花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

名久井農業高校の空をドローンが飛ぶ!

2017年05月09日 | 研究
果樹班が挑戦するドローンによる果樹の人工受粉。
名農と秋田の製作メーカーの共同研究で実現しました。
もちろん本命は青森県特産のリンゴですが
この日は練習を兼ねてサクランボで行いました。
不安な顔で見上げる果樹班の生徒たちの上を
ドローンは静かに飛行しています。
さてこの試運転では花粉を入れた溶液の作り方、
風への対処などいろいろな課題が見つかりました!
正直にいうと第1回目は失敗。
しかしその数日後、もう一度修正を加えて
再チャレンジするとこちらは問題なく大成功でした。
なにせ名農もメーカーも初めて行うチャレンジ。
というかまだ果樹の人工受粉は世の中でも行われていません。
経験と失敗を重ねてノウハウを蓄積していくことになります。
先駆者となるべくチャレンジする名農生。
今週はリンゴでの人工授粉が予定されており、
取材もあるらしいのでみなさんにもご紹介できると思います。
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雄バチのアバンギャルドな挑戦!

2017年05月09日 | 園芸科学科
先月下旬、園芸科学科の本拠地のひとつである第1農場に
巨大な雄バチがあらわれました。
といっても生きたハチではなく機械の雄バチ「ドローン」。
ドローンとは英語で雄バチの意味です。
小型で無人飛行できるため現在農業利用が期待されていますが
その多くが広い圃場での薬剤散布です。
人間が何時間もかけていた作業をほんの数分でやってのけるので
高齢化が進み、担い手の少ない農村では大いに期待がもてます!
さて名農に現れたこのドローンは
農薬散布や空中撮影が目的ではありません。
なんと果樹の人工受粉をしてしまおうというチームフローラの提案に
名農の果樹班と製作技術メーカーが応えてくれたものです。
果樹園は広く、また高木は脚立を使わないと人工受粉できません。
それをこのドローンにやらせようというのがこのプロジェクトです。
ところが世の中ではドローンを使ってハチドリのようにホバーリングさせて
ユリの花に受粉させたという簡単な実験が世界的ニュースになったばかり。
つまりこの実用化を目指し果樹班とメーカーの協同研究は
世界でも例を見ないかなり前衛的なチャレンジなのです。
名農では日頃からハチを放って人工受粉をしていますが
これは働きバチなので雌バチ。
雄VS雌、機械VS生物という構図も見物です。
はたしてどうなるものか興味津々の名農生です。
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