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しばらく乗らないでいたら、タイヤの空気が抜けていた・・・ というていたらく。
動いている限り足を回し続けなくてはいけない固定ギアは、真夏の暑いときにはツラい乗り物。
でも、この独特の一体感。
脚とクランクが直結していて、そのままタイヤに伝わっていく感じ。
乗っている私を、さあもっと前に行こうよ!とタイヤが、自転車が、グイグイ押してくるこの感触は病みつきです。
ギア車のようにペダルを停めると転倒しますので、くだり坂のハムスター車輪回しは大変で、あの何もしないで重力に任せて加速していくような爽快感はありませんが、一体となって一生懸命下りるんだ、という感じも好きです。
K山さんが組んでくれた36本スポークの柔らかい車輪。
ギア車に使っているレーゼロのような硬い車輪ではなくて、路面の凸凹も、乗り手の私の凸凹もマイルドに吸収して、スムーズに走ってゆきます。
これに乗るまでは、ギア車で反応が命!みたいに硬いホイール好きでしたが、そればかりではないことも教えて貰いました。
キレイにペダルを回すこと、前に生きたがる車体をジャマしないで、そのまま進めてやること、に専念していると、仕事の煩悩も忘れてゆきます。
ギア車で平地走っていると、つまらないなと思うときも、固定だと楽しい。
時間的な制約などで長い距離走れないときでも、固定だと1時間でも楽しい。
なんか、不思議な乗り物です。