久留百合子の生活者視点

仕事、旅行、日常のちょっとしたことから得た情報、生活者として感じたことなどを綴ってみます。

中国4000年の歴史と現在

2011-09-29 15:45:13 | Weblog
 23日からの3連休+1日休みを取って、中国は西安、北京に行ってきました。関空経由で行ったので、福岡ー関空ー北京ー西安と朝7時10分に福岡を出発して、1日かかって西安へ。乗り換えの北京空港の立派なのにびっくり。北京オリンピックの時に新しくできたそうです。
 もうひとつのびっくりは、空港で入国審査を受ける所で、その台の前に「大満足  満足  待たせた?  良くない?」ちょっと言葉が正確ではないのですが、すなわち手続きをする人の対応をチェックするボタンがあるのです。どおりで審査官がニコニコと愛想のいいこと・・・
 北京に行ったのは、10年以上前、皆、無愛想でこの国にサービスなんて言葉はない、と思った記憶があります。オリンピックや上海万博などを機会に変わってきたのでしょうね

 今回の目的は、西安の兵馬俑坑見学。TVなどで何度も見ていますが、一度本物を見てみたい

 24日、25日午前中は西安観光。24日朝からまずは、ホテルの近くの城壁めぐり。明の時代にできた全長13㌔にもおよぶ城壁の一部ですが、歩いたり、人力車に乗ったりで見学。朝一番でしたので、あまり人はいないし、眺めもよく、中国に来たーという気分です。
 その後、碑林博物館という、漢から清時代の3,000近くの石碑が集められた博物館に行きました。日本文化にも通じますが、よくこんなにたくさん字を彫って書いていることかと感心します。それにしても人が多いなー
 次に唐の第3代皇帝高宗が母のために建てた寺と玄奘三蔵がインドから持ち帰った経典を保存するために建てた塔がある大雁塔に行きました。700段でしたか、階段を登って塔の上から西安市内を見学。
 昼食は西安名物の麺料理。西安の人はとても麺をよく食べるそうです。太いの、細いの、味もいろいろ5種類の麺を食べました。

 そして午後からメインイベントの兵馬俑坑、正式には「秦始皇帝陵博物館」へ。中心地から約4,50分の所にあります。現在のところ3号坑まであって、しかしまだまだ発掘されていない所がたくさんあるそうです
 広い体育館のような所にそれはありました。すぐま近かに見れるわけではないのですが(柵があって、通路からで人が一杯)、本当にみごとに兵の埴輪がずらっと並んでいます。馬も馬車もあります。6,000体ぐらいあるそうですが、発掘されたのは2,000体ぐらいだとか。2号坑にはケース中に本物の兵の埴輪が飾られていましたが、本当に顔も髪型もひとつとして同じ物がないという、秦の始皇帝は紀元前260年ぐらいの人ですよ、こんな時代によくこれだけの物が作られたと、ただただ感心します
 
 少し離れた所に始皇帝の墓があるのですが、本来ならばこの時代王が亡くなれば、兵隊など人や馬などを生き埋めにしていたそうですが、始皇帝は皇帝になった時から陵墓作り、埴輪を焼かせ始めたそうです。
 歴史の勉強をしたのを思い出しますが、始皇帝は13歳の時に即位、紀元前221年、38歳の時に秦を統一、この時が中国統一と言われています。この頃日本は縄文時代。ここはタイムスリップしたような、離れがたい魅力のある所でした

 その後、玄宗皇帝と楊貴妃が過ごしたと言われる離宮、華清池に行き、楊貴妃のお風呂を見たり、今でも湧き出ている温泉で足浴をしたりしました。
 ここもですが、兎に角人が多い。他国からの観光客もいますが、どこに行っても中国人が多い。そして騒がしい

 夜は、泊まったホテルのレストランで、「楊貴妃美食宴」の夕食を。この中華はきれいでおいしかったですねー。毎日昼、夜中華ですが、飽きません。
 その後、中国のショーを見に行き、お隣に座られたマレーシアから来た中国人夫婦と話したりと楽しい時を過ごしました

 次の日は、まず、興慶宮公園へ。まあ、日本の公園風景とは随分の違いで、たくさんの人たちが、グループを作って、太極拳をしたり、踊ったり、楽器をしたり、歌ったりと何とも元気で、健康的でパワフル。朝9時ぐらいでしたが、次々に集まってきて、それぞれに何かして楽しんでいます。一人でもくもく走っている人なんていません。中国人のパワーをみたような気がする光景でした。(ほとんど中高年の男女でした

 次は、中国の歴史が良く分かる陝西歴史博物館へ。全部見るととても時間が足りないので、ポイントだけということで説明してもらいましたが、古代から2時間近くかけて中国の歴史を見ていきましたが、秦、漢、三国志の時代あり、唐、元、明、清と日本にも係わりのある国が列挙するので、本当に興味深くおもしろかったです。
 昨日から歩き通しなので、足は棒のようになりましたが、充実した2日でした

 昼食は、15,6種類もある小さな餃子を堪能。午後は、飛行機で2時間弱の北京へ。夜は北京ダックをお腹一杯食べました。

 最後の日は北京でフリーだったのですが、ガイドさんに頼んで、オプションで頤和園に連れて行ってもらいました。都心からちょっと離れているのですが、NHKドラマでやっていた西太后の夏の避暑地、晩年の住まいであった頤和園は行っていなかったし関心があったので、出かけました。
 まあ、ここでも山のような人、人、人。ほとんど中国人。やかましいこと。湖からふく風は少し涼しかったのですが、暑苦しい?離宮でした。それでも趣のある回廊を歩きながら、こんなに広い所を一人、あまり幸せではない人生、西太后はどんな思いで過ごしていたのだろうなーと思いを馳せて見て回りました。

 その帰り、昼食時間にはまだ間があるので、オリンピックが開催された“鳥の巣”会場、その周辺などを歩いて見学しました。観客9万人入るという会場は、それは立派で大きいものでした。周辺の道幅もすごい
 だいたい北京の通りは片車線でも4~6ぐらいありますから。そこに、10年以上前は自転車が波のように押し寄せて来たのが印象的だったのですが、今回は車、車、車。
 ガイドさんから聞いた話ですが、中国には、「月香族」と言って、稼いだお金をその月に全部使ってしまう人のことを言う言葉があるそうです。平均月収が4~5万で、マンションを買う、車を買うということで、決して大金持ちだけが買っているのではないそうです。日本もそうでしたよね、右肩上がりの時は、皆どんどん消費をした・・・
 ほんの数日間、ガイドさんを通して聞いた中国事情、ちょっと垣間見た西安、北京ではありましたが、勢いある中国を実際に見て良かったと思います。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿