goo blog サービス終了のお知らせ 

テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

若き《謎解き》魂?

2010-05-25 23:22:09 | ブックス
「ふゥッ、あちゅいィ~あちゅいィ~いちにちィでしたでスッ!
 こんにちわッ、テディちゃでスゥ!」
「がるるー!」(←訳:虎ですー!)

 こんにちは~、ネーさもいますよ~♪
 では、テディちゃに虎くん、今日ご紹介する一冊を
 運んできて下さ~い。

「ふァいッ!よいしょッ!」
「ぐるるっ!」(←訳:こらしょっ!)

 はーい、ごくろうさま。
 用意も整ったところで、さあ、活字マニアの皆さま、
 こちらを、どうぞ~!


 
               ―― ミステリ魂。校歌斉唱! ――


 
 編者はメフィスト編集部の皆さん、
 著者は掲載順に、三雲岳斗さん、乾くるみさん、石持浅海さん、
 浦賀和宏さん、矢野龍王さん。
 副題に『メフィスト学園』とあります。

「がくえんッ??」
「がるる?」(←訳:校歌?)

 洒落っ気の分かるミステリ好きさんは、
 もうテーマが読めたわ!と、にっこりしておられるでしょうか。
 ええ、それはもう、字の如く!
 この御本は、《学園ミステリ》のアンソロジー!なんですね。
 
「ふむふむゥ~、たんていさんはァ、がくせいさんッ?」
「ぐるぐるがる~るる?」(←訳:舞台は学校とか?)

 えへん、ミステリなので、
 あんまりお喋りしちゃうのはルール違反になりますが、
 学校、学生さん、を抜きにしては
 語れないお話であるのは確かです。

 でも……作品それぞれに、
 傾向も特色も異なっていて、
 5編ともが学園ミステリという共通のジャンルに属しているとは、
 ちょっと信じがたい気もいたしますね。
 
「むむ~うッ? どれからァ、よもうかなァ??」
「ぐるがるるる!」(←訳:迷っちゃう!)

 どの著者さんの作品から読み始めても
 面白い!と思うのですが……
 ふっふっふっ、
 ネーさは見つけましたよ~!
 実にもってネーさ好みの、いえ、大好物を発見しました!

「だいこゥぶつゥ?」
「がるるー??」(←訳:チョコレートかなー?)
「あいすくりーむゥ、かなァ?」

 ネーさの大好物、それは……

  暗号です!!

 御本の2番目に収録されている
 乾くるみさんの作品『《せうえいか》の秘密』は、
 見事なまでに暗号にこだわりました!
 《せうえいか》とは、
 《逍遥歌》の旧かな遣い表記なのですが、
 学校に伝わる逍遥歌の謎を巡り、
 京都府宇治市の府立学校の学生さんたちが
 どっしり真正面、正攻法で
 暗号の解読に臨みます。
 がんばれー、若人さんたちー!

「がんばれェ、ぼーいずゥあんどォがーるずゥ~♪」
「ぐるがるがるる……」(←訳:おお青春の輝き……)

 短編ミステリが好き!
 暗号ミステリが好き!という御方に
 おすすめの一冊です。
 ミステリファンさん、ぜひ一読を~♪

「うむッ!
 あんごうのォ、ひみつゥ、ばらしちゃだめでスよッ!」
「ぐるるがる!」(←訳:取扱い注意で!)