ぶちょうほうの画(え)日記(一語一画(え))

亭主「ぶちょうほう」の身の周りのいろいろな風物を「画(え)日記」ふうに綴っています。

10/04日 東三河の里山歩き その2:蛇紋岩地で探しもの 「花咲き案内人」と幸運な出会い

2015-10-09 07:14:16 | 草花
この山に入るようになって、もう12~13年ほど経ちますが、未だ2度ほどしか出会えていない花があります。
ここ5年ほどは一度も見ていないので、今回はそれを見るために相当集中して探しましたが、見つけられずに山を一旦下り始めました。
下り坂のところで老人に行き会い、「どんな花を探しているのか・・・?」と、尋ねられました。
小生が花の名前を言うと、その花は盗掘に遭って殆ど無くなってしまった・・・・・とのことでした。

そう話している最中に又山から下ってくる男性があり、その人に探していた花の名前を告げると、「今その花を見てきたばかりだ・・・」と、いうことでした。

そこで、小生も又山に登りなおして花を探してみようという気持ちになりました。
最初に行き会った老人と一緒に花探しに行くことになりましたが、いろいろと話をしてみて驚きました。
そのお爺さんはこの地の花模様を熟知していて、そのことを誰彼構わず、やたらに話すことはしなかったのですね。

つまりこういうことなのです。貴重な花情報をむやみに話すと、すぐにその植物が姿を消してしまう。
特に近場に住んでいる人は簡単に山入りできるので要注意だといっていました。

小生が比較的遠隔地に住んでいて、花を盗る人でもなさそうだから、「案内してあげよう」・・・・ということになりました。

小生は運よく「花咲き案内人」さんに出会えたことになります。

この記事の末尾でその花が出てきます。
蛇紋岩の裸地 ↓

どこか荒涼とした風景に思えます。



吉祥山と本宮山 ↓

高さが少しだけ増して、あたりの山が見えてきました。左は吉祥山で、右は本宮山です。



ムラサキセンブリ ↓

ムラサキセンブリは未だつぼみです。



シラヤマギク ↓

シラヤマギクも姿を見せてくれます。葉を触ると極端にざらついています。



コナラ ↓

ここでは未だコナラの実は青いです。



ミミカキグサ ↓

九州大学の調査地という場所に来て見るとミミカキグサが二種類咲いていました。ここでは黄色の花だけ見えます。そのほかにもカヤツリグサ科で環境省カテゴリ: 絶滅危惧ⅠA類の珍しいものがあるそうですが、小生的には興味のある種類ではありませんから割愛。



オミナエシ ↓

オミナエシは、花に間に合わなくても、その後の姿でなんとなく納得できます。



イヌツゲか? ↓

目の高さの枝に、実をつけているのは、イヌツゲでしょうか、これから実は黒ずんできます。



門かぶり? ↓

この地特有の栄養に乏しい、ひょろっとした姿の松が、吉祥山を惹きたてています。



カマツカ ↓

これはちょっと判りにくい画です。手前で左から右にたわんだ枝にカマツカの実がついています。



ミカワマツムシソウ ↓

こちらの花には舌状花が付いています。ミカワマツムシソウはこのように舌状花のあるなしが出てきます。



ミカワマツムシソウ ↓

こちらは舌状花がありません。




ユウスゲ ↓

ユウスゲを見て嬉しくなって、そのたびに写真を撮ります。



ミカワマツムシソウ ↓

セセリ蝶が吸蜜中ですね。



オケラ ↓

セセリはオケラにも来ています。



ミスジチョウ ↓

オケラの花にはミスジチョウも来ていました。自分が花の写真を撮るときに、これほどまでに昆虫が来ていたのは初めてのことです。



「花咲き案内人」 ↓

このお方に案内していただきました。お年は・・・? 後期高齢者のマークをつけた車に乗るお方です。



アリノトウグサ ↓

花の姿ではなく、紅葉を始めた株です。  とても小さいものでした。



マツバニンジン ↓

花の終った後の姿です。



マツバニンジン ↓

アマ科と言う、聞きなれない種類ですが、環境省のレッドデータでは絶滅危惧ⅠAという非常にレアな存在になっています。
これを盗掘するならず者が居るのですから、そういう輩は極刑に処するべきでしょうね。
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10 コメント

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青空 (こりん)
2015-10-09 19:49:35
きれいな青空でしたね。
それと貴重な山野草も見ることができ良かったですね。
盗掘は困ったものです、そういう者に限って自然がなくなったと、嘆き悲しむのでしょうね。
自分一人ぐらいといった心がいけません。

私はここでは、チョウをよく見かけます。セセリは特に多いですね。
春先は、アゲハ類が多く楽しいですよ。
連休中に覗いてきます。
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こりん様へ (ぶちょうほう)
2015-10-09 22:12:51
こりん様 こんにちは コメントを頂きましてありがとうございます。
久しぶりでマツバニンジンに出会えました。
10年ほど前に、初めて見たときには何の花だか分からず、名前探しに大分苦労しました。
二度目に遭ったときは別の場所でしたので、この山では割合広く生育しているものと思い込みましたが、それから後がいけません。
その後はサッパリ出会えなくなっていました。
今回は花咲き案内人さんの導きでやっと会うことができて、ほっとしました。

もう時季が過ぎてしまいますので、来年のことになりますが、上手い具合にご案内できるかどうかです。

この場所は蝶の良く来る場所なのでしょうか。
今回はセセリを良く見かけましたね。
小生の場合は、今年はついにアサギマダラを見ないで終わりそうです。
春のアゲハ類といいますとギフチョウも混じるのでしょうか。

連休中にムラサキセンブリは大分進んでくるでしょうね。
それからこの山域でウメバチソウを濃く見られる場所はありますか。

小生はタムラソウの群落を見つけましたので、お会いしたときに説明できると思います。
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ウメバチソウ (こりん)
2015-10-09 22:17:33
ウメバチソウの生えている場所ですが、昨年の私のHPに画像があります。
場所は、ピーちゃんから教えていただきました。
H26.11.2でした。
ただ痩せている山ですので背丈が小さかった覚えがあります。
次回お会いした時にそこも回るようにします。
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Unknown (ふく)
2015-10-09 22:29:58
はじめまして

私は9月27日にそこへ行きましたが、その時ももうマツバニンジンは遅かったようです。
花を見るなら9月の第2週目がいいみたいです。

盗掘がありますので内緒が1番ですね。
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こりん様へ (ぶちょうほう)
2015-10-09 22:38:48
こりん様 こんにちは コメントを頂きましてありがとうございます。
ウメバチソウは端正な姿で、年のフィナーレを飾る花として捉えています。
秋の終わりに必ず見ておきたい花ですね。
大分以前に作手村の田圃の縁で群生しているのを見たことがありますが、さすがに小さな株でした。

この山域でも二箇所ほどは知っているのですが、数が少なくてハラハラしています。

こんどの機会を楽しみにしています。
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貴重な花 (keitann)
2015-10-09 22:41:57
ぶちょうほう様、こんばんは。

マツバニンジンは三河の山でも超レアな花と言うことになるのですね。
確か、以前、御ブログで拝見させていただきました。
園芸種のアマの花と、あの時も良く似ていると思いましたが、今回も同じ感想を持ちました。

花咲案内人の方にばったりお会いすることが出来て幸運でしたね。
私は高知でヒナノキンチャクをたまたま教えていただいたのと同じような幸運に恵まれたようです。

私の場合も、花の咲く場所を知っていても、むやみやたらには話はしないです。
遠方から見えた人は案内することはありますが、それはやはり同じような理由です。

また、盗掘したりしないような人だと見極めがついたら、教えたりするときもあります。
ぶちょうほう様は花咲案内人の方のお眼鏡にかなったのですね。

貴重な山野草を守るためには、細心の注意が必要なようです。
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ふく様へ (ぶちょうほう)
2015-10-09 22:45:29
ふく様 初めましてこんにちは コメントを頂きましてありがとうございます。
9月27日でももう遅いのですか。
そういえば小生が過去に出会った二回も7月のことだったような気がします。
それから時間的な制約もあるようですね。
午前中だけの花なのでしょうか。
あまり気をつけていなかったので、その辺のことは曖昧になっています。
来年のその頃に、そういう熱気が残っていたら又是非探したいと思います。

盗掘・・・・・嫌な言葉ですね。
自然を愛する心の無い人には、ありかを秘しておきましょう。
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keitann様へ (ぶちょうほう)
2015-10-09 23:04:53
keitann様 こんにちは コメントを頂きましてありがとうございます。
初めてこの花を見たのは、大変近い場所でした。
人が出入りするすぐそばの場所でしたので、それはその後姿を消しました。
次に見たのは別の場所で、偶然見つけたものでしたが、それも道から離れていない場所にあり、そのころまではポツポツ生えて居たようです。
しかし、そういうものが必ずなくなってしまうところを見ますと、しつこい盗掘者に違いないようです。

実際には大した花ではないのに、希少種となると、盗掘者にとっては高貴な存在に化けるのでしょうかね。

小生はこの花に対してそれほどの粘着質ではありませんから、見つからなければ、それで良しとして来ていました。
でも長いこと見ていないので、あるものなら見つけたいという気持ちは持っていました。

そんなときに偶然花咲き案内人さんに出会えたのですから、こちらのほうが、マツバニンジンよりも余程レアな存在でした。

小生がそのお方のお眼鏡にかなったのかどうかといいますと、おそらく波長が合ったという方が近いかもしれません。

ここには他にも超レア(CR)なものがあるようですが、それは小生の興味のある種類ではありませんでした。
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希少種 (山ちゃん)
2015-10-13 20:31:32
ぶちょうほうさん、今晩は!
なんか見覚えのある景色だと思っていましたが、雨生山へ先乗りして下さってたのですね。マツバニンジンの事は昨年もお話しを伺っていますが、実物に逢えて良かったですね。しかし、盗掘する輩が後を絶たないとはけしからんですね。とっ捕まえて、市中引き回しの上磔獄門にしてやりたいですね。
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山ちゃん様へ (ぶちょうほう)
2015-10-14 07:04:47
山ちゃん様 こんにちは コメントを頂きましてありがとうございます。
東三河に来てくださるので、下見をしておこうという気持ちは確かにありましたが、自分の「秋花を見たい・・・・」という気持ちのほうが先走っていました。
マツバニンジンは今回も見ることができなかったか、と諦めて、一旦山を下りかけたのですが、幸運な人に出会えました。
初めて出会った方でしたが、この出会いのほうがよほどレアでありました。
盗掘は悲しくも、憤ろしいことです。
こういう場合は、本当に磔刑が必要に思います。
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