花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

ジプソフィラ セラスチオイデス!!

2017年05月29日 | 研究
かわいい小花がチームの温室で咲いています。
この花の「ジプソフィラ セラスチオイデス」。
なんとも難しい名前ですがジプソフィラとはカスミソウのこと。
確かにカスミソウのようなかわいらしい花です。
しかしこのカスミソウは草丈がものすごく低く
グランドカバープランツとして利用されるのだそうです。
さてチームの3年生はこの花を春から育てていますが
それには面白い理由があります。
なんとこの花にネクターガイドがあるかどうかを調べているのです。
この花の別名はオノエマンテマという高山植物です!
チームは昨年の秋、国立極地研究所が公募していた
極地研究テーマ募集に応募したところ、
なんと北極研究テーマに採択されました。
そのテーマが「極地の植物にネクターガイドはあるか?」。
昆虫の少ない極地で果たしてネクターガイドを持つ意味があるのかを
観察によって調査しようというのです。
まもなく極地研究所の方が北極に向かい、
ネクターガイドの撮影に挑戦してくれるのですが
自分たちでも高山植物を使い確かめようとしているのです。
さあ果たしてネクターガイドはあるのでしょうか?
チームのこの提案について述べているサイトを見つけたので
そちらもご覧下さい。
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ブルーライトに包まれて

2017年05月28日 | 研究
チームの本拠地である馴化温室が
美しいブルーモーメントに包まれています。
これは5月中旬の夕暮れ。
日没が遅くなっているので
青い空が広がるブルーモーメント現象も
始まるのが遅くなっています。
さぞかし秋に比べてブルーモーメントが長くなっているかと
簡易的に測定してみると日没からブルーモーメントが
終わるまでの時間は約45分間。
確か11月に観測したときは約30分ぐらいだったので
少し長くなっているようです。
とはいってもほんの十数分。
ブルーモーメントは1時間も見ることはできません!
現在チームは国立極地研究所と南極と日本の
ブルーモーメントの長さを比較する研究を行っています。
3月に届いた南極の映像ではブルーモーメントは3時間以上。
とんでもない長さでした。
さて1ヶ月後の6月21日は夏至。
この日はどうなるのかまた測定したいと思います。
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酸っぱいイチゴはお好きですか?

2017年05月28日 | 環境システム科
環境システム科の温室ではイチゴを栽培しています。
もちろん水耕栽培ですが、この装置の形、面白くないですか?
白いパイプが立体的に組まれているのです。
このパイプの中を養液が流れ、イチゴが育つという仕組みですが
なぜこのように装置が立ち立ち上がる必要があるのでしょう。
実はこの装置、観光イチゴ園で使用されるものなのです。
狭い面積でも植える場所が垂直方向なので
株数が確保できるというのが大きな特長。
環境システム科は観光イチゴ園を運営していませんが
狭い温室なのでこの方法がベストなのです。
さて育てているのは夏秋イチゴ!
一般的な初夏のイチゴと違って夏や秋に実をつけるタイプですが
酸っぱいという欠点があります。
日本のケーキ屋さんは夏秋にはこのイチゴを使ってケーキを作ります。
ケーキと合わせると味が引き締まって美味しいと人気ですが
そのまま食べるとみなさん、ちょっとぴっくりします。
これでは観光イチゴ園にはなりません。
生物生産科や園芸科学科とコラボして
名農製イチゴデザートを開発してはいかがでしょうか。
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2年生もプロジェクトに合流!!

2017年05月27日 | 研究
法光寺に再びハスの花を咲かせる白華山復活プロジェクト。
3年生が昨年から取り組んできましたが
今年、2年生が仲間に入りました。
そう簡単にいかない手強いプロジェクトだからです。
2年生は法光寺のハスの生育観察や
永平寺の種子による育苗はもちろんですが
学校でも同じハスを育て、生育を比較しています。
なぜなら名農の法光寺では標高がだいぶ違います。
間違いなく名農の方が早く咲くはずですが
それを確かめるのが目的です。
先日、チームの温室脇でハスの植え付けを行いましたが
どろんこ遊びをしているようでとても面白そう!
これから気温が上がってくると
こんな涼しいプロジェクトが楽しくなります。
さて名久井農業高校は東日本大震災で被災した
岩手県山田町の花植えボランティアを2011年から続けています。
今日は2017年の花植えの日。
朝早く名農ボランティアチームは山田町を目指します。
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永平寺!!

2017年05月27日 | 研究
法光寺に再びハスの花を咲かせようというプロジェクト。
現在は、白い花を咲かせるハス苗を育てていますが
もうひとつの作戦も考えています。
それはハスを種子から育てる方法。
種子から育てると花を咲かせるまで数年もかかるので
適さないように思った方もいると思いますが
実は種子にこだわっているのです。
法光寺は曹洞宗の寺院でも別格と呼ばれる特別高い地位にあります!
その曹洞宗の大本山といえば福井県の永平寺。
道元が開き、国宝や重要文化財も多い有名な寺院です。
そこでチームは法光寺の元住職様にお願いして
永平寺のハスの種子を手に入れてもらったのです。
本山に咲くハスと同じハスであれば
のちのち語り伝えることが出来ると考えたからです。
また住職様はみなさんこの永平寺で修業をされています。
おそらく私たち以上に深い意味を感じらているのかもしれません。
しかしいただいた種子は保存状態が悪くちょっと不安。
それでもチャレンジしているメンバーです。
さて昨日、日テレのクイズ番組で久しぶりに白いりんごが紹介されました。
その影響なのは本ブログの閲覧者が昨日はなんと3倍にも増えました。
テレビの力には驚きです。



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