久留百合子の生活者視点

仕事、旅行、日常のちょっとしたことから得た情報、生活者として感じたことなどを綴ってみます。

憲法9条について考えること

2008-05-12 18:10:05 | Weblog
 日曜日の午後は、できれば外出をしたくありません。家事が貯まっているし、休息も取りたいし。でも今週の週末は、土曜も日曜も勉強したいセミナーがあったので、2日とも午後から天神に出かけることになりました。

 特に日曜の「福岡女性九条の会」主催の勉強会は大変考えさせられる内容でした。
 構成は、講演:フリージャーナリストの影山あさ子さんによる「アメリカー戦争をする国の人びとー取材レポート」、その後、影山さんと福岡国際大学教授のロバート・ノリスさんによる対談:「戦争をする国・日本ーあなたはそれを選びますか?」というものでした。
 
 初めの講演は、今年秋に出来上がるという映画のために取材された映像を見ながらの話でしたが、一言で言うと、ショックでした。
 戦争については、原爆体験初め、日本も大変な経験をしているし、特に、私たちの年代ぐらいまでは、親から戦争体験を聞かされているので、良くないことだという感覚はあります。
 しかし、今回の話は、戦争自体の良し悪しではなく、現在アメリカでは、イラク戦争に行った若者が、勿論戦場で亡くなった人もいるし、帰ってきた人も多くの問題を抱えているなど、これまで知らなかったことをたくさん知らされました。
 覚えているだけを箇条書きに書いてみると・・・

今は、アメリカでは18才になると登録はするが、徴兵制ではなく、志願兵   が軍隊に入り、4年間の期間兵が大半。
(これは聞いたことがありましたが)お金のためや、奨学金がもらえると   いうエサにつられたり、目的が見つからない、というような理由で志願する   若者が多い。
志願兵を募る広告・広報活動がすごく、学校にPRに行ったり、宅配ピザの蓋の裏に、「軍隊へ行こう」と書いてあったりする。
軍隊では、徹底的に相手を殺せと教えられるし、実際に戦場で人を殺す と、それがトラウマになって、PTSDになる人が多数出ている。
女性兵士もいて、3人に1人はレイプされたり暴力を受けた経験がある。
軍隊を卒業した後、軍隊では銃の使い方しか教えられていないので、仕事に就けない。そのような人たちがホームレスになっている。
アメリカでは、戦争に行った人は英雄。これはずっと昔からの考え方で、ロバートさんのようにベトナムへの出撃を拒否したり、軍を脱走したりすると、軍法会議にかけられる。

 
 民主主義のため、世界平和のためと聞くと、一瞬正しいことのように思いますが、その結果、どのようなことが起こるのか、後にどのような結果が残るのかということを考えると、どんな理屈を付けても戦争は良くないと、この日の話を聞いて思いました。
 アメリカの銃への考え方と同じ側面があるかもしれませんね。自分を守るために銃を持つ、ということを許すと、悲劇はなくなりません。人間にとって、抑止のきかない武器は持つべきではないと考えるべきではないでしょうか。
 それと同じで、どのような理由でも戦争はよくない、人を殺してはいけないと考えないと、平和な世界は来ないでしょう。

 これまで私は、年代的にも学生運動の後の世代なので、社会運動はどうも敬遠していたところがありました。生協の活動も個人として、いいのもを選択する手段ぐらにしか係わっていませんでした。しかし平和を守るという運動はやらなければと思いました。憲法9条については、もっと勉強しなくては分からないこともありますが、絶対戦争をしないという考え方のもとになる9条であれば、変えてはいけないと思います。


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