なちゅらる Hi !

かっぱの心をうるおす、山・川・岩・海などの小さな自然。主に北海道の話。

こんな天気なのに積丹ツアー①

2024-08-16 | カヌー・水遊び
12日~16日くらいの間で海で1泊したいものだ、と相談していた。
13日段階では、15日の予報は曇りだが、波が最も穏やかに思えた。
風向きも西に近い向きだろうと考え、14日に入舸発で1泊積丹カヤックツアー決行。

途中の海沿いのミスト状態は折り込み済み。
入舸に着くと予定通り、海は凪。
喜び勇むが、ボケボケおじさん2人組、相棒Uが大きな忘れ物をしたり、かっぱが比較的どうでもいいものを忘れたかどうか分からず探したり、29年経っている船のあちこちから老朽化による支障が出てきたり、と、なかなか出発できない。
結局、12時ごろの出発となった。

出艇すると、すぐにルシ岬。
そして、回り込むと、積丹クラックエリアが見える。
ここは一度登りに連れてきてもらったことがある。
先に海から見たら、あんなところを登ろうとは思わない…。

いつもなら、岩の間などにいちいち入り込んだり、ちょっと上陸して泳いだりしながら漕いでいる。
だけど、曇り空だとあまり覗き込みたくならないので、どんどん進んでいく。
それでも眺めは迫力あって楽しい。

島武意海岸の前を通過する。
展望台には人が見える。
そこそこの観光地らしい。
日本の渚百選の一つだとか…。

島武意海岸沿いを進むと「出岬」がある。
ここは迫力ある岬だ。
まだ海は凪。
とても漕ぎやすい。
天気がよければ、黄色と黒の岩や地肌と夏の緑に加えて、輝く海のブルーが合わさるのだろうなあ、と少し寂しく思いながら漕いでいると、カンボジアっぽい仏像が現れて、ありがたい気持ちになった。


続いて女郎小岩。
この岩はどこから見ても、着物っぽい女性に見える。
シララ姫というお名前だそうで、義経さんを忍んでいるようですね。

幌武意漁港を遠めに通過。
ピリカ岬からまっすぐマッカ岬に向かった。
マッカ岬も迫力ある景観だ。
左の岩は、地形図では島のように書かれている。
隙間をのぞいたが、岩礁が浅くてカヤックでもぎりぎりそうだった。

天気が怪しくなってきた。
マッカ岬から急に船が進みにくいと感じた。
波はないが底からのうねりが逆流しているような感じ。
思えば、これが翌日の兆しだったか…。

地形図にある浜婦美への山道の最奥のところに廃屋があった。
背景は100mの垂直な壁。
すごいところに立てたものだ。

浜婦美をテン場にする。
水が取れるし、一応車道に出られる道があるようだ。
電波はなし。

眺めと酒と焚き火で幸せな夜。
この時は、まだ翌日の方が天候条件がよいと思っている。
しかし、そううまくは行かないのであった…。
つづく。

セバチバナ 2Days 2

2024-08-11 | 
寿都泊まりのセバチバナ2日目。
誰もいない間に「モッコライ」の終了点整備をしたのだが、午後からYくん、Hくんの2人がちゃんと整備にやってきた。
安全チェーンに換わっています。

この日は、主に先週の方々が集う。
みな、避暑を楽しみたいクライマーさんたち。
ここの記事で何度も書いているが、セバチの取付は、ほぼ1日中太陽が当たらない。風も大体吹いているのでお昼寝には最適な環境。

KGさんが、「トビー」のヌン掛けとおそうじ。
あまり人が登っていないルートからは、砂がぼろぼろ落ちてくる。
上を見てはいけません。
目に砂が入ります。

陽水3部作の「ありがとう」をやろうかどうか迷いながら、何度も見上げる。
前日より天気はいいのに、岩はじわじわ湿り気がくる不思議な天候で、「ありがとう」面の右側が影響が大きそうなので、やめておく。

あちらでは、釣りが始まり…、
こちらでは、初リードのSNさんが、RPを繰り返す。
お昼ね勢も多く、自由な湿り気が体にまとわりつく。

もっとルートできそうだなあ、と岩場全体を眺めていると、INさんの「ビックママ」トライが見える。
国道からチラッと見えるから、運転手が気付いたらびっくりするでしょうね。

3人がかわるがわる「トビー」をやっているのを見て、やりたくなってきた。
半分自分のヌンチャクだったから、回収する必要もあるのでやってみる。
写真は核心直前。核心越えの秘密あり? かな。
核心後のピンには無事たどり着いたが、そこで休憩。
完登ならず。
でも、相変わらずおもしろい。

4時前になって急にバタバタとお片付け。
みんなで一緒に上がりましょ、ということでおしまい。
なんて素敵な天気。
いつもより空気が澄んでいる感じがしていた。
だけど、岩全体は時間とともに湿ってきた。
なぜだろう。
自然はいつも不思議で素敵だ。
澄んだ空気の夕焼けはとても興味があったけど、しょうがないから帰りましょう。

セバチバナ 2Days 1

2024-08-11 | 
タッシーが、十勝からはるばるセバチに遠征にやってきた。
せっかくなので、岩場ガイドをかって出る。

毛無峠は最近毎回ミスト地帯。
さて、岩場はどうなのか?

セバチの天気は曇り、岩はさほど悪くない。
タッシー&INさんにルートや砂でじゃりじゃりの話などを説明。
ここ数週間はずっと濡れていた「マクシー」&「モッコライ」が乾いていた。
それなら、ということでまっすぐで素直な「モッコライ」をアップに勧める。

強めのクライマーがここに来たら一押しの「ビックママ」11bをやったもらうため、ヌン掛け便。
「ビックママ」は、最近11bということで落ち着いたが、慣れないとかなり持久力を要する。
タッシーは相変わらずの丁寧な登りで、巧みにレストしながら一発完登。
さすがだ。
ゆっくりした丁寧な登りは、思わず見惚れてしまう。

「Knockin' on heaven's door」に興味を示したので、マスター便でヌン掛けチャレンジをしてみる。

ハング核心部で数回迷ったことで力尽き、核心は越えたもののその後すぐ休憩した。リスキーなデットで核心をこなしている。もう少し安定したムーブをつくれないか思案する楽しみがある。
ヌン掛けとトップアウトは休めばできることがわかって嬉しい。

波が高くなってきた。
水が濁りきる前にディープウォーターごっこ。
ビブラムサンダルのフリクションを確かめつつ、ハングを登って海と戯れる。
あー、気持ちいい。

NYさんの「夕日」RPを眺めた。
誰かがRPするのを見る記録が、また伸びた。
よい夏だ。

そしてこの日は、寿都野営場でキャンプ。
夕焼けを眺めながら旧知の会話とビール。
けっこう人がいたが、暗くなると波の音も手伝ってか、周囲の人々がまったく気にならない。
ちょっと泊っていくには悪くない野営場だ。
ちなみにお風呂は、寿都のゆべつの湯
広々豪華。ジャフの会員だと割引だそうでお安く入れました。

涼しそうだから修験に行ってみよう

2024-08-05 | 
修験に、ニセコクライマーズの面々と集った。

みなさんがアップをしている間に少し作業。
岩の上をスライド移動するためのロープが岩にこすれて切れそうになっていた。
だから交換。
青いロープが替えたもの。
上を移動する用事がある方は、自分で安全を確かめてくださいね。
岩の上に砂利がかぶっているのも気を付けて。

カノマーが、「意志を継ぐ者」に興味を示してくれたので、ヌン掛け懸垂した。
だから、自分も復習した。
登り始めると集中力が上がる。
(登り始めないと上がらない…。)
上部、ランジ部分の足位置を整理し直し、体の伸びを酒漬けの脳みそで考えると、思い切って行けば届く、という計算結果になった。
ということで、初めて止まった。
嬉しい。

KGさんも含め3人でワイワイ考える。

その時後ろで密かに考え続けていたママさんがやり始めた。
「難しい難しい…」とつぶやきながら、休み休み上がっていく。
そして、足位置を数回考えて、なんとランジを止めた。
参りました…。

1日中、「陽当たり良好」RPをねらい続けていたSchさん。
最後のトライで見事完登。
2日連続で誰かのRPを見られて嬉しい。
オリンピックよりこっちの観戦の方が楽しいな。

真夏のセバチが涼しく乾くと、大盛況になる…。

2024-08-04 | 
本日のセバチ、最終的には14人は居たか。
ほぼほぼ顔見知りの方々。
久々の多人数に少しドキドキ。

前日の雨にも関わらず、今日は乾いているルートが多い。
湿度も高いのに登りやすい。
最奥の「マクシー」&「モッコライ」は、1日中濡れたまま。
上部の草木が近いところは染み出しが多いのか…?

最近の日課の「ビックママ」を済ませる。
これは多くの方がトライして、よいルートだと言う。
なんかうれしい。

陽水3部作をやろうか考えていた。
後から来たKMBさんが、「Knockin`on heaven`s door」12bにヌン掛けしてくれた。
そしてつよつよクライマーのTさんがやりだした。

見後にOS。
見栄えの良い好ルートに見惚れる。
岩は乾き、ヌンチャクはかかっている。
この好条件で触らない手はないか、とお試し便。
楽しい。ホールドが自分に合っている。
それにわかりやすい。
好感触を得て、観戦とおしゃべり。

久しぶりに会ったWさんに、陽水3部作の「海へ来なさい」を、「訳が分からないルートですよ。」と勧めてみた。
なんだかんだとトップアウト。
それを見ていたKMBさんもやりだした。

このルートは登った人でグレード談議をしたい。

ロープは初めて、というSNさんはTRで遊ぶ。

「夕日」と「ウドの花」をノーテンで抜ける。
ボルダーが強いとのこと、さすがだ。

会話の流れでなんとなく「Knockin`on heaven`s door」の2便目を出すことにする。
1便目の感触から、3ピン目にかけれたら、そのままいっちゃおうと内心思っていた。
そこで問題になるホールドがうまく保持できた。
これは行くしかない、と気持ちを高め丁寧に登る。
ハング核心手前で大レスト。
両手を離してレストできるのはありがたい。
慎重に、そして体の力を抜きつつ核心に向かう。
遠くのガバに手を伸ばすために、できるだけ足を上げてハングの下で立ち込んだ。甘めの右手から、そのまま10㎝上の四角いポケットに思い切って飛ばす。
指がかかった。
慎重に左手をずらし、右手をさらに大きなガバに移す。
ハングは終わっていないが、核心は越えた。
そのまま慎重に手足をガバに送り続け、終了点前に立った。

RP!
ホールドとガバの感じが自分に合っていたのだと思う。
セバチのルートの中では分かりやすい部類だと思う。

ここ数週一緒に通ったEさんも、その後すぐに「ビックママ」をRP。
終了点に上がり込むところは見ていてドキドキした。

他にもRP続出の今日のセバチ。
拍手喝采! 喜色満面!

喜びに包まれながら、ミンミンゼミが泣き止むまで登り続けた夏の1日。