「もふゥ! あいすくりーむゥ、おいちィッ♪」
「ぐるがるぐるる~!」(←訳:夏はやっぱりアイスだよね~!)
というお天気の一日だった東京・多摩地方から、
こんにちは、ネーさです。
「こんにちわゥ、テディちゃでス!」
「ぐるるっ!」(←訳:虎ですっ!)
さあ、本日はアイスクリームのお話……ではなくて!
例によって例のごとく、こちらの御本を、どうぞ~!
―― 竜の涙 ――
著者は柴田よしきさん、’10年2月に発行されました。
『ばんざい屋の夜』と副題が付されています。
物語の舞台は、丸の内の――
「まるのうちィッ! どらごんッ! くんくんッ! におうゥでス!」
「ぐるるがるるる?」(←訳:国際的な陰謀かな?)
「ちゃいにーずまふぃあッ!」
「ぐるるがるーる!」(←訳:経済小説かも!)
……突っ走り過ぎですよ、毛玉くんたち。
舞台は、日本の経済・商業の中心地のひとつ、丸の内。
でも、おばんざい料理――京都の家庭料理を看板にする
『ばんざい屋』さんがあるのは、
趣きはあるけれど、古い雑居ビルの中です。
どうやら、『竜の涙』という題名から、もしや?と勘繰ってしまうような、
壮大なスケールで何億ドルものオイルマネーが動く
地球規模の経済小説……ではないようです。
いえ、でも、ですね。
小さな、席数も多くない『ばんざい屋』へ通ってくるお客さんたちは、
小さくない悩みや疑問をそれぞれに抱え、
落ち込んだり、考え込んだりしちゃってます。
そう、小さいようでも、
疲れた心身には大きな悩み、不思議……。
「ふむむッ、みすてりィ、でスかッ」
「ぐるぐるぐ~る!」(←訳:日常の謎だね!)
『ばんざい屋』のお客さんたちが持ち込む
ちょこっとした《謎》を解き明かす――或いは、独自の解釈を披露するのは、
店主で女将の吉永さん。
吉永さんもまた、お客さんたちのように、
悩みをひとつ、抱えています。
『ばんざい屋』の入居しているこのビルが、
再開発の対象となり、近々取り壊されることになりました。
新しく建て直されたビルに入居……できなくはないけれど、
それには資金が、半端でない資金が要りそうです。
では、他の場所へ引っ越して再営業?
それとも、いっそ……お店を閉める?
「ええェッ? やめちゃうゥのッ??」
「ぐるがるるっ!」(←訳:そんなぁ!)
お客さんたちの《迷い》、《疑問》、
女将の吉永さんの《逡巡》……
ミステリアスな連鎖反応が、
六つの物語をつなげてゆきます。
コージーミステリと呼ぶには切なすぎる、
でも、どこか幸福な明るさに満ちた
温かくも麗しいミステリアスストーリー、
ジャンルにこだわらぬ活字マニアの皆々さまに、おすすめ!
「きッとォ、ほれちゃうゥのでスよッ!」
「ぐるがるがるるー!」(←訳:すてきな女将さんにねー!)
「ぐるがるぐるる~!」(←訳:夏はやっぱりアイスだよね~!)
というお天気の一日だった東京・多摩地方から、
こんにちは、ネーさです。
「こんにちわゥ、テディちゃでス!」
「ぐるるっ!」(←訳:虎ですっ!)
さあ、本日はアイスクリームのお話……ではなくて!
例によって例のごとく、こちらの御本を、どうぞ~!
―― 竜の涙 ――
著者は柴田よしきさん、’10年2月に発行されました。
『ばんざい屋の夜』と副題が付されています。
物語の舞台は、丸の内の――
「まるのうちィッ! どらごんッ! くんくんッ! におうゥでス!」
「ぐるるがるるる?」(←訳:国際的な陰謀かな?)
「ちゃいにーずまふぃあッ!」
「ぐるるがるーる!」(←訳:経済小説かも!)
……突っ走り過ぎですよ、毛玉くんたち。
舞台は、日本の経済・商業の中心地のひとつ、丸の内。
でも、おばんざい料理――京都の家庭料理を看板にする
『ばんざい屋』さんがあるのは、
趣きはあるけれど、古い雑居ビルの中です。
どうやら、『竜の涙』という題名から、もしや?と勘繰ってしまうような、
壮大なスケールで何億ドルものオイルマネーが動く
地球規模の経済小説……ではないようです。
いえ、でも、ですね。
小さな、席数も多くない『ばんざい屋』へ通ってくるお客さんたちは、
小さくない悩みや疑問をそれぞれに抱え、
落ち込んだり、考え込んだりしちゃってます。
そう、小さいようでも、
疲れた心身には大きな悩み、不思議……。
「ふむむッ、みすてりィ、でスかッ」
「ぐるぐるぐ~る!」(←訳:日常の謎だね!)
『ばんざい屋』のお客さんたちが持ち込む
ちょこっとした《謎》を解き明かす――或いは、独自の解釈を披露するのは、
店主で女将の吉永さん。
吉永さんもまた、お客さんたちのように、
悩みをひとつ、抱えています。
『ばんざい屋』の入居しているこのビルが、
再開発の対象となり、近々取り壊されることになりました。
新しく建て直されたビルに入居……できなくはないけれど、
それには資金が、半端でない資金が要りそうです。
では、他の場所へ引っ越して再営業?
それとも、いっそ……お店を閉める?
「ええェッ? やめちゃうゥのッ??」
「ぐるがるるっ!」(←訳:そんなぁ!)
お客さんたちの《迷い》、《疑問》、
女将の吉永さんの《逡巡》……
ミステリアスな連鎖反応が、
六つの物語をつなげてゆきます。
コージーミステリと呼ぶには切なすぎる、
でも、どこか幸福な明るさに満ちた
温かくも麗しいミステリアスストーリー、
ジャンルにこだわらぬ活字マニアの皆々さまに、おすすめ!
「きッとォ、ほれちゃうゥのでスよッ!」
「ぐるがるがるるー!」(←訳:すてきな女将さんにねー!)