ぶちょうほうの画(え)日記(一語一画(え))

亭主「ぶちょうほう」の身の周りのいろいろな風物を「画(え)日記」ふうに綴っています。

電車賃が往復220円で山歩きが楽しめた山 秩父の武甲山

2020-08-10 07:09:12 | 草花
昭和40年以前の話ですが、私鉄の秩父電鉄で小生の住むところから山のふもとまで往復運賃がたしか220円で山歩きが楽しめました。
熊谷駅から2つ目の駅で乗って、下車のお花畑駅まで一時間くらいで着きました。
駅からは武甲山が結構威圧的に聳えていて、その頃の標高は1336メートルありましたので、標高差が1100メートルもあり、まじめに山歩きとして向き合える山でありました。

在りし日の武甲山の威容 ↓

この山は全山が石灰岩でできていて、そのためにセメント原料として採掘され、日本の戦後、高度経済成長、その後現在に至るまで人工築造物の原料を提供してきました。画面右側、山肌の剥き出しになった部分が石灰石の採掘現場です。

古くは日本武尊伝説から山の名前を引いて来たということでしたが、秩父地方のシンボル的な山として親しまれてきました。
しかし、石灰石採掘が進んだ現在では山の高さは1304メートルに減じられてしまい、山の形も変わり果て、かつてのように威厳ある姿ではなくなってしまいました。
小生が学生の頃は上述のように安い運賃で来られる山として、よく入っていましたが、三河に住むようになってからはこの山に来ることは無くなってしまいました。

「山歩きは秩父に始まり、秩父に終わる」・・・・とは、秩父の山に育てられた岳人の格言のように位置付けられている言葉ですが、ここの所小生もその言葉に回帰しつつあるような気がします。

カシバードで描いた、現在の地図データを反映した武甲山 ↓

秩父鉄道の御花畑駅から眺めた時の景色を想定していますが、大きな木や建物・人工構築物が眼前にあった時は景色は遮蔽されます。



「言うまいと 思えど今日の 暑さかな」という句は俳句なのでしょうか、それとも川柳?

連日、暑さが続いていて、愚痴と捉えれば川柳で、暑さに呻吟する身にとっては笑い事ではありませんよね。

そんな暑さの最中、カンカン照りの庭の中で涼を呼ぶような花を見つけてしまいました。
ツルボ ↓



有り難いことに自然界では季節のお約束を黙々と実行してくれる役者さんが居ます。


ヒオウギの咲いた後 ↓

真ん中では花が開いてドヤ顔をしていますが、右側はその一日後の姿で、こちらでは珍妙にくるくるっとねじれ込んでいます。



月齢19.4 ↓

昨(8/9日)晩23時頃の月です。東の空に薄く雲が掛かっていて、明るい月ではありませんでしたが、中天では雲が無くて、夏の大三角形(琴座ベガ、白鳥座デネブ、鷲座アルタイル)が光り輝いていました。
コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする