花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

リンゴの蕾は何色か

2017年05月07日 | 園芸科学科
果樹園でもある名久井農業高校の第1農場。
赤とでもいいたくなるようなこの濃いピンク蕾は王林というリンゴです。
この色を何というのか考えたところ、
最初に頭に浮かんだのが「ローズピンク」。
でもリンゴをつかまえてバラのピンクとは変な話です。
調べてみるとこのような色彩の色はさまざまな名称があり
「これ!」とは言い難いのですが、深く明るい紅色である
クリムゾン系であることには間違いないようです!
印刷の色からいえば完全なるマゼンタ。
印刷では色の三原色である赤と青を1:1で混合するとできる色だそうです。
この濃さは青が入っているからなんですね。
さてさらに調べるとアップルブロッサムという色がありました。
よくリンゴの花を「薄紅」といいますが
まさにそのとおりの薄いピンクです。
咲いたリンゴは薄紅ですが、バラはこの濃いピンク色の花を咲かせます。
あたり前ですが、どうやらこの色名は咲いた時の色を示しているようです。
でもさらに調べていくとピンクとはナデシコの英名。
つまりピンク色とはナデシコ色ということ。
もう訳が分からなくなるのでこの辺でやめましょう。
いえることはリンゴはバラ科の植物。
「蕾にバラの色が残っている」でいいことにしませんか。
コメント

農業鑑定競技

2017年05月07日 | 学校
農業クラブが主催する農業鑑定競技。
2017年の第1回目が先日行われました。
農業鑑定は農業各分野に関する実物を見て
これが何か、何につかうものかなどを鑑定する競技で
かつては実物鑑定と呼ばれていました!
そのため出題は種子、肥料、農薬、農機具など広範囲に及び
初めて体験する1年生にとってはとても難しく感じるとといいます。
しかしいずれも農業高校の実習でお目にかかるものばかり。
したがって上級生になると勉強しなくても
意外と知っているようです。
かつて卒業生は草や害虫の名前などを覚えられるので
農業高校で最もためになる学習と話していました。
ところが近年、農業経済や流通など実物とは関係ない分野ができ
テストのように教科書から知識だけを得るという雰囲気が出てきました。
おそらく担い手が減少しているうえ、
農業鑑定の内容を考える東京の本部のスタッフに
農家の実際を知る方が少なくなってきたからではないでしょうか。
時代の流れだとは思いますが、残念に感じます。
しかし名農の農業クラブではなるべく実物を展示しようと頑張っており
これからも続けてもらいたいものです。
コメント