ぶちょうほうの画(え)日記(一語一画(え))

亭主「ぶちょうほう」の身の周りのいろいろな風物を「画(え)日記」ふうに綴っています。

今日から穀雨。 春を締めくくる季節間近の花模様。 

2016-04-20 07:12:38 | 草花
今日からは暦上の「穀雨」でした。
春の期間の一番最後を締めくくる節気となります。つぎの節気は5月5日の「立夏」で、暦の上では夏入りすることになりますから、それまでのこの期間は晩春となるのでしょうね。

行く春や近江の人と惜しみける  芭蕉
 
この句には:志賀唐崎(滋賀県大津市唐崎)に舟を浮べて人々春を惜しみけるに・・と頭注があります。
湖水朦朧とした琵琶湖に船を浮かべてその地の門人たちと春の別れを惜しんだのでしょうか。

西三河の濃尾平野の中にあっては湖水もありませんし、初夏が近いせいか、比較的さわやかな風が吹き、過ごしやすい季節となっています。
すでにこれまでに出した花ばかりになりましたが、ブログのページを埋めることにいたします。

今年最後となった牡丹の花三連発 ↓





白・赤・赤紫・・・いずれもこれが最後のひと花となりました。


サクラソウ ↓

この種類は今が一番力強い咲き方となっています。



キリシマツツジ ↓

花の命は短い・・・・・透明感のある純白の花は今が見ごろです。

近写 ↓




オモト ↓

オモトも蕾が上がってきました。ナメクジによって交配するそうですから、これからの事のようですね。



オキナグサの種 ↓

オキナグサの種がほどけ始めましたので、これを播種します。



アマドコロ ↓

柿の木の根元に円形に芽を出し始めましたが、どれもすぐに蕾をつけてきています。



ヒトツバタゴ ↓

別名ナンジャモンジャも蕾を見せています。



フクジュソウ ↓

根を痛めつけられてしまい、移植したフクジュソウですが、こうしてみると、葉の茂り方がまだ弱いようですから、来年の花はおとなしくなりそうです。



センボンヤリ畑 ↓

センボンヤリを少しばかり保護して、育成するつもりです。本当はそんなことをするまでも無い様なのですが・・・。



オキナグサ畑 ↓

オキナグサも一か所に固めて保護してみます。そのほかにもう一か所「保護区」を作るつもりでいますが、さらにその上に実生にとりかかってもいます。



付録:キツネアザミ ↓

先日風に揺れてうまく撮れなかったものに再チャレンジです。

近写 ↓

この草にはどういうわけかアブラムシがびっしりついて、茎が黒く見えるほどになります。
カラスノエンドウでもそういう現象が起こりますね。


蛇足:
冒頭の松尾芭蕉の句ですが、 
♪行く春や近江の人と惜しみける♪と 詠んだものに対して 
他のお弟子さんが、↓
♪行く歳や丹波の人と惜しみける ♪  
でもよくはないかと師匠の句に難癖をつける場面があります。
それに対して、高弟の去来が、季節は春ではなくてはならないし、場所も琵琶湖の近江でなければならないと、「時」と「場所」の必然性を理由をあげて説く場面があります。

句作における絶対性(唯一性)の問題なのですが、皆様はどのように感じますか。
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6 コメント

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ボタン綺麗 (かなこ)
2016-04-20 10:37:04
ぶちょうほうさん今日は。
山野草と艶やかなボタンやランなど選びながら良いお花を育てていらっしゃっていいご趣味ですね。

白いさつきがいいですね。
オキナグサも未だ健在ですね。

キツネノアザミは好きですが近くでは見かけなくなりました。

季節は移ろっていますね。
2句の俳句はやっぱり芭蕉の方が風景が目の前に広がり 春を惜しむ気持ちが共感できましたね。
お弟子の句は感情が伝わってきて川柳っぽかったです。
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かなこ様へ (ぶちょうほう)
2016-04-20 12:44:41
かなこ様 こんにちは コメントを頂きましてありがとうございます。
庭が狭いですので、栽培する種類も限定されてしまいます。
山野草は連作障害が出るかもしれませんね。たまには植え替えするようにしています。
このしろいツツジは市の植木市で競り落としたものでしたが、これもウィルス性の病気が入っていて、今必死にそれを凌ごうとしているところです。

キツネアザミは昨日見に行ったところ、刈られてしまっていました。
確かに少なくなりましたね。

芭蕉の有名な句は霞んだ琵琶湖の上でのことのようでしたが、その霞は黄砂現象だったのかもしれませんね。
師匠の句にいちゃもんをつけることができたとは、蕉門はかなり自由闊達だったのではないでしょうか。
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春は丹波、歳は近江 ()
2016-04-20 17:10:27
牡丹の花は夏の夜空で開く大玉の花火みたいですね。その後は静かに萎んで散っていく訳ですね。
ナメクジもやる時はやるもんですね。
オモトにとっては大切な存在なんですね。
保護区を設けて貴重な植物の育成栽培を行っているのはさすがぶちょうほうさんらしいですね。
で俳句ですがよく分かりませんが、
別々にタッグを組むとやはりしっくりいかない感じがしますね。
春は近江で、歳は丹波ですかね。
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燦様へ (ぶちょうほう)
2016-04-20 19:48:45
燦様 こんにちは コメントを頂きましてありがとうございます。
夜空で咲く大玉の花火といえば、先ほど関東在住の友人から、隅田川を屋形船で宴会しないか?・・・・とのお誘いを受けました。
まだ小生が見ていないスカイツリーを船上から眺めたりするそうですが、先ほどお断りの手紙を出したばかりでした。
両国の花火も子供のころに見たことがあります。
まだ日本が戦後いくらも経っていない頃のことで、森永ミルクキャラメルのネオンサインが話題に上ったころです。

ナメクジとオモトの関係は確か、多摩NTの住人様のブログで知ったことでした。

山野草の”保護区”は日当たりの良い場所は植物同士が場所の取り合いをしますので、区画を設けたものです。

俳句の場所と時間の絶対性・唯一性については確かに一理あることですね。
この句がどこの場所にも当てはまるということは芭蕉にとってはあってはならないことのようでした。
季節についても同じことなのでしょうね。
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こんにちは (多摩NTの住人)
2016-04-21 07:44:50
ついこのあいだまで「寒い、寒い」と言っていましたが、もう穀雨ですね。次は立夏でしたか。あっという間に夏ですね。オモトの結実が楽しみですね。実際にカタツムリがそこにいる現場を見てみたいものです。
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多摩NTの住人様へ (ぶちょうほう)
2016-04-21 11:13:29
多摩NTの住人様 こんにちは コメントを頂きましてありがとうございます。
着ているものも、冬のままでは暑苦しさを感じ始めましたね。
もっとも寝具のほうはとうに様変わりさせてはいますが・・・。
季節の様子ですが、初夏の気配が時折顔を覗かせるようになってきましたね。
オモトの受粉ですが、昨年はあまりうまくは行きませんでした。
今年はどうなりましょうか。
いっそのこと人の手で・・・とも思うこの頃です。
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