goo blog サービス終了のお知らせ 

花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

俺だって輝きたい

2024年07月13日 | 研究
FLORAの流儀のひとつに1人1研究があります。
今年のように10名いたら研究も10テーマ。
つまり少量多品目生産です。
このシステムを導入したところ、人に頼るのではなく自分で取り組むため
発表会でも自信をもって堂々と披露するようになりました。
ところが今年のように国際大会などビッグイベントに臨む際は
ちょっと大変です。世界で発表してくるメンバーを
もちろん全員でサポートするわけですが、
本音をいうとやはり自分の研究に愛着があります。
したがって口には出しませんが、自分にも戦ったり
披露するステージを設けて欲しいと心の中で思っているのです。
そのためFLORA事務所では国際大会と並行して
他のメンバーが輝ける場面を一生懸命探すことになります。
この夏、FLORAが参加するボランティアの全国大会もその対策のひとつ。
国際大会に出る2人以外の8名が一丸となって取り組む予定です。
この文房具はそんな彼らが大会のために展示物などを
工作するために準備されたもの。カスタマーサービスは大切です。
みんなに満足が行き渡るよう忙しいFLORAです。
コメント

夢のつづき

2024年07月13日 | 環境システム科
FLORAの妄想プロジェクト。その2。
別にバンドを作ろうというわけではありません。
実はTEAM FLORA PHOTONICS3代目の女子たちは
山菜のコゴミのポリフェノールを光で増やす研究をしていました。
コゴミはアク抜きのいらない山菜。案の定、わずかな光でグッと増え
またやはりアク抜きなしで食べることができました。
その際、コゴミポリフェノールが化粧品の紫外線対策に使われることを知った彼女たち、
今後の課題で、太陽の下で実習する農業高校生こそ日焼け止めで肌を守らなければならない。
大人になってからではもう手遅れだとセンセーショナルな発表をして賞賛されました。
その後、目だって守らなければならないという話になったのです。
つまりこのバンドのように、実習時はサングラスが必要だというのです。
そのためにはエビデンスが必要。屋外実習前後の視力検査をする案はすぐ出ましたが、
強い日差しの中では眩しくてハサミや農機具を扱ううえで危険性が高まることは
どう証明すれば良いかあたりでつまずき実行に移せないでいます。
またこれだけ猛暑になると帽子や衣類も再検討しなければなりません。
農業の実習服はおそらく丈夫であることを最優先にしていたはずですが
今はもう違うと思うのです。これに対してもかつてFLORAメンバーが提案しています。
紫外線量で変色するプリントを施してウルトラマンのカラータイマーのように
屋外実習の危険性を示そう、工事現場で働く人のように服にファンをつけよう、
アウトドア製品のように冷感素材や機能性素材で実習服を作ったらどうかというアイデアです。
昭和時代のプロジェクトでは生活科学科の女子たちがよく作業着の研究をしたものですが
令和時代、猛暑対策の視点に立って
もう一度作業環境を見直すプロジェクトが必要かもしれません。
これだって立派な環境研究。やるならまずFLORA自ら人体実験をしなければなりません。
コメント

こんな夢をみた

2024年07月12日 | 環境システム科
FLORAにはやってみたい妄想プロジェクトがあります。
いくつか紹介しましょう。皆さん、これがなんだかわかりますか?
これは笹。正しくは竹と笹は特徴が違う植物だそうですが
素人は細い竹というイメージ。興味のある方は調べてみてください。
さて竹には放置竹林という問題があります。
手入れのしなくなった竹林が増殖して困っているのだそうです。
しかし北国では太い竹はあまりなく、その代わり笹が繁茂しています。
ここ数年、放置竹林から国産メンマを作る取り組みは注目されています。
メンマは麻竹を乳酸発酵させた食べ物。煮たり乾燥させたり、
塩漬けしたりと簡単にはできないようですが、
それ以上に問題なのは、ほとんどが台湾などからの輸入品であること。
だから放置竹林を資源にして作る日本産メンマが話題となるのです。
竹と笹は似た植物。笹だってメンマになるかもしれません。
きっと挑戦した人がどこかにいるはずですが
細くて使い物にならないのか、調べても見つけることができません。
だったら作ってみたくなるのがFLORAのいたずら心。
機会があったら笹のメンマ作りにチャレンジしてみたいものです。
来年かな?
コメント

ブルーベリーを栽培している理由

2024年07月12日 | 環境システム科
考査も無事終わり、FLORAが本拠地である
馴化温室脇で育てているブルーベリーの収穫が始まりました。
3年生のFLORAは環境研究班、2年生のFLORAは栽培環境班と名前が違いますが
共通点はいずれも作物栽培がメインではないこと。
したがって昔から食べられる作物に憧れを持っていました。
10年以上も前、FLORAがまだ園芸科学科の研究班だったときに
同じ草花班に所属していた研究グループの先生が異動になり
その研究班も数年後にはなくなってしまいました。
研究班の活動は、これらの果樹や草花を利用して地域の皆さんと交流するのが目的。
そのため研究班が消えた後、彼らが育てていたブルーベリーだけが残ってしまいました。
数年間、黙ってみていたFLORAですが、毎年目の前に美味しそうな真夏の果実が実ります。
実っても小鳥に食べられてばかりじゃもったいない。
そこである年、とうとう我慢ができなくなりFLORAは管理を始めました。
紫外線を照射してよりポリフェノールを高めたブルーベリーを生産するなど
研究材料にしたメンバーもいますが、大きな鉢が重いので温室に移動することもできません。
そんなことでここ数年は販売し、微々たる額ですが活動費に当てています。
きちんと計算すると毎年の肥料や補充するピートモスの経費の方が高く
はっきりいって赤字経営。それでもFLORAが手放さないのは
長年の食べられる作物への憧れ。収穫しながらB級品を口に入れるのは最高の幸せです。
コメント

38℃が気持ちいい

2024年07月11日 | 環境システム科
すべての実験を終えたFLORAのミスト栽培研究。
しかし実験が行われた水耕温室ではまだいくつか作物が育っています。
ご覧ください。これが中国野菜の空芯菜です。
昔からある野菜ですが、知名度が低いうえ流通量が少ないことため
食べたことがある人は少ないかもしれません。
しかし炒めて食べると絶品。ぜひ試してみてください。
さて嬉しいのは食べた時ばかりではありません。
このように猛暑の温室でも元気に育っているのです。
なぜなら栽培適温は20〜38℃。
38℃が気持ちいい葉菜類なんて、そうあるもんじゃありません。
現在FLORAでは先生方に食べてもらおうとミスト栽培で育てています。
するとこの元気な姿を見た2年生。
来年学ぶ学校設定科目「起業チャレンジ」で育ててみようかと
話していました。確かに今まで育てた人は見たことありません。
水耕温室を使って農業経営を競い合う起業チャレンジ。
夏に強い頼もしい味方になるかもしれません。
さて今日は放課後、全員で簡単なミーティングがあります。
なぜなら水の国際大会への出場について
来週火曜日は県庁、水曜日は町長さんに報告に行くから。
その打ち合わせです。なおメンバー2名は高校球児。
週末は高校野球県予選。高校最後の夏、頑張ってください。
コメント