久留百合子の生活者視点

仕事、旅行、日常のちょっとしたことから得た情報、生活者として感じたことなどを綴ってみます。

ソロプチミストってご存じですか?

2009-04-24 17:59:05 | Weblog
 先週の木、金2日間、ソロプチミストの南リジョン大会が福岡のJALシーホークホテルで、九州各地からの会員、約1,500名の参加のもと開催されました。女性1,500人が一同に会したところを想像してみてください。すごいでしょ

 ソロプチミストってご存じですか?1921年、アメリカのカリフォルニアで始まった、管理職・専門職に就いている女性の会で、人権と女性の地位向上を目指している世界的な規模のボランティアグループです。世界中で、3,200クラブ、9万人の会員がいます
 日本では、1960年、東京からクラブができ、今では、全国で5リジョン、全会員数は14,000人おります。
 その中で、私たちは、南リジョンという九州・沖縄地域に、96クラブ、会員は約2,600人のリジョンに属しているのです。

 これまでソロプチミストと言えば、”有閑マダムの集まり””地域の経営者・企業の社長の奥さんの集まり”などと言われてきましたが、最近は、クラブ数も増え、本来の管理職や経営の仕事をしている女性もたくさん入るようになり、随分と変わってきました。
 
 何よりも変わったのは中身で、5年前から進めている”ルネッサンスキャンペーン”の成果でしょう。
 これまでソロプチミストの活動は、ボランティアといっても多岐に渡り、特に、バザーやチャリティ活動をして、お金を集め、それをいろいろな所に寄付をするという行為が多かったのです。
 アメリカ連盟から、日本にも大きな変革の波がやってきたのです。どこにでも、またいろいろな形のボランティアをするのではなく、「女性と女児の生活向上」のための活動をしようと、ある意味、ボランティアグループもマーケティング戦略をもって活動していかないと生き残れないという危機感から、ソロプチミストの方向性を出したのがルネッサンスキャンペーンでした。
 
 正直、地元の福祉施設に寄付し、地域の○○に○○を寄贈というような活動をしてきたクラブ、会員は戸惑い、抵抗しました。しかし、共通の活動の中に、女性対象に”女性に機会を与える賞”とか”女性のために変化をもたらす賞”などの賞を設け、女性を応援したり、生活向上を手助けすることもしてきていたので、これらが、テーマを”女性と女児”に絞るということに直結しているので、やっと各クラブの活動も変わってきました

 今回の南リジョン大会でも、離婚をしたり、いろいろな事情で、生活が苦しく、しかし、何か資格を取って将来がんばっていこうとしている女性15名に、また、ボランティア活動をがんばっている5名の女子中・高生に賞を渡し、そのそれぞれの活動を聞くと、女性が女性を励まし、讃え、そして、一部ですが資金援助をすることは素晴らしいことだなと思いました。

 私たちが連盟やリジョンに収めた、会費や寄付による資金がこのような形で、女性の将来の役に立てるというような活動をしている会はあまりないのではないかと思います。

 クラブを運営していくための会計も、活動計画、進め方、経理も自分たちでしますので、大変勉強になります。

 どんな会でも不易の部分と、思いきって変えていく勇気も必要なのではないかと思います。それにしてももっと、ソロプチミストの活動、良さを正しく知っていただきたいなと思う今日この頃です