外苑茶房

神宮外苑エリアの空気を共有し、早稲田スポーツを勝手に応援するブログです。

悲しき我がこころ

2009-10-09 10:25:40 | 音楽
早稲田が立教を一蹴してくれることを念じつつ、今からアメリカ南部への旅行に出発します。

ナッシュビルには、今も私の遊び仲間であるKくんが留学していた、バンダービルド大学があります。

Kくんは青山高校から一浪して東大に進み、旧国鉄にキャリア採用されました。
彼が国鉄から公費留学した先がバンダービルド大学。
ゴア元副大統領も卒業した名門校です。


もう25年も昔のこと。
留学中のKくんが、「何か日本っぽい音楽をカセットに録音して、ナッシュビルの学生寮に送ってくれ」と言ってきました。

ちなみに、高校一年生の時に、彼に何枚かのレコードを貸して、ジャズの楽しみ方を指南したのは私。
いわば私が音楽の師匠だったのでした。

海外生活が初めてだったKくんは、毎日の猛勉強、他の学生との相部屋生活で、かなりストレスが蓄まっている様子でした。

「これは、何か元気のでる、リラックスできる曲を探してやろう」と私は思案し、最終的には、クレージーキャッツの歌を10曲あまり録音して、郵送したのです。

暫らく経って彼から手紙か届き、部屋でカセットを毎日流していると。
なんでも、相部屋のイギリス人の学生がシビレ節やホンダラ行進曲などを耳にして「何だ、この奇妙なサウンドは?」と興味を示し、何を歌っているのか教えろというのだが、歌詞を英訳するのにエラく苦労しているのだ、というのです。

それはそうですよね。
「俺はあの娘にシビレてる、婆ちゃんはエレキにシビレてる。家族みんながシビレてる。オヤジはフグ喰って、これまた・また・また、シビレてる」
「一つ山越しゃホンダラッタホイホイ、もう一つ越してもホンダラッタホイホイ、越しても越してもホンダラ・ホダラカホイホイ。どうせこの世はホンダラッタホイホイ、だからみんなでホンダラッタホイホイ」

こんな歌詞のニュアンスを上手に英語で伝えるのは、MBAを取得するより格段に難しいと思います。
(*^_^*)

ともあれ、Kくんは、すっかり元気になって、二年後に無事に修士号を取得して帰国しました。

私たちの世代が集まると、クレージーキャッツ、あるいはシャボン玉ホリデーに関する話題は尽きないのですが、今日は私の大好きな一曲、「悲しき我がこころ」をご紹介します。

「学生夫婦で四年間、彼女が就職また四年、セガレは小学一年生、オヤジは大学八年生、ああ悲しき我がこころ、勉強になりました」
早稲田の大先輩・青島幸男さんの歌詞が最高です。

桑田佳祐さんが中心となって、クレージーキャッツの物真似をやっているバージョンをどうぞ。

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