全トヨタ労働組合(ATU)

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トヨタグループのジェイテクトまたも訴えられる

2010年09月10日 10時04分13秒 | ジェイテクト
元派遣労働者4人、ジェイテクトを提訴
――津地裁:不当解雇を主張――
http://imadegawa.exblog.jp/14565427/

■ユニオンみえ「偽装請負だった」
偽装請負で働かせた労働者を
形式的に期間雇用し、
解雇したのは不当であるとして、
トヨタ自動車グループの部品メーカー・
ジェイテクトの元従業員4名が
9月9日に津地方裁判所に提訴した。
4人は
三重県の個人加盟制労働組合・
ユニオンみえ(「連合」構成産別・全国ユニオン加盟)に
加盟し、
ジェイテクトに復職を求めてきたが
拒絶され、
提訴に及んだという。
また原告の一人は、
就職時に会社に申告した
HIV感染の事実を
無関係の従業員に言いふらされたとして
慰謝料の支払いも求めている。

原告らによると
4人はいずれも2006年に、
自動車部品製造・検査などの
構内請負作業員を募集していた
「三重エデック」(代表取締役:中川佳映)を通じて
ジェイテクト亀山工場で就労。
しかし実態は、
ジェイテクトの従業員らが
三重エデックの「請負社員」に
直接指揮命令する
偽装請負の状態であったという。

訴状によると
原告4人は2007年に
ジェイテクトに
直接雇用された形式となったが、
実際には「直接雇用」後も
三重エデックが
給与明細の交付や有給休暇の届出などの
労務管理を行なっていた。
しかし三重エデックの中川社長は、
「ウチとジェイテクトは
 特別な契約をしているから、
 ウチの子はジェイテクトの社員に
 なれるんや」とか、
「歳なんか関係ない。
 社員になれる」などと
「直接雇用」された原告らに
盛んに言っていたというのである。
だが、
4人は2009年に
「期間満了」を口実に
ジェイテクトから雇用関係を
打ち切られた。

原告代表の福島照子さん(52)は、
「歳なんか関係ない、
 頑張ったら社員になれるという
 言葉を信じて頑張ってきたのに、
 一方的にクビにされた。
 労働組合との団体交渉にも
 なかなか応じず、
 応じても話し合いもつかず、
 三重県労働委員会でのあっせんも
 決裂して
 裁判になってしまった」とコメント。
「ジェイテクトでは今、
 求人が出ている。
 私たちはずっと
 ジェイテクトに復職を求めて来たのに。
 私たちはただ、
 ジェイテクトに戻りたいだけ。
 裁判を頑張って職場に戻りたい」と
訴えた。

ユニオンみえの広岡法浄書記長
「労働者をあまりにもいい加減に扱い、
 解雇してきたのは
 ジェイテクトだけではない。
 全国何十万の非正規雇用の労働者たちが
 同様の仕打ちを受けてきた。
 だが、
 そうした人たちのほとんどは
 泣き寝入りを強いられている。
 私たちは、
 そうした労働者に組合に入ってもらって
 交渉を重ねてきたが、
 会社は悪びれずに
 法違反はないと突っ張って、
 労働者の権利を回復しようとはしない。
 労働者の権利が一方的に奪われて、
 使い捨てられることがないように、
 4人は提訴に踏み切った。
 ユニオンみえは全力で
 応援してゆきたい」。

名古屋ふれあいユニオンニュースから転載
コメント (1)
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