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テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

冬眠、って。

2007-11-17 22:56:44 | くま
「ううッ、ちゃぷいィ、ちゃぷいィ~」

 寒い、って、テディちゃ、それはッ

「ふァいィ~、
 ネーさのえりまきィ、ちびッとはいしゃくゥ~、でスよォ」

 返してちょうだい!
 いくら今日の東京・多摩地方が寒かったといっても、
 それはないでしょ。
 寒いのイヤなら、さっさと冬眠しちゃえばいかが?

「ねむくないのにィ、とうみんはァ、むりでスゥ」

 眠くないの?

「ふァい~」

 全然?

「うィ~」

 冬中起きてるつもり?

「ん~、たぶんン~」

 そういえば、里山の環境変化や地球温暖化の影響か、
 本来なら冬眠する筈の動物たちが冬眠していない例がある、と
 報道されていたような……。

「ネーさ、かんがえすぎィ、なのでス」

 え? 考え過ぎ、といいますと?

「とうみん、じゅんびィ、めんどォくさいんだもン。
 だからァ、ぱすッ!」

 ……単なるぐうたら、なのね。

笑いと涙の魔術師修行。

2007-11-17 13:46:58 | ブックス
 あのねテディちゃ、寒いからって、
 そんなにモコモコにならなくても。

「ちがうでス、ネーさ!
 このほん、ひょうしが、はではで、なのでスよ!
 テディちゃもォ、まけずにィ、おしゃれェ~したのでスッ!」

 おしゃれ……えー、おしゃれの定義はさて措き、
 そうですね、本日ご紹介いたしますこちら、
 表紙の画はとても綺羅びやかですね。


 
      ―― 光炎のウィザード 追憶は五里霧中 ――



 著者は喜多みどりさん、’07年5月に発行された作品です。
 《光炎のウィザード》というシリーズものの、
 これは第三作目になります。
 表紙が少女マンガ風なのは、
 まさにマンガ的世界が描かれているから、でしょうか。
 主人公は或る魔術師組織に属する女の子。
 美形の師匠さまのもとで、
 一人前の魔術師になるべく勉強中――

「はりぽたァ、みたいにィ?」

 ハリー・ポッターの場合は、
 現実世界と交差する世界が舞台になっていました
 (ほぼ現実世界に立脚していた、とも言えます)。
 この御本の場合、舞台は、架空の世界であるようです。
 いつとも知れぬ時代、
 どことも知れぬ大陸の、
 科学と魔法/魔術が重なっている世界です。

 主人公の見習い魔術師さんの名は、リティーヤ。
 幼時に生き別れた家族を懸命に探し、
 それとは別に命の恩人さんも探していて
 ――と聞くと、涙ボロボロ、家なき子か?
 すんごく真面目なルーツ探索物か?
 そう考えてしまいますが。

「がッ? ちがうのでスかァ?」

 出てくるキャラさんたち、
 性格がスッとぼけているので、笑えちゃうシーンが多いのです。
 シリーズの第一作『始まりは威風堂々』では
 漫才みたいな掛合いが冴えていて、
 ツカミのパワーも充分でした。

 この第三作目では、《笑い》パワーはちょっと抑えめ。
 いえ、抑えている?割には、やっぱり《笑い》な遣り取りも
 随所にあったりします。

 昨今のライトノベル、
 軽いフリして中身はけっこう重い、のです。
 この御本も、読みようによっては、重い主題を抱えています。
 それが楽しみであり、
 もっと軽妙さが欲しくもあり……。

「ネーさ、またァぜいたく、いッてるでスねッ」

 たしか第四作目が発売されたばかり、なんですよね。
 新作では、もっと笑いが盛られているでしょうか……。
 本屋さんへ行って、確かめなくちゃ。
 
 ライトノベル好きだけどこの御本は知らなかったわ、という御方も、
 ぜひ!本屋さんへ!

  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  

「ネーさ、ほんやさんのついでにィ、
 あいすくりィむ、かッてきてェ!」

 アイスクリーム?
 寒いのに、なぜ?

「いッぱい、ふくきたらァ、あついィ~、でスゥ」