるレディー探偵さん、といえばこの御方でしょうか。
当時のアイルランドは五つの王国で形成されており、
その五王国の中でも最大勢力を有するモアン国の、
国王コルグーの妹君が、
“キャシェルのフィデルマ”こと修道女フィデルマさん。
王さまの妹君というだけではなく、
ドーリィーという法廷弁護士であり、
上位弁護士アンルーの資格も有するフィデルマさんは
場合によっては裁判官をも務め得るすごい御方です。
「ばりばりのォ、きゃりあうーまんさんッ!」
「がるるるーるぐるぐるぐるる!」(←訳:名刺が肩書きで埋まっちゃいそう!)
七世紀のアイルランドに名刺……があったか否か、
そこらへんは不明ですが、
どうやら、たくさんの肩書きは、
フィデルマさんの身辺に
《事件》を吸い寄せる役目も持っているようです。
御本の冒頭に収録されている
『毒殺への誘い』は、
奇妙な晩餐会のものがたり。
「ばんさんかいッ!
ごちそうゥ、でましたかッ??」
「がるるるーぐるぐるる?」(←訳:美味しい飲みものも?)
そこが、奇妙、と思われるゆえんです。
葡萄酒は特別なものではないし、
お料理は……もうサイテー。
会話は弾まず、
雰囲気は寒々しくって、
何より、
招待者と客たちのぎくしゃくした関係は
どうしようもありません。
《事件》は食事が終わりに近づいた時に起こりました。
積もりに積もった怨恨が爆発したのでしょうか?
激情による復讐?
それとも綿密な計算の結果?
法廷弁護士たるフィデルマさんは、
《事件》を解決すべく
晩餐会の一部始終を思い起こしてみるのですが……
犯人は?
動機は?
「みんなァ、どうきィをォ、もッてまス!」
「ぐるがるるがるがるる!」(←訳:なんとフィデルマさんまでも!)
短編ミステリの良さを活かした五つの物語は、
むか~しのアイルランドやヨーロッパの歴史や文化を知らなくても
じゅうぶんに楽しめます。
もちろん、欧州史に興味あるわ!という御方には
より楽しく読めちゃう御本ですよ~♪
「みすてりあすゥなァ、みすてりィッ!」
「がるるるぐる!」(←訳:正統派、だよ!)
ミステリ好きさんは、ぜひ!
「がるっぐる?」(←訳:えっ、梅雨?)
こんにちは、ネーさです。
ええ、ここ関東地方も梅雨入りしちゃったようですね。
「こんにちわッ、テディちゃでスゥ!
ながぐつッ、かわなくちゃッ!」
「ぐるる!がるぐるぐるるるがる!」(←訳:虎です!レインブーツって言って!)
しとしと、ザーザー、ぽつぽつ、と
雨音に耳を傾けながら、
本日の読書タイムは、はい、こちらを、どうぞ~!

―― 修道女フィデルマの洞察 ――
著者はピーター・トレメインさん、2010年6月に発行されました。
副題に『修道女フィデルマ短編集』とあります。
以前に御紹介いたしました『修道女フィデルマの叡智』と同じく、
紀元7世紀中ごろのアイルランドを舞台とした
英国で人気のミステリシリーズ作品、なんですよ。
「ふァいッ! (←元気よく挙手!)
テディちゃ、おぼえてるゥでス!
しゅうどうじょさんッ、めいたんていィでェ、しかもッ!」
「ぐるるがるるるー!」(←訳:王女さまなんだよー!)
「そのとォーりィ!」
そうね、
近年では稀にみるレディー探偵さん、といえばこの御方でしょうか。
当時のアイルランドは五つの王国で形成されており、
その五王国の中でも最大勢力を有するモアン国の、
国王コルグーの妹君が、
“キャシェルのフィデルマ”こと修道女フィデルマさん。
王さまの妹君というだけではなく、
ドーリィーという法廷弁護士であり、
上位弁護士アンルーの資格も有するフィデルマさんは
場合によっては裁判官をも務め得るすごい御方です。
「ばりばりのォ、きゃりあうーまんさんッ!」
「がるるるーるぐるぐるぐるる!」(←訳:名刺が肩書きで埋まっちゃいそう!)
七世紀のアイルランドに名刺……があったか否か、
そこらへんは不明ですが、
どうやら、たくさんの肩書きは、
フィデルマさんの身辺に
《事件》を吸い寄せる役目も持っているようです。
御本の冒頭に収録されている
『毒殺への誘い』は、
奇妙な晩餐会のものがたり。
「ばんさんかいッ!
ごちそうゥ、でましたかッ??」
「がるるるーぐるぐるる?」(←訳:美味しい飲みものも?)
そこが、奇妙、と思われるゆえんです。
葡萄酒は特別なものではないし、
お料理は……もうサイテー。
会話は弾まず、
雰囲気は寒々しくって、
何より、
招待者と客たちのぎくしゃくした関係は
どうしようもありません。
《事件》は食事が終わりに近づいた時に起こりました。
積もりに積もった怨恨が爆発したのでしょうか?
激情による復讐?
それとも綿密な計算の結果?
法廷弁護士たるフィデルマさんは、
《事件》を解決すべく
晩餐会の一部始終を思い起こしてみるのですが……
犯人は?
動機は?
「みんなァ、どうきィをォ、もッてまス!」
「ぐるがるるがるがるる!」(←訳:なんとフィデルマさんまでも!)
短編ミステリの良さを活かした五つの物語は、
むか~しのアイルランドやヨーロッパの歴史や文化を知らなくても
じゅうぶんに楽しめます。
もちろん、欧州史に興味あるわ!という御方には
より楽しく読めちゃう御本ですよ~♪
「みすてりあすゥなァ、みすてりィッ!」
「がるるるぐる!」(←訳:正統派、だよ!)
ミステリ好きさんは、ぜひ!