なちゅらる Hi !

かっぱの心をうるおす、山・川・岩・海などの小さな自然。主に北海道の話。

静寂の森に長い時間 ~定山湖から片岩946m~

2022-01-16 | 雪の山
「片岩というPeakに行きませんか?」と誘われ、よくわからないことは言わずに「いいですよ」と即答。わくわくしながらその日を待って、その日が来た。
場所はここ。


朝、8時前には中山峠手前の林道入口に3人で立つ。


これから定山湖に下りる。
林道を適当にショートカットしながら滑り、豊平峡大橋。

白銀の定山湖の静寂にため息が出る。

ガマ沢を渡る林道を進む。
ここも結構立派な橋。

林道はつまらないので、沢型ショートカットを主張し、ヒダヒダに少しはまる。


また林道に戻ると、いよいよ片岩Pがそそり立つ壁のように目の前に見えてくる。
南面直登も考えたが、西の尾根が若干傾斜が緩い感じなので、西の尾根に上がってPを目指す作戦。

急斜面ですね。
西尾根は上がれば上がるほど急になり、雪がしまってシールが効きにくい。途中で気付き少し北側に回り込むが、傾斜がきついのと灌木の位置が悪いのとで進まない。
スキーで上がれないところも出てきて、板を外してもがきながら登ったりする。

もがいて上がると、P直下。

ロックガーデンを何とかパスして、ようやくPeak。なかなか時間がかかった。

看板あってびっくり。どなたでしょう。ありがたい。
寒くないので、少しのんびり。
休憩用の雪の壁つくっておきましたので行く方はご利用ください。(誰も行かない!)

Peakから南面を除くと、急ではあるが幸せそうな樹林が広がっている。雪も何だかいい感じ。ということで南面を滑り降りる。

いい雪でした。
少し急だけど、針葉樹がほとんどで見通しよい。登りもこちらの方がよいように感じられた。西を見たから思うのでしょうけど…。

急斜面が終わると針葉樹の森。

風情がいい。

林道に戻り、登った沢型を滑る。


最後の登り林道が長い。
みんなでヘロヘロになりながら、登っているとすっかり夕刻。
夕日に照らされる狭薄山が輝く。


ゴールにつく頃は、すっかり暗くなっていました。


3人ともウロコ板で、ウロウロやぶやぶスーパーアルパインって感じの山行で、心も体も大満足。9時間行動になってしまいました。