外苑茶房

神宮外苑エリアの空気を共有し、早稲田スポーツを勝手に応援するブログです。

琴乃富士

2009-08-07 22:04:16 | 好きなお店
午後6時過ぎにオフィスを出たら、空模様が急変して、土砂降りに。

ずぶ濡れになって飛び込んだのが、神楽坂の「琴乃富士」でした。

ちょうど東京理科大学の裏手の路地にあるお店でして、その名前からも想像がつくように、元幕内力士・琴乃富士さんがやっていらっしゃる料理屋さんです。

今夜は、mytochigiotokoさん、nearcoさん、dawase86さん、名古屋のNさんという豪華な顔ぶれが集まり、これはもう、殆どオフ会の雰囲気。

そこに練習を終えた野球部の四年生4人が東伏見から駆けつけてくれて合流、とても楽しい夜となりました。


この琴乃富士というお店、あまり店内は広くないのですが、刺身、煮魚、フライ、自家製の塩辛、特注わさび漬け、ニンニク・挽肉入り味噌の力士風モロキュウ、鶏がらスープで締めのラーメンが美味い「そっぷ鍋」(チャンコ鍋)など、力士時代に全国で美味いものを食べ歩いたという、美食家のご主人ならではの料理が揃っています。

ちなみに、「ちゃんこ」は、お相撲さんの世界で単に「食事」を指す言葉なんだそうで、コロッケを食べても、たぬきソバを食べても、お相撲さんにとっては全て「ちゃんこ」なのだそうです。

また、「そっぷ」とは、お相撲さんの体形を表す言葉の一つで、山本山のような肥満型の力士を「アンコ」というのに対して、かつての寺尾のような細身の力士の体形を「そっぷ」と呼ぶのだとか。

このお店のお鍋についている「そっぷ」という名前は、鶏がらからダシを取ったスープを使う鍋なので、「鶏がら=細身の力士=そっぷ」という連想ゲームに基づいて命名したそうです。

さて、現役時代の琴乃富士さん(本名:藤沢)さんは、佐渡が嶽部屋の力士として、最高位は前頭5枚目までいったお相撲さん。

1975年の九月場所において平幕で10勝されたこともある実力者でいらっしゃいます。

お店には、当時の大関・魁傑を豪快に寄り切って白星をあげた、全盛期の琴乃富士さんの写真が飾ってあります。

親方として後進の指導をされていた経験をお持ちのご主人が、野球部員たちの顔を見るなり、「君たちは目つきが良い」と誉めてくださいました。
リップサービスもあるのかも知れませんが、勝負の世界で生きてきた方の言葉なので、私は無性に嬉しかったです。

野球や陸上競技など、スポーツ全般に明るいご主人です。
1人で行ってカウンターで飲んでも、スポーツ談議で楽しめますよ。

また奥様は絵がとてもお上手でして、個展をやるほどの腕前。お料理のお品書きなどに力士のイラストがさりげなく描いてあったりするのですが、全て奥様の作品です。 

ご夫婦揃って気さくにお話ししてくださる、実に楽しく美味い店、それが琴乃富士です。



Comments (2)
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