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テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

きゃわゆいクマになるために!

2007-11-08 22:33:32 | くま
 まあッ♪すてきィッ♪
 リラックマちゃんのギフトセットですね!

「きゃわゆいィ~♪」

 タオルとリラックマちゃんのセット……
 クリスマスの贈り物に良さそうです。
 他にも、色々と新製品がお店に並んでいましたよ。
 2008大判ダイアリー、小さなサイズのダイアリー、
 ノートや、お菓子類まで。

「りらくまちゃん、がんばッてるでス!」

 ……テディちゃにも、ダイエットをもっと頑張らせなくちゃ。

「ネーさ、なにかァ、いッたでスかァ?」

 テディちゃ!
 レッツ!腕立て百本~ッ!!

「ぽえッ?!」

魔法の言葉、クリスピン!

2007-11-08 14:07:32 | ブックス
 200!
 なんと今回で200です!

「わァ~いッ♪ 200ゥ!
 ……ッて、どゆことでスか、ネーさ?」

 それがね、テディちゃ、
 ……書籍や雑誌を紹介してきた回数が、この回で200になりました!
 旅行や食べ物、その他について記したものは、計算外ですけど。
 とうとう200……書きも書いたり、ですねえ。
 駄文が200……コッパズカしくもありますが。

「うぴッ、くひひッ♪」

 さて、200冊目の記念すべき御紹介本は……こちらにしましょう!
 ネーさが大大好きな作家さんの、大大好きな著作です!


 
         ―― 消えた玩具屋 ――


 
 著者はエドマンド・クリスピンさん、
 原著は1946年に英国で発行されました。
 
 クリスピンという名は、日本ではメジャーとは言えません
 (本名はロバート・ブルース・モンゴメリさん)。
 が、英米圏ではよく知られたミステリ作家であり、
 また合唱と管弦楽の作曲家であり、映画音楽をも手がけました。
 多才な御方であったのです。

 この『消えた玩具屋』はクリスピンさんのミステリ第3作目、
 オックスフォードを舞台にした奇妙奇天烈な物語なんですね。

「おッくすふォどゥ~?」

 学問の都、オックスフォード。
 大学の尖塔が立ち並ぶ古都、オックスフォード……
 そして、変テコな教師たちも集まる町、オックスフォード。
 
 本作で探偵役を務めるジャーヴァス・フェン教授も、
 この都に相応しい変人さんです。
 専門は《英語・英文学》。
 ある朝カレッジの研究室へ行ってみると、
 旧友の詩人キャドガンさんが椅子に腰かけているではありませんか。
 冴えない顔のキャドガンさん、こう言います。
 
    『ぼくは玩具店を煙にしちゃったんだ』

「ふァアッ?? おもちゃのおみせがァ、けむりィ? でスかァ?
 それッてェ……ふアァ???」

 そうです。そして、こんな《?》な台詞にも動じないのが、
 オックスフォードの住人たるフェン教授。

 玩具店を煙にした――消しちゃったとは、どういうことか?
 火事があった訳でもないのに、
 あった筈のお店がない、とは何の謎かけでしょう?
 
 調査に乗り出したのが文学教授氏と詩人さんですから、
 物語はごく真面目に、学術的に……進んだりはいたしません。
 あっちで笑い、
 こっちでクスクス、
 お腹を抱えてしまうことも。
 ああ苦しい♪

 傑作なのは、『読めない本』のゲーム。
 悪漢たちに縛り上げられ、閉じ込められたフェン教授、
 キャドガンさんと暇潰しにこのゲームをするのです。
 (ゲームしてる場合か!なんて言うのは無粋ってもんです)
 古典で、名作で、でも読めなーい、読んでて楽しくなーい、
 それは○○の書いた○○と、次に▽▽の▽▽、それから△△△も――
 そんなこと!
 英文学教授が堂々と言っちゃうんですから、
 笑うしかありませんね。

「よッ、よくわきゃらないでスよゥ~」

 読めば解ります。にんまりしちゃいます。
 とんでもないフェン教授を、大好きになっちゃうのです。

 消えた玩具店の行方は?
 教授とキャドガンさんは謎を解き明かせるのでしょうか?
 オックスフォードを席捲する教授と警察と悪漢の対決は?
 
 画像はネーさ所有の文庫版ですが、現在こちらは廃版です。
 古書店やハヤカワポケミスの復刊フェア等でお探し下さい!
 
「おもちゃたちをォ、きゅうしゅつ、しようッ!」