なちゅらる Hi !

かっぱの心をうるおす、山・川・岩・海などの小さな自然。主に北海道の話。

クラックとフェイスを楽しめる好ルート

2024-09-08 | 
タイトルは「頭ならびに腹」のこと。
1989年初登の名ルート。
今期取組を始め、3日目。
ムーブは大体ばらし終わっているので、RP気分満載でやってきた。
アプローチに漂う秋の気配を感じながら集ったのは4人。
クラックと「頭ならびに腹」を堪能したい方ばかり。
そんな仲間がタイミングよく揃うのが本当にありがたい。

懸垂でヌン掛けする。
小さいホールドに遠目のピン間隔なので、マスターで取り付く気にならない。
フィストサイズのクラックを6m程度登ってからフェイスに入る。
フェイス部分のピンは5本しかない。
下部クラックにキャメロット2番、3番と、上部に安心のためのカムを一つ決める。

すぐ隣に「妊娠3か月」というクラックラインがある。
Fくんがリードする。
まだクラック慣れしていないというFくんだが、時間をかけてRP。
秋の青空に喜びが満ちあふれる。

「頭ならびに腹」1便目。
落ちたことのないクラック部分でのうっかりテンション。
脳内に暗雲が立ち込める。
それでも、一度も通して行けていない上部核心までノーテンで行った。
だから、RPする気で登ったが、核心ムーブに戸惑いフォール。
下りてしばらく呼吸を整えるだけの時間を過ごすくらい、全精力を傾けた。

KGさんがTRで初石垣山を楽しむ。
ルートは「ナルコレプシー」
ジャム決めに戸惑いつつもトップアウト。
修正力と対応力はさすがだ。

かっぱも楽しみたかったが、「頭ならびに腹」に向き合うために我慢。
2便目、今度は核心の一つ前で落ちる。

向き不向きで言えば、自分に向いていると思う。
最近不意落ちはしていないので、不意落ちさせられるこのルートに親しみを感じ、ゆっくり向き合う覚悟を決める。

集ったみなさんも、みな「頭ならびに腹」を触った。
ONさんはTRで3トライ。
一人でルートに向き合うのも楽しいが、数人で具体的な話ができるのも楽しい。

青空も三日月もとてもきれいな初秋の1日。