外苑茶房

神宮外苑エリアの空気を共有し、早稲田スポーツを勝手に応援するブログです。

東京駅・丸の内南口「ラポート」

2009-08-01 19:05:58 | 好きなお店
今日は早朝から出勤して、信用リスクのデイリー・モニタリング・システムの稼働テストを行いました。

いわゆるUAT (User Acceptance Test)というもので、このテスト期間中にバグを見つけておかないと、後で文句を言っても「UATで、テスト完了のサインをしただろう」と反論されて、簡単には直してくれなくなってしまいます。
ですから、手を抜けません。

今回は、リーマン・ショック以降の金融市場の混乱を教訓として、より精緻なモニタリングを行うために、格段に複雑となったリスク・インディケーターをシステムにセットするプロジェクト。
このシステムによりキャプチャーされたデータが各国から集まり、本部で集計されて銀行の自己資本比率を算出。
その結果が、定期的に英国の金融庁に提出されています。

結局、そのテストに丸一日かかりっきりとなってしまい、東伏見に行くことは出来ませんでした。
(T_T)


さて、東京駅の丸の内南口から丸ビルへとつながる地下通路に、ラポートという売店がぽつんと建っています。

JR東日本のグループ会社が運営しているお菓子専門の売店で、言葉の不自由な店員さんが売り場を担当されています。

数ヶ月前、会社帰りに立ち寄って、家族へのお土産にアンミツを買って以来、すっかり気に入ってしまい、ちょくちょく買い物するようになりました。


私は邦銀時代、言葉が不自由な女子行員を部下としていた時期が二年ほどあります。

筑波大学付属聾学校を優秀な成績で卒業したA子さんは、一般的な学校推薦での就職を選ばずに、独力で十数社を会社訪問した結果、私と同じ銀行に就職してきたのでした。

母校の先生が、毎年一回銀行においでになり「A子さんは、群を抜いて自立心が強くて、かえって周囲が心配してしまうぐらいだったんですよ」と苦笑されながらお話しされていました。

彼女と一緒に仕事させていただいて、目や口の動きを意識するだけで、手話の技術がなくても、きちんと意思の疎通ができることを学びました。

そして、障害に負けることなくプロフェッショナルの姿勢で担当業務にあたる彼女に、上司の私が度々反省させられました。


ラポートの店員さんたちのきびきびとした顧客対応ぶりを見ていると、かつて一緒に仕事したA子さんの溌剌とした姿を思い出します。

ラポートは平日のみの営業です。
このブログをご覧いただいている皆さんの中に通勤通学で東京駅を利用されている方がいらっしゃいましたら、是非ラポートにお立ち寄り下さい。
そして、杏仁豆腐やアンミツを買ってみてください。

「うわぁ、美味しそう」
「早く食べたいです」
と心で念じながら店員さんと接すれば、その心が必ず通い合いますよ


Comments (2)
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