ぶちょうほうの画(え)日記(一語一画(え))

亭主「ぶちょうほう」の身の周りのいろいろな風物を「画(え)日記」ふうに綴っています。

5/23日 蒲郡市郊外の相楽山(上):シライトソウ オカタツナミソウ イチヤクソウ(蕾) 

2014-06-01 07:26:51 | 草花
5月31日、五月最後の昨晩、東三河の山間部に孫一家と、小生たち夫婦の6人連れで蛍狩りにいって来ました。
ここのところ山行を共にしていて、ネット上でもお世話になっているお友達からホタルの情報を懇切にして詳細なものを頂き、期待をして現地入りしました。

気温が高くて無風状態、月はごく細い三日月でしたので、辺りは明るすぎず、ホタルの出現は大いに期待出きるもので、未だ明るいうちに川岸の現地入りしていましたので、川辺で固唾を呑んで暗くなるのを待っていました。
やがて対岸の樹叢で、明かりがひとつ灯り、それを孫が第一番目に見つけ、喜びの声を上げました。
暗くなるにつれて、明かりの灯される数が増え、あたりが暗闇になると、そこかしこで点滅が繰り返されるようになりました。
そして待望の飛び交う場面が現出され、向こう岸からこちら側に蛍が飛んでくるようになりました。
おそらく100匹くらいの数ではないかと思いますが、そんな光景を目の当たりにして興奮度は増します。
捕虫網で捕獲し、手に取ってから、虫かごに取り込んで、孫たちは大喜びですね。
そんなことを繰り返していれば、夜も遅くなりますので、未だやりたがる孫をなだめて、切上げるることになります。
最近はホタルも貴重生物ですので、捕った蛍はその場でリリースするのが当然のことですね。
虫かごの屋根を外してやると、蛍たちはそれぞれに飛び発っていきます。
一匹ごとに「盆と正月に飛んで来い!」とやりながら、すべてが飛んでいくのを見届けてから家路に就きました。



先日、山の神様と山を散策して来ました。
蒲郡市郊外の相楽山というところで、シライトソウの咲いた姿を今年も見ておきたかったからでした。
現地についてシライトソウの咲く場所に行きますと、花には未だ早くて、花の穂が充分に伸びきってはいませんでした。
しかし、数ある中には良い花姿もあり、気の早い慌てもの夫婦を迎えてくれました。 

タツナミソウ(あるいはコバノタツナミソウ) ↓

相楽山中腹に広場が有り、そこには中世のお寺跡がありますが、現在は建物はなくて、礎石のみが配置されています。
広場沿いに歩いて行くとタツナミソウの白花が出て来ました。過去にここで自生のタツナミソウは見ていませんので、特殊なものという感じです。おそらく園地に移植してきたものでしょうね。



オカタツナミソウ ↓

ここの山での自生は、このオカタツナミソウのみを見ています。



シライトソウ ↓

最初に出合ったシライトソウです、白い花穂がまだ短くて丸くなっていますね。
花を見に来た時季が早すぎたようです。



シライトソウ ↓

場所を変えましたが、未だこんな姿です。



シライトソウ ↓

やっと、それらしい姿のものに出逢えました。



シライトソウ ↓

その花に近付いて撮ります。 きわめつけの清楚な姿に思えます。


イチヤクソウ(蕾) ↓

イチヤクソウはこの蕾の姿から花を開くまでの期間が長いですね。
それを見るためにここへ三度ほど通い、結局花の咲いた姿を見ることを諦めてしまった年がありました。



エゴノキ ↓

今年もここへ来るのが遅くて結局満開の状態を見ることが出来ませんでした。



オカトラノオ ↓

オカトラノオは未だ花の気配が有りません。



ゴンズイ ↓

ゴンズイはこれから花が咲くところです。



抜け殻の繭 ↓

繭が低木の枝についていました。これはヤママユの抜け殻のようです。



ヒロハトンボソウ ↓

この野生ランは美味しいらしくて、虫に茎を食べられてしまい、花を見ることが少ないですね。



ヤマウコギ ↓

こんな木もありました。まだ幼い木でしたが、葉っぱをむしるとタラノキと似たような匂いがします。同じオコギ科でしたね。
ところが最近の分子系統的に見ますと、セリ科にも近いそうです。
そういえばセリにも似通った匂いがありますね。


ミツデカエデ ↓

カエデ科の、種をたくさんつけた木を見ました。帰ってから調べるとミツデカエデのようです。



渥美湾内 ↓

潮見台という南側に開けた展望地に来ました。そこからは渥美湾内と蒲郡のリゾート地が見下ろせます。
観覧車はリゾート施設蒲郡ラグーナのものです。
対岸は渥美半島です。



渥美湾 ↓

知多半島と渥美半島に囲まれた水域を三河湾といい、その湾内で東側の奥まったところを渥美湾といい蒲郡、豊橋、田原市が取り囲んでいます。今見えているのは渥美湾の西側ですね。
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8 コメント

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蛍狩り (かなこ)
2014-06-01 10:59:41
ぶちょうほうさん今日は。
蛍狩りお孫さんは大喜びでしたね。
捕まえてものを解き放つ・・素晴らしい境域ですね。
我が家も近くに見に行ってこなくては・・・です。

たまには奥様と・・我が家は久しく行ってないですがまたいずれ・・運動不足解消に頑張ります。

白いお花のタツナミソウは葉が我が家と同じですがコバではないのでしょうか??私は判らなくなっています。
タツナミソウもオカタツナミソウも見たことがないので・・・全てコバにしていますが・・・。

シライトソウの宝庫ですね。
良き姿のものが残っていて嬉しい限りです。
兵庫県には普通に山にあったのですがこちらでは見かけませんので思い出のお花です。

オカトラノオまだのようですね。
我が家は蕾を持っています。

ゴンズイは好きな木です。
実が面白いから・・。

いろいろある楽しい山ですね。
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かなこ様へ (ぶちょうほう)
2014-06-01 11:46:25
かなこ様 こんにちは コメントをありがとうございます。
蛍狩りは孫達だけではなくて大人も含めて大喜びでした。
ただ我が家からは遠くて、片道2時間位掛かる位置にあります。
捕まえたホタルを持ち帰り、こちらでも繁殖するならばそうすることもあろうかと思いますが、何しろ周辺環境が整ってはいませんので、現地でリリースするのがベストチョイスでしょうね。
ところで、小生たちが現在住む場所に越して来た当初は、庭でホタルを見ることが出来ましたし、庭に食用ガエルが重低音で鳴いていたことすらありました。

コバノタツナミソウの存在をすっかり頭の中から追い出していました。
そういうことだったかもしれませんね。ありがとうございます。
現地で見た時点では、白花がとても変な感じでしたのでそのことばかりが気になっていました。

シライトソウはこの山ともう一つ自生地を知っていますが、この場所が一番近いところなのです。
散策路を一回りするといろんな成長過程のシライトソウが出てきて、最後の部分で良い姿に出逢えました。

オカトラノオはまだまだ早すぎましたね。
自分的にはここでも咲くことを覚えておこう・・・といった感じで撮っておきました。

ゴンズイは秋の実が印象的でしたね。
今の時季ではありふれすぎた姿かもしれません。

この山もボランティアの方達が毎日詰めて、環境整備していますが、たまに自宅から園芸種を持ち込み、結果的に環境攪乱する行為も混じり、その点が少々気掛かりでもあります。
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良かったですね。 (こりん)
2014-06-01 20:24:31
こんにちは
ゲンジボタル堪能良かったですね。
特にお孫さんには、非常に有意義な体験になったのでは。
こんな自然がいつまでも残ることを祈ります、また残すためにも少しでも力になればと思います。

いよいよ初夏の花々が咲き出しますね。
私も、近場の山で山野草を十分堪能してこようと考えています。
ササユリ、オカノトラノオ、オダマキ、ヤナユリなどなど。
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こりん様へ (ぶちょうほう)
2014-06-01 21:51:52
こりん様 こんにちは コメントをありがとうございます。

御蔭様で、とても素敵な、夢のような時間をすごすことが出来ました。
これもこりん様のお心遣いがあればこそのことでした。

ここで見たのは殆どゲンジボタルではないでしょうか。
力強い明かりでしたね。

この晩が蒸し暑い日のあとで、風も無くて、月が頼りない2日月であり、しかも西の空の低いところにありましたので、月明かりの煩わしさもなくて、おそらく絶好の蛍狩り日和ではなかったでしょうか。
事前に詳しい情報を頂いていてどんなに心強かったことか・・・・。

孫達も大興奮して、時の経つのを忘れていました。
変える時間が来て、未だ遊びたがる孫をなだめるのに苦労したほどです。

♪ほ、ほ、ホタル来い こっちの水は甘いぞ・・・・♪この歌を真受けにして、孫はビンに砂糖水を作り、それを川岸の護岸コンクリート上においてホタルが寄って来るのを心待ちしていました。

ここの田んぼ際で小さな蛇も見ましたね。

帰り際のことですが、ホタルを橋の上でリリースするときに、捕ったホタルが全部自力で飛び発ったのを見たときにはほっとしました。

昔ならごく身近で当たり前に見られたホタルがこれほどまでに身の周りから遠ざかってしまったことを今更ながら愕然としています。
これはホタルに限った事ではありませんが、生活が便利になったその代償は自然を失い、本来持っていた心の豊かさを捨てて、貧しさに置き換えてしまったのでしょうね。
この辺が人類の悲しいサガなのでしょうか。
お隣の”大国”も同じわだちの上を進んで行くようです。

初夏の花の季節が到来していますね。昨晩は橋のたもとでウツギの花を見てフラッシュ撮影しました。

ササユリを今年は何処で見ることになるのか楽しみです。
ヤマユリは今年自生のものを見ることができるのかどうか大変気がかりです。
猪にこれ以上は食い荒らされてほしくは無いですね。
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こんにちは (多摩NTの住人)
2014-06-02 07:31:07
ホタルが見られて良かったですね。
私はおそらく3~4歳の頃、ホタルを見に行った記憶がうっすらとあります。お孫さんもきっといい思い出になっていくと思います。
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多摩NTの住人様へ (ぶちょうほう)
2014-06-02 08:42:36
多摩NTの住人様 こんにちは コメントをありがとうございます。
久しぶりにホタルを見ました。
子供たちは大喜びで、かなり興奮して蛍狩りを楽しんでいました。
こういう体験を是非記憶していて欲しいものですね。

小生の場合は、埼玉県で育ちましたので、未だホタルはたくさんいて、家の前には川が有り、その向こう岸が田んぼで、ホタルには絶好の条件が揃っていました。
そんなところですのでホタルは珍しいことはありませんでしたが、やがて米作に農薬を使うようになるとあっという間に姿が少なくなりました。

じつはいま住んでいる場所でも引っ越してきた当初は庭でホタルを見ているのです。
家の前の田圃が無くなると同時にホタルを見なくなりましたね。
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 (山ちゃん)
2014-06-02 20:28:18
ぶちょうほうさん、今晩は!
もう蛍が飛び交う季節になったのですね。
子供の頃は、”あっちの水は苦いぞ””こっちの水は甘いぞ”などと云って、乾いた稲わらのような物で追っかけた事がありました。お孫さんにとっては楽しいひと時だったのじゃないでしょうか。
5月23日だとシライトソウはこれくらいの状態でしょう。丁度、一週間後にこちらでは綺麗な花姿になっていましたよ。
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山ちゃん様へ (ぶちょうほう)
2014-06-02 22:08:22
山ちゃん様 こんにちは コメントをありがとうございます。
蛍狩りは孫にとっても、その両親にとっても、爺婆にとっても忘れ難い記念碑となりました。

今回は孫が本当に甘い水を作り、ビンに入れて持っていったのです。
現地でビンの蓋を開けてホタルを寄せるべく気合が入っていました。
捕ったホタルは、帰る間際にその場で逃がしてやりましたが、全部のものが健全に飛び立って行きました。
小生の家からは座敷箒を持参しましたが、あれは庭を掃く竹箒が正解でしたね。

シライトソウはそうでしょうね、今なら一番良い姿を見られそうですね。
それを狙ってもう一度行ってみたいと思っているくらいです。
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