ぽごしっぽよ

“ぽごしっぽよ”は韓国語で「会いたい」という意味です。心ときめく人・もの・食べものとの出会いをつらつら書いています

2022GW陶器市

2022年05月04日 | 日本の旅



毎年は行かなくていいかな・・と,コロナ前は思っていたけれど,やはりないと寂しいGWの陶器まつり。3年ぶりの焼き物広場は,ゲートがリニューアルしていた。

朝7時に出発し,波佐見着8時半。
初日ではないのと,まだ外出を控えている人がいるためか,駐車場はまだ余裕で,広場もそれほど混雑していない。



真っ先に向かったのは「福春窯」のブース。

波佐見陶器まつりはもう15年ほど来ているのかな・・
最初は白山陶器,その後,一真窯と京千,そして今は福春一択。

毎年少しずつ福重さんの器が食器棚のスペースを埋めていくのが嬉しい。毎日使わない日はないほど,ここの器は使いやすく,料理が映えて,丈夫で美しい。伝統工芸士がすべてロクロで制作している器・・というと芸術品のようなお値段かと思いきや,買い求めやすいものも多く,陶器まつりのときは,素人にはどこに問題があるのか分からないようなB級品がさらにお買い得になっている。大皿の一か所に少し点があるくらい,ぜんぜん気にならないし,「デザイン」と言われれば,「そうかな」と思うレベル。

今回はえしぇ蔵パスタにも使えそうな中皿2枚と小鉢を2点購入。



”花わくすい”も必ず寄るスポット。
ここで素敵なオーバルの皿に一目惚れ。
ずっと楕円のシンプルな皿を探していて,イタリアのサタルニアのものもいいかな・・と何度も手にとったけれど,もともと業務用食器なので,家で使うには少しごついかな,と迷っていた。

山野アンダーソン陽子さんデザインのリムオーバル260mmは,使いやすさに洗練度が加わり,まさに求めていたお皿!!花わくすいにあるから正規の値段かと思いきや,ショップのスタッフさんが,店外のアウトレットのある場所を教えてくださり(←優しすぎる),約半額でゲット(嬉し涙)



今年は初めて伊万里のやきものまつりにも足を運んだ。
4月に黒髪山に登った帰りに,お昼ごはんを食べるために寄った大川内山の集落がとても素敵で,伊万里焼と鍋島焼が俄然気になり始めている。

伊万里焼の中でも,大川内山で作られていた焼き物は鍋島藩の大名などに送られる最高品質の磁器だったそうで,この集落には優れた技術者が集められ,技術が外に漏れないよう出入り口には関所が設けられていたという。

今でも江戸時代の面影を残す,”秘窯の里”として,集落全体が観光地になっている。



到着がちょうど昼だったので,まずはうどんでお腹ごしらえ。
この肉うどんがまた美味しかった。
使われている器はすべて鍋島青磁。



歩いているだけで最高に気持ちいい。

ここは波佐見や有田の陶器市の喧噪はまったくない。
やはり献上品を作っていただけあって,普段使いというより芸術品のような印象の器が多い。それぞれのお店もプライドを持って商売をされているのが伝わってくる。鍋島焼の歴史や,地元の土で作られた伊万里青磁の美しさなど,行く先々で丁寧に説明してもらえて感動した。お値段も気軽には買えないものが多いけれど,逆に欲しいと思うより,鑑賞するだけで心が満たされた。

もちろん2割引き~半額などのプライスダウンしているものもあり,
少し奮発して青磁の皿を2枚と,ティーポットを購入。



帰宅して,えしぇ蔵のタケノコのパスタをさっそく青磁の皿に盛ってみる。
美しさにうっとり・・。よい器を使うと,料理が美味しくなるのは気のせいではないと思う。この器に盛るために,いつもより丁寧に作ろうという気持ちが働くのかもしれない。

(器に見合うパスタを作れ,というえしぇ蔵への無言のプレッシャーにもなる)



リムオーバルの皿も思っていたとおりの使いやすさ。
このシリーズは来年,買い足し決定だな。



そしてデザートにオネットさんのケーキという幸せな一日。

コメント
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