一応バトル警視という探偵役は登場するんですが、本格物ではなく、「茶色の服を着た男」やトミーとタペンスシリーズと同じく「冒険もの」に入る作品かなと思います。
登場人物が多いのと、状況がなんだか込み入っているせいで、時々頭がぼーっとしてたかも。
でも雰囲気はまさにクリスティの冒険ものって感じです。
The proof of the pudding is in the eating.
という表現が出てきました。
これは「プリンがおいしいかどうかは食べてみないとわからない」
つまり、「やってみないとわからない、論より証拠」という意味。
これまで何度かメモしてますが、いつも前半の"The proof of the pudding"だけで使われていて、完全な形で見たのは初めてです。
"Speak of the devil, and he will appear"
噂をすると本人が現れるという表現も、前半しか聞かないなあ。
会話では圧倒的に省略されちゃうんでしょうね。
クリスティの長編、短編集99作品を解説した虎の巻。
星の数で各作品の評価もついています。
もちろん好みの問題ということもあるでしょうが、やはりミステリー作家の評価らしく、プロットや完成度の高さが基準。
それに比べると私の評価はかなり「雰囲気」重視。
謎解きとしてはかなり穴だらけでも、いいの、クリスティだからという大雑把さ。
★~★★★★★ で示してある評価はこんな感じです。
★★★ 以上なら読む価値あり。それ以上だと→傑作→即本屋へ!!
★ だと、アガサを愛する貴方向け。→ 私か。
だから★でも好きな作品けっこうありました^^
ちなみに、"The Secret of Chimneys"は "★★★" 。
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