久留百合子の生活者視点

仕事、旅行、日常のちょっとしたことから得た情報、生活者として感じたことなどを綴ってみます。

漆喰(しっくい)が身近に・・・?

2010-07-23 09:58:05 | Weblog
 毎月ビスネットで開催している「消費者と企業のわいわい塾」で一昨日は、田川の企業さんで、漆喰をみごとに復活させた田川産業(株)さんに出演いただきました。
 漆喰というと、お城のイメージや土塀の材料でしか知りませんでしたが、やはり日本古来の建築材は、それなりに環境や健康にいいものが使われていたということ、そして今また我々の身近に使われだしたことを今回のお話を聞いて知ることができました。

 田川産業さんは、大正時代に創業された会社で、昭和39年に本格的な漆喰専門メーカーになられ、このところの住宅新建材によるシックハウス問題から一躍脚光を浴びだした企業です。
 漆喰はどのようにして作られるかというと、石灰石を焼いてできた生石灰を水と反応させ消石灰にし、それに海藻糊やスサ(麻などの繊維)を混ぜて水で溶いて出来るのです。
 実際に漆喰を建材として使うと、不燃性、抗菌、消臭、廃棄しても自然に帰るなどいいことづくめのものです
 いいと分かっていても、では私たちの生活にどう取り入れていったらいいのか?と思いますよね。一昨日のお話でそれが解決
 現在ほとんどの家の部屋はビニールクロスが貼ってあると思うのですが、その上から塗ることができたり、焼かない漆喰タイルも作られているので、現在の家にも気楽に取り入れることが出来るようになっています

 このような技術が認められて、2003年にグッドデザイン賞、2007年には第2回ものづくり日本大賞で内閣総理大臣賞を受賞されています

 一昨日は、お話を聞くだけではなく、漆喰を身近に感じてもらうキッドとして作られた、エコポという植木鉢作りに挑戦。久し振りの粘土細工?に皆さん一生懸命取り組まれていました。実は私も欠席者の分が一つ余っていたので、やってみました。キッドになっているので、上手に水を混ぜてこね、自分の好きな形を作ります。2,3日乾かすと出来上がり。
 久しぶりに自分の手で作るということをしましたが、楽しいですね。自分の感性が試されるようで少し怖いですが・・・

 この他、ルミエキューブというインテリアにもなる素敵な色の消臭キューブも作られており、皆さん帰りにたくさん買われていました。このキューブはかわいいだけではなく、先に書いた、消臭、空気の浄化をしてくれ、光触媒によって太陽に当てると吸収した臭いを分解するので、半永久的に使えるというすぐれものです

 今回の「わいわい塾」は楽しかったと同時に、日本の技術の素晴らしさをつくづく感じました。福岡県の田川というかつては炭鉱で栄えた町で、地味ですが、今も自然素材を活かし、新しい技術によって日本古来の良いものを守り続けているという、素晴らしい企業さんにお会いできたなーととてもうれしい時間でした


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