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テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

ふたたび闇に舞うは、あのBAT!

2010-02-27 23:03:45 | ブックス
「♪るるゥ~、ばッちょォ、ばッちょォ~♪
 ♪ばッちょォびりィ~♪」

 ……あの、テディちゃ?
 のっけから、何の歌を唄って、いえ、がなっているんですか?

「むぽッ、いやでスねッ、ネーさ!
 これはァ、もちろんッ、びりーのてーまッ、でスよゥ~」

 ……えーと、ではその、ありがた~いテーマ曲にのって、
 ネーさとテディちゃと、

「がるるっ!がるー!」(←訳:僕もいるよっ!虎ですー!)

 はい、虎くんも御一緒に、本日の一冊を御紹介いたしましょう。
 こちらを、どうぞ~!



               ―― BILLY BAT 2 ――


 
 著者は浦沢直樹さん、ストーリー共同制作は長崎尚志さん、
 ’09年11月に発行されました。
 ううむ、さすがは浦沢さん!
 御本を開くやいなや、ページから放たれる画力に圧倒されます!
 これって、本当にフィクション?
 実はノンフィクションなんじゃないのー?と言いたくなっちゃうくらい、
 迫真の筆遣い、なんですからー!

「もうほとんどォ、えいがッ!でスねッ」
「がるるーるー!」(←訳:リアルだよなー!)

 第一巻では、
 第二次世界大戦後の合衆国本土と、
 GHQ統治下の日本が主な舞台でした。
 時代、という部分では、前回記事で御紹介しました『シャッター・アイランド』と
 似ていなくもありませんね。
 戦争の傷痕がいたるところに見受けられる時代、です……。

 人気漫画『BILLY BAT』を生み出したケヴィン・ヤマガタさんも、
 新たな国造りに苦しむ日本暗部に振り回される、
 時代の申し子のひとりです。

「まんがかさんなのにィ、ひどいめにィ、あッてまスゥ~!」
「がるがるる!」(←訳:心配だよ!)
 
 ケヴィンさんの手を離れてしまったコミックの主人公・コウモリ探偵BILLY――
 BILLYはどこから来たのでしょう?
 物語はBILLYが様々な時代に残した痕跡を追うようにして、
 ン千年前に飛んだり、
 近代に戻ったり、
 また飛んだり……?
 
「これはァ、えすえふゥ~??」
「ぐるがーる?」(←訳:ファンタジーかな?)

 SFかしら?と思わされた前巻でしたが、
 この第二巻では、歴史伝奇ロマンのおもむきが?
 第三巻では、いったいどんな展開となるのか……
 見当もつきません!
 ケヴィンさんは闇から脱け出せるのでしょうか?
 BILLYくんの真意と正体は?
 
 途方もない設定でありながら、
 読み手に微塵も『うそ臭さ』を感じさせない、
 浦沢さんの《造る/描くちから》に、
 今回もまた大きな拍手をおくりましょう!

「しゅやくさんにもォ、わきやくさんにもォ、はくしゅをォ~!」
「がるぐるがるー!」(←訳:BILLYグッズ欲しいかも!)

 未読の御方は、この週末、
 BILLY BATでエンタな読書タイム、おすすめです!

「むぽッ♪
 たのしィしゅうまつゥのためにィ、
 テディちゃ、うたいィまスッ!」
「がるっ?」(←訳:ひえっ?)
「♪るるゥ~――」

 皆さま、どうぞすてきなウイークエンドを!