昨日の東伏見からの帰り道、クルマのエアコンから生暖かい風が吹き出していることに気がつきました。
「あれ?故障しちゃったかな?」と計器を確認したらビックリ。
何と外気温が22.5度しかなく、24度に温度設定していたエアコンがバカ正直に暖房運転を始めていたのです。
一年のうちで一番暑いはずの時期にこんな気温になるとは。
天候に業績が大きく左右されるレジャー産業やアパレル産業は、かなりの打撃を受けることになるのではないでしょうか。
また、間もなく始まる甲子園も、スケジュール通りに大会が進行していくのか心配になってきます。
さて、衆議院選挙の投票日まで一ヶ月を切り、マスコミは各政党が発表したマニュフェストの話題でもちきりです。
その一方で、「官僚たちの夏」がテレビドラマ化されたり、「電子立国・日本の自叙伝」のDVDが発売されたりと、日本経済が元気だった時代を回顧するような動き、「三丁目の夕日」の政治・経済版とも言えるような姿勢が、メディアの中に妙に目立ちます。
「官僚たちの夏」は、発展途上国の一つであった時代の日本を舞台とした官僚たちの奮闘ぶりを描いた物語。
日本の将来を憂い、高い志を持って職務にあたった、あの時代の高級官僚の心意気には大いなる敬意を表します。
でも、グローバル化が進んだ現代社会で産業の将来ビジョンを描くのは、もはや官僚組織の役割ではありません。
もっとも、既存の硬直した仕組みを変えることができた暁には、新しい組織で優秀な官僚の皆さんたちに大活躍してもらわねばならないとも感じます。
「電子立国・日本の自叙伝」は、産業のコメが鉄から半導体へと切り替わるといわれた時代にNHKが製作した、傑作ドキュメンタリー番組でした。
でも、ガラパゴス化した国内の半導体メーカーは過大な生産設備を抱えて青息吐息。公的資金の援助を受けるような事態となってしまいました。
「電子立国・・・」も、高度な技術を持つ産業は日本国内にとどまるはずという一時代前の認識を、慰めるだけの作品となってしまいました。
農耕文化からスタートしている日本社会には、モノづくりを尊重して、実直な勤労を尊ぶ気風が昔から根強くあります。
しかし、現代の製造業において、外国製品と競争できないモノをいくら作っても、その努力に報いることは不可能。
むしろ、モノづくりや高度な技術の追求に固執する考え方が高コスト低収益体質を招き、次世代に向けて変化しようとする産業構造の妨げとなりかねません。
リクルートが今年行なった大学生の就職希望ランキングで、JR東海、JR東日本、全日空が人気第1、2、3位を占める一方、製造業の雄・ソニーが89位、トヨタが96位と低迷。
若者たちのアンテナは、いつの時代も敏感です。
この閉塞感漂う現状に真正面から立ち向かってくれる政党にこそ、今回の選挙では勝ってもらいたいと私は思うのですが、それは一体どこなんでしょうか。
「あれ?故障しちゃったかな?」と計器を確認したらビックリ。
何と外気温が22.5度しかなく、24度に温度設定していたエアコンがバカ正直に暖房運転を始めていたのです。
一年のうちで一番暑いはずの時期にこんな気温になるとは。
天候に業績が大きく左右されるレジャー産業やアパレル産業は、かなりの打撃を受けることになるのではないでしょうか。
また、間もなく始まる甲子園も、スケジュール通りに大会が進行していくのか心配になってきます。
さて、衆議院選挙の投票日まで一ヶ月を切り、マスコミは各政党が発表したマニュフェストの話題でもちきりです。
その一方で、「官僚たちの夏」がテレビドラマ化されたり、「電子立国・日本の自叙伝」のDVDが発売されたりと、日本経済が元気だった時代を回顧するような動き、「三丁目の夕日」の政治・経済版とも言えるような姿勢が、メディアの中に妙に目立ちます。
「官僚たちの夏」は、発展途上国の一つであった時代の日本を舞台とした官僚たちの奮闘ぶりを描いた物語。
日本の将来を憂い、高い志を持って職務にあたった、あの時代の高級官僚の心意気には大いなる敬意を表します。
でも、グローバル化が進んだ現代社会で産業の将来ビジョンを描くのは、もはや官僚組織の役割ではありません。
もっとも、既存の硬直した仕組みを変えることができた暁には、新しい組織で優秀な官僚の皆さんたちに大活躍してもらわねばならないとも感じます。
「電子立国・日本の自叙伝」は、産業のコメが鉄から半導体へと切り替わるといわれた時代にNHKが製作した、傑作ドキュメンタリー番組でした。
でも、ガラパゴス化した国内の半導体メーカーは過大な生産設備を抱えて青息吐息。公的資金の援助を受けるような事態となってしまいました。
「電子立国・・・」も、高度な技術を持つ産業は日本国内にとどまるはずという一時代前の認識を、慰めるだけの作品となってしまいました。
農耕文化からスタートしている日本社会には、モノづくりを尊重して、実直な勤労を尊ぶ気風が昔から根強くあります。
しかし、現代の製造業において、外国製品と競争できないモノをいくら作っても、その努力に報いることは不可能。
むしろ、モノづくりや高度な技術の追求に固執する考え方が高コスト低収益体質を招き、次世代に向けて変化しようとする産業構造の妨げとなりかねません。
リクルートが今年行なった大学生の就職希望ランキングで、JR東海、JR東日本、全日空が人気第1、2、3位を占める一方、製造業の雄・ソニーが89位、トヨタが96位と低迷。
若者たちのアンテナは、いつの時代も敏感です。
この閉塞感漂う現状に真正面から立ち向かってくれる政党にこそ、今回の選挙では勝ってもらいたいと私は思うのですが、それは一体どこなんでしょうか。