花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

農業鑑定もマークシート?

2016年09月17日 | 学校
これも今年示された農業鑑定の解答用紙の例。
マークシートになっています。
農業鑑定は全国の農業高校の代表が何百人も出場します 。
したがって限られた時間で早く間違いなく採点する必要があるため
係の先生方の心身の負担はとても大きいものでした!
近年、さまざまな検定でもこのようなマークシート方式に変わってきました。
そのためそんなに違和感を感じることはありません。
ただ記述式からマークシートに変わるのは
あくまで運営側の作業効率を考えたもの。
生徒の力をつけようという目的ではありません。
おそらく「この害虫名をかきなさい」という
ヒントなしでダイレクトに解答を記入する問題は
これから出題できなくなるのでしょう。
時代が変わり、生徒や運営側の農クに対する意識も多様化しています。
これからも出題範囲を含めてよりよい方法を模索してほしいものです。
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違和感

2016年09月17日 | 学校
これが何だかわかりますか?
農業鑑定競技の今年度の実施基準、
つまり出題範囲です。
農業鑑定は農業に関する知識を競う
まるでクイズのような楽しい競技ですが
このように各科ごとに出題範囲が決まっています。
今年度、プロジェクト発表を含めさまざまな競技の基準が
大幅に改訂になりました。
農業鑑定もそのひとつでこの出題範囲が一新されました。
PCの画面なのでちょっと見にくいのですが
みなさんは何か感じませんか。
アンテナショップ、農地法、農業委員会など
今まで見慣れないものも範囲になっているのです。
農業経済とか農業経営も範囲になったのだと思いますが
どうしても長年農業クラブに携わってきたものには
どことなく違和感を感じてしまうのではないでしょうか。
なぜなら農業鑑定はかつて「実物鑑定」という名称で
全国の農業高校で始まったといわれます。
種子や植物体、農機具や肥料など実物を見て
これな何でどんな特性を持っているのかなどの知識を競ったのです。
農業の担い手だった当時の農業高校生にとって
最も役立った学習だったといいます。
ところが後継者が減少すると以前のような学習効果は影を潜め
しまいには実物を見ずにインターネットで学ぶ人も出てきました。
農業に携わらないのだから種子や肥料の肌触り、
道ばたに咲く実際の花の色や大きさなどはさほど重要ではなくなったからです。
なんだか土に触れながら体で覚えるのでなく、参考書やインターネットで学び
ペーパーテストの点数を競うスタイルに変化しているように感じます。
もちろん指導者の農業経験もかつてに比べると激減しているといいます。
そんな時代の流れがこのようにまるで期末考査のような範囲を生んだのではないでしょうか。
農業高校生のみなさんはぜひ実物とあわせて覚えてほしいものです。
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