ぶちょうほうの画(え)日記(一語一画(え))

亭主「ぶちょうほう」の身の周りのいろいろな風物を「画(え)日記」ふうに綴っています。

7/12日:相楽(さがら)山と御油(ごゆ)の松並木 下の部(最終記事):相楽山を下り、国道一号へ。御油の松並木を見て帰る。

2019-07-16 07:03:21 | 草花
相楽山の山上を散策しています。
この後は、山中の観音堂(無人)に詣でてから、豊橋方面に向かって東進します。
JRの愛知御津あたりから国道一号を目指して進みますが、国道に並行する旧東海道を進むようにします。
それは国の天然記念物である御油の松並木が旧東海道にあるからなのです。
三谷温泉のホテルと弘法様 ↓

未だ相楽山山上部の潮見展望台に居て、小休止をとっています。
南西方向の山の端には三谷温泉のホテルが見え、弘法大師の立像が見えています。



休憩後に場所を移動します。


夕日の丘展望台 ↓

夕日の丘展望台に来ると、そこからは先ほどの場所よりももう少し西側が見えています。


今度は山肌を巻く探勝道を歩いて見ます。


ノギラン ↓

やや湿り気のある陰地でノギランの花を見ます。



コアジサイ ↓

コアジサイも出てきましたが、これは花の後のようです。コメント欄で教えていただきました。多摩NTの住人様ありがとうございます。
もう花が終わっていたのですね。出歩くことが少なくなり、下段のオカトラノオ同様に花の時季を逸することが出てきました。



ゴンズイ ↓

果実の皮がピンク色になって来ています。



キハギ ↓

梅雨の時期から萩の花を見ています。当初ヤマハギとしていましたが、コメント欄でキハギとご指摘いただきました。指摘いただいた多摩NTの住人様に感謝いたします。



ネジバナ ↓

開けた場所でネジバナの花も見つけました。



ヘクソカズラ ↓

施設のフェンスにお邪魔虫のヘクソカズラが絡んでいました。



アキノタムラソウ ↓

シソ科のこの花をナツノタムラソウか、それともアキノタムラソウかと悩みました。
虫取り最中の人たちの前でしたので、遠くから遠慮して撮りましたので花の詳細をつかめなかったのですが、“花盗人の花日記”のAuthor平家蟹様
の御助言により、アキノタムラソウとさせていただきました。
こんな時季から咲くとなると、冗談ですが”ツユノタムラソウ”という言葉が欲しくなりそうですね。平家蟹様御助言を頂きましてありがとうございます。
なお、虫取りの人たちは大人の男性で、この草叢で鳴くキリギリスを追っていました。



これにて相楽山の山上を後にします。
自転車ですので、山の下り道は実に快適であります。


ボダイジュ ↓

途中で無人のお寺さん(観音堂)にお参りすることにします。
自転車を置いた場所からは、垂れ下がったボダイジュの実が見えていました。



観音堂 ↓

ここにお参りして、飲み水を頂きます。蒸し暑い一日でしたので、水が極上の美味でありました。



オカトラノオ ↓

山を下る途中でオカトラノオを見ますが、これは花の末期ですね。


途中で脚が著しく攣り、難儀しました。これは筋肉の弱体化?ナトリウム不足?それとも水分不足なんでしょうか。 とにかくペースダウンして、7割方の力配分で進むことにしました。

国道一号が近づいたところで、その手前の旧東海道を進むことにします。
御油の松並木が近づきます。


御油の松並木入口 ↓

入口にはこんなことの書いてある銅板がありました。

  天然記念物 御油の松並木

     昭和十九年十一月七日 文部省指定


 この松並木は 慶長九年(1604年)、徳川家康が
植樹させたもので、以来、夏は緑陰をつくり、冬は風
雪を防ぎ、長く、旅人の旅情をなぐさめてきました。
 当初、六〇〇本以上あった松は、長い歳月の間に減
少しましたが、旧東海道に現存する松並木のうちでは
昔の姿を最もよく残すものとして、第二次世界大戦
中の昭和十九年十一月七日、国指定の天然記念物とな
りました。
 私達は、この松並木が貴重な国民的財産であること
を自覚し、後世に伝えるため”郷土の宝”として愛護
しましょう。

  昭和五十五年三月

  豊 川 市


その松並木 ↓

今でも立派に緑陰を提供してくれています。 そして信じられないことですが、この並木道を車で走り抜けることが出来るのです。

「東海道中膝栗毛」で弥次さんと喜多さんが狐がらみのテンヤワンヤをひき起こした場所はこのあたりになります。


大橋屋(旅籠)と脇本陣跡 ↓

これも旧東海道沿いにあります。


このあと、国道一号線に出て、岡崎市内に入ります。


矢作川の夕景 ↓

矢作川を渡橋で越える時に、入り日の時刻が近づいていました。

帰宅したのは日が落ちても、明るさのまだ残る頃でした。
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7/12日:相楽(さがら)山と御油(ごゆ)の松並木 中の部:さがら(相楽)の森の中を散策

2019-07-15 11:19:46 | 草花
「海の日」が湿っぽい一日になっています。
山に落ちた一滴が、やがて集まり沢をなし、川となって大海に注ぐ・・・・と言う見方をするならば、海と雨とではは親子関係にあると言っても良いかもしれません。

東三河の水がめ「宇連ダム」の貯水率は一時ゼロ%でダム底まで見せていましたが、この長雨によって、98.8%に回復しています。
これで東三河の水事情は安心領域に達したのではないでしょうか。
小生の住む西三河の方ではさしたる規制もなく推移しています。

先ほど、雨の合間に自転車で付近を走る中で、クマゼミの鳴き声を聞きました。

相楽山のレポートに入ります。
ヨウシュヤマゴボウ ↓

花から実に移行中です。



トキワツユクサ ↓

外来のこの植物が、ついに蔓延り始めています。



自転車の押し歩き ↓

山裾から山の中間部に掛かっています。木陰の道を自転車を押して上がって行きます。



リョウブ ↓

木々のやや開けたところでリョウブの花を見ます。



ムラサキニガナ ↓

草丈の大きな草が出てきました。見上げるようにして撮ります。



さがらの森の広場 ↓

山上の開けた場所に来ました。ここに大きな広場があり、大屋根のその下には200-300人ほどが入れそうです。
日陰があるので、ここで昼食をとります。



センブリ ↓

昼食後に広場から山の上まで歩くことにしました。
山の斜面の手前でセンブリの若い草を見つけました。



イチヤクソウ ↓

イチヤクソウは花が終わっていましたが、ここにイトトンボが来ています。

イチヤクソウの葉 ↓




荒井古墳 ↓



山上に古墳があります。古墳時代(7世紀末期頃)のこの地の有力者の墓とされています。


山上を周回してみます。

ガンクビソウ ↓




オオバノトンボソウ ↓

地味ではありますが、これでも野生ランです。



ヤブコウジ ↓




センリョウ ↓

センリョウの木に蕾がたくさんついています。



潮見展望台 ↓

潮見展望台に来ると、ガスってはいますが、三河湾の水面が見えています。
対岸の渥美半島の山もぼんやりとは見えていました。
眼下には来るときにかすめて来たラグーナテンボス(ラグーナ蒲郡)の一部が見えています。
ラグーナテンボスはテーマパークであり、おさかな市場、アウトレット、タラソテラピー、レストラン、ホテル、日帰り温泉などの施設が揃う複合型マリンリゾートであります。
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7/12日:相楽(さがら)山と御油(ごゆ)の松並木 上の部:自転車を漕いでまず相楽山へ。

2019-07-13 14:49:33 | 草花
昭和35年ごろに観たジョン・ウェイン主演の西部劇映画「リオブラボー」の中で切迫した場面の前のひと時に、ディーン・マーティンとリッキー・ネルソンが二人で「ライフルと愛馬』を歌っているシーンがありましたが、この歌が印象的で、いっぺんにその節を覚えてしまい、今でもさわりの部分は歌えてしまいます。
「リオブラボー」は1959年ジョンウェイン主演 ハワード・ホークス監督 ディミトリ・ティオムキン音楽、助演はウォルター・ブレナンでした。

先日NHKのBSプレミアムで「赤い河」(白黒映画)を観ましたが、その中で挿入されたメロディがあの「ライフルと愛馬」そのものでしたのでびっくりし、「すわっ!盗用か?」・・・と色めきましたが、実はこちらの「赤い河」の方は「リオブラボー」よりも11年も前のものでした。
(ジョンウェインもスタイルが良くて後年見慣れた腹ボテではありません。)

「赤い河」も「リオブラボー」も同じジョンウェイン主演 ハワード・ホークス監督 ディミトリ・ティオムキン音楽、そして助演までもウォルター・ブレナンと同じ顔ぶれでした。

あの頃の西部劇は人の命が随分安かったのですね。


昨日、雨上がりのひと時、三河湾の水際まで行き、次に自転車を押し上げて山に登り、帰りに旧東海道御油(ごゆ)の松並木を見てきました。

実行図 ↓

自転車で家を漕ぎだしたのは、午前10時を過ぎていました。反時計回りで動きます。
刈谷・安城・岡崎・蒲郡・豊川・岡崎・安城・刈谷と周り、約86kmになりました。



断面図 ↓

山道では自転車から下りて押し歩きに徹します。この方が早いと感じました。



美矢井橋 ↓

矢作川を美矢井橋で越えます。



相見駅 ↓

東海道本線の比較的新しい駅の前を通って行きます。



メハジキ ↓

田んぼの端で、メハジキの花を見ました。この花を最近はあまり見なくなっていました。



キョウチクトウ ↓

今の時季の花ですが、日差しが厳しくなると見るのが辛い葉のの色ですね。



ツユクサ ↓

田んぼの縁ではもうこの花が咲き出しています。



ナンキンハゼ ↓

地味な花ですが、今が花の時期なんですね。



蒲郡駅 ↓

空模様は相変わらず梅雨空なのですが、時折姿を覗かせる太陽からの日差しは強烈で、思いのほかに日焼けしました。



三谷(みや)の海岸 ↓

蒲郡の駅からは海岸線に向かいます。



三谷(みや)温泉と星越海岸 ↓

海岸線は星越海岸と言うそうですが、丘の上は三谷温泉街となっています。



三河大塚駅 ↓

昔はこの駅で降りてすぐ目の前の海岸に海水浴に行ったそうですが、今はその面影がありません。


これから目指す相楽山に向かって行きます。



アメリカデイゴ ↓

山に入る前のアプローチで、ミカン畑の垣根にこの木が見えました。



イヌビワ ↓

相楽山の山裾でも山中でもこの木を何度も見ています。小さい実はイチジクそっくりです。



ヤブミョウガ ↓

ヤブミョウガは今花が咲いていて・・・・・



ハナミョウガ ↓

ハナミョウガの方は、花が終わり、今青い実をつけています。(秋には赤くなります。)
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7/6日 猿倉から白馬尻まで花散策 その4(最終記事):白馬大雪渓の末端部分を散策して猿倉に戻る。

2019-07-11 07:02:37 | 草花
猿倉から白馬尻を歩いて記事を作ってきましたが、今回の記事で最終となります。
梅雨のさなかに出てきた割には、歩行行程中は一度も雨粒に遭うことなく過ごせたのは雨男としてはラッキーなことでした。

最遠点を白馬尻の雪渓末端と定めていましたので、6本爪のアイゼンを持参していました。
この記事ではアイゼンを履いて雪渓上を少し歩き、白馬尻からもと来た道を猿倉の駐車場へ戻るまでをレポートします。
ショウジョウバカマ ↓

かなり遅くまで雪の残る場所なのでしょうね。道脇にショウジョウバカマが出てきました。



ヤマガラシ ↓

白馬尻の小屋の前、大雪渓を見上げるテラスのような場所でこの花が咲いています。



ミヤマキスミレか? ↓

小屋の前から雪渓の末端を目指して山道を進みます。これも道端で見たものですが、ミヤマキスミレかオオバキスミレか区別がつきません。



雪渓の名残 ↓

まだ大雪渓の末端には着いていませんが、その手前で雪渓の名残のようなものが出てきます。
雪の多い年ならこれも大雪渓と地続き(雪続き?)となるように思いました。



コミヤマカタバミ ↓

この付近でコミヤマカタバミがパラパラと出てきますが、きれいに花開いたものは見当たりませんでした。



ベニバナイチゴ ↓

赤味の深い木イチゴの花が出てきます。



エンレイソウ ↓

このエンレイソウの花は見ますが、シロバナエンレイソウは見かけませんでした。



タケシマラン ↓

花が小さくてピントが上手く合いません。



雪解け直後の様相 ↓

登山道の周りは雪解け直後の様相を呈しています。 昔のキャンディーズの歌を思い出します。
♪雪が解けて 川(沢)になって流れていきます~・・・・♪
ここでは各段階にあるサンカヨウが揃っていました。



ミヤマハンノキ? ↓

これはミヤマハンノキ?でしょうか。たくさん花をぶら下げています。



大雪渓 ↓

大雪渓の末端に着きました。ここでアイゼンを履きます。



フキノトウ ↓

雪渓の端ではフキノトウが遅い春を告げています。



オオサクラソウ ↓



雪渓の末端に来たからには、この花を見ておきたかったのですが、咲く場所が判りませんでした。幸いなことにその場所を知る人に行き合い、場所を教えていただき、花に出逢うことが出来ました。(小生たちが愛知県から遥々と来たのでそれで教えてくれる気になったようです。)

これにて帰って行くことにします。


ヨウラクツツジ属 ↓

岩の上で何やら花が咲いています。一応カメラに収めて拡大して見るとどうやらヨウラクツツジの仲間のようです。



シラネアオイ ↓

来た道を引き返しています。お気に入りのシラネアオイは一番整った花でお別れの挨拶をします。



テングクワガタか? ↓

これはテングクワガタでしょうか? なにしろ小さい花でピントが合いません。



オオバミゾホオズキ ↓

この花には登っている時に薄暗い中で出逢っていましたが、こちらでは見事な群生でした。



ノビネチドリ ↓



ノビネチドリは珍しいものではないかもしれませんが、小生的にはそうたくさん出会わない花です。逢えてうれしい野生ランの一つです。



猿倉の駐車場着 ↓

車を置いた場所に戻ってきました。

復路は300kmの道のりを車で引き返し、午後10時を過ぎて家に帰りました。
小生は運転免許証を返納していますので、往復600kmの全行程を女性のぴーちゃんさんの運転に頼りました。
朝早くから、夜遅くまで・・・・驚異のスタミナ!! に感謝です。
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7/6日 猿倉から白馬尻まで花散策 その3:林道からいよいよ山道に入る。 キヌガサソウ サンカヨウ シラネアオイ オオサクラソウ

2019-07-10 07:06:33 | 草花
猿倉から白馬尻まで歩く道の途中で、ちょっと山の中に入って彷徨をやったりしましたが、途中で林道に戻り、本格的に白馬尻に近づくことにします。

途中で比較的若めの人たちに出会いますが、行き交っても挨拶をしてくれませんので、訝しみながらもこちらから明瞭に言葉をかけると、たどたどしい「コンニチワ」が返ってきました。
「你好(ニーハオ)」という言葉も混じります。彼らは台湾人パーティーだったのでした。
ざくっとした感じでは、30人ほどは居たかと思いましたが、他の隣国の方たちとは違ってかなり友好的な雰囲気が漂っていました。
恐らく雪なんて見ないところからやって来た人々が、白馬の大雪渓を見てどんな印象を抱いて国に帰るのでしょうね。

長走沢の中間地点付近 ↓

山中の彷徨いにも、疲れを感じるようになり、このあたりで林道に戻ることにしました。
念のために長走沢の水辺まで急斜面を下りてみると、残雪がすぐ近くに見えていました。



キヌガサソウ ↓

山中彷徨の駄賃にこういう花も出迎えてくれました。(これから後に何度でも登場してきます。)



ブナの大木 ↓

尾根筋にはブナの大木がありますが、疎らで、この樹はくねっていますね。



ショウキラン ↓

二度目に登場のショウキランは、今度は花の時季がマッチしています。


これから山中から脱出して林道に下ります。


林道歩きのどん詰まり ↓

車の通れるような広さの道はここで終わり、これから先は人の足で通る道となります。



タニウツギ ↓

猿倉から高度を少しずつ上げるにつれて、タニウツギは花がどんどん新鮮さを増してきます。



沢を越えて・・・↓

このようにして沢を何度か越えていきます。



ミヤママタタビ ↓

このマタタビは葉を噛んでも辛みはありません。花は未だ先で、蕾は着いていました。



オオレイジンソウ ↓

オオレイジンソウは花には少しだけ早かったようです。



キヌガサソウ ↓

キヌガサソウは何度も出てきますが、だんだん端正な花で、葉も活きの良いものが出てくるようになりました。こうなると選り取り見取りでカメラを構えることが出来ます。



ミヤマムグラ ↓

花が小さくて、小生のカメラレンズでは苦手とするものです。



雪の渓 ↓

ガスに邪魔されていますが、雪の残った渓が見えて来ました。



シラネアオイ ↓



ぴーちゃんさんと二人で出会いを心待ちにしていたシラネアオイにやっと出会えました。
身近で、形よく咲いていたのはこの場所だけでした。他のものは遠すぎたり、花の形が不整形だったりしました。



サンカヨウ ↓

サンカヨウも最初の時には実を見ましたが、これから先ではきれいな花を見るようになります。



キヌガサソウ ↓

キヌガサソウはだんだん複数株で花をつけている場面が増えてきます。



オオサクラソウ ↓

山道の途中でオオサクラソウが「ヒョッコリ!」姿を見せてくれました。しかし、この一株だけで以後は道沿いには出て来ませんでした。(雪渓沿いで群生を見ることになりますが・・・)



白馬尻のお馴染みの文字 ↓

「おつかれさん! ようこそ大雪渓へ」大岩に書かれたお馴染みの文字がお出迎えしてくれます。
白馬尻に着きます。




サンカヨウ ↓

小屋に向かって左側斜面の手前にはサンカヨウの大群落があります。



キヌガサソウ ↓



同じ場所の向こう側にはキヌガサソウの大群落があります。
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