私の町 吉備津

藤井高尚って知っている??今、彼の著書[歌のしるべ]を紹介しております。

鯉山小学校へ

2008-01-30 15:11:34 | Weblog
 今朝、頼山陽が名付け親だという「鯉山」の名を頂いた小学校の1,2年生の「むかしあそび」という授業に参加しました。
 お手玉、独楽まわし、おはじき、竹馬などの授業が計画されていて、それに地域のお年寄り達が参加して、子供達と一緒に遊ぶのです。
 
 私は、今年は竹馬で子供達と遊びました。60年も昔の経験です、果たして出来るかなと、いささか不安はあったのですが、やってみれば昔の感は直ぐ戻り、「昔取った杵柄」とはよく言ったもんだなと感心しながら子供達としばらくの時間を楽しみました。
 考えてみれば、誰でも何処でも普通にしていた遊びが今では影も形もなくなってしまっています。この前書きました西行が
    いしなごの 玉の落ち来る ほどなさに
             過ぐる月日は 変はりやはする
 と、詠んだこの「いしなご」という遊びなどは平安鎌倉の時代から江戸明治昭和と、800年以上も昔からずっと続いてきた子供達の代表的な遊びも、今では知る人ぞ知るぐらいの遊びにしか過ぎなくなってしまっています。この50~60年の間に完全に消えてしまっているのです。
 そうそう、冬の代表的遊びに「肉弾」なんてのもあったように覚えています。
 そんな、今では子供達の生活の中から完全に消えてしまった昔遊びを現代の子供達に体験させる意義があるのかないのかは知りませんが、私の町の鯉山小学校では、毎年、続けておられるようです。
 私が参加させていただいた「たけうま」遊びも考えてみれば「竹馬の友」の語源の通り生まれは中国ですが、奈良に都が置かれていたか、そのあたりの時に伝わってきて以来の子供達の遊びですが、今では、学校で体験するしか経験できない遊びに成り下がってしまったいます。我々の時代に、もしも、こんな遊びを「学校で習う」とでも言おうなら皆に馬鹿にされるのが落ちだろうなと思いながら、子供達と一緒に楽しく遊ばせて頂きました。