外苑茶房

神宮外苑エリアの空気を共有し、早稲田スポーツを勝手に応援するブログです。

立教に先勝

2009-10-10 19:28:10 | 大学野球
早稲田が好投手・戸村くんを攻略し、3対2で立教に先勝しました。

速報をメールしていただいたnearcoさん、enjinさん、ありがとうございました。
周囲にアジア人が皆無という場所で飲んでいるのに、リアルタイムで神宮の試合経過が把握できるというのですから、携帯電話のメールの威力は大したものです。

さて、このメールを私が書いているのは、テネシー州ナッシュビルのホテルで、現地時間は10月9日(土曜日)の午前5時半あたり。

昨日の夕方、ミネアポリスから乗り継いで到着しました。

既に日が暮れ始めていて、街灯はあまり明るくありませんし、金曜日の夜ですが歩道を歩く人は数えるほど。
音楽を聴かせる店の多い路地裏をキョロキョロしながらぶらつくのは、いかにも危険な雰囲気なので、大通りに面したBBキングの経営するライブハウスに行くことにしました。

週末なので、お店はほぼ満員。

私はバドワイザー・ライトを飲みながら、ガンボ・スープとキャット・フィッシュのバーガーを食べました。

ステージには、トランペット・トロンボーン・トロンボーンのホーンセクション三人、ギター二人、そしてB3オルガン、ベース、ドラムの八人組が出演していました。ちなみに白人プレイヤーはギターの一人だけ。

とにかく、パワフルでショーマンシップたっぷりの演奏に圧倒されました。

日本のバンドと比較した場合、譜面にしてみたら全く変わらないように思います。
しかし、どの奏者も、ひとつ・ひとつの音の強さとキレが違います。

野球でいえば、メジャーリーガー、あるいは日米大学野球の米国代表選手たちの打球音が、一味違うような感じでしょうか。

お腹を叩かれるようなバスドラムのキック、頬っぺたを揺らすような極太のベースが強いアタックで正確にビートを送り続け、その土台の上に個性的なギターと黒っぽいホーンサウンドが重なっていきます。
黒人のギタリストがファルセット(裏声)でバラードを歌い、白人のギタリストはローリングストーンズの曲を歌う。
そして、急にトランペット奏者が前に立ったと思ったら、ルイ・アームストロングの真似をしたり、テナーサックス奏者がマイケル・ブレッカーのようにブローしたり。
楽しいのなんの。

老人、若者、白人、黒人、様々な男女がステージの前で踊りだしました。
こちらの方々の音楽の楽しみ方には年季が入っています。

そうしているうちに、黒人の女性シンガーがステージに登場。
小柄な女性なのですが、歌い始めるとアレサ・フランクリンのように張りと伸びのある声で迫力満点。

こちらでプロとして食べているミュージシャンたちは、本当に凄いです。
どの楽器でも、ガッツのある、厚くて熱い音を出します。

ヤワな音しか出せないミュージシャンは、いくら早弾きが巧くても、こちらのライブハウスからは声がかからないでしょう。
エフェクターや多重録音に頼って音づくりしているミュージシャンは、目の前のお客さんたちを熱狂させるような音を出せないですから。
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