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7月15(火):ウェッブ宇宙望遠鏡からの10の驚き

2025年07月15日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

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今日のテーマ: 科学の3年:ウェッブ望遠鏡からの10の宇宙の驚き

2022年7月以降、NASAのジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡は、揺るぎなく宇宙に焦点を当ててきた。ウェッブ宇宙望遠鏡は、目に見えない赤外線を検出して分析する前例のない力で、これまでは不可能だった観測を行い、宇宙に対する我々の見方を、最も遠い銀河から太陽系に変えている。

ウェッブは、天文学に革命をもたらし、教科書を書き換えるという約束を込めて作られた。そして、それは誇大広告に応えた以上のものであり、科学者達があえて想像していなかった程に期待を上回っている。科学事業が始まって以来、このウェッブ大学は、860以上の科学プログラムを終え、その時間の4分の1がイメージングに、4分の3が分光法に費やされている。わずか3年間で約550テラバイトのデータを収集し、1,600以上の研究論文を生み出し、リストアップするにはあまりにも多くの興味深い結果と、答えるべき多くの新しい疑問が生じている。

ここでは、注目すべき例をいくつか紹介する。

1、宇宙は、私たちがこれまで考えていたよりも大幅に速く進化した。

    • ウェッブ宇宙望遠鏡は、宇宙の最初の10億年の間に最初の星や銀河が形成された「宇宙の夜明け」を観測するために特別に設計された。期待していたのは、いくつかのかすかな銀河であり、近くで見る銀河になるもののヒントだった。
    • ウェッブ宇宙望遠鏡は、ビッグバンから3億年以内に発達した驚くほど明るい銀河を明らかにした。ブラックホールがある銀河は、その年齢に対して大きすぎるように見える。そして、宇宙がちょうど6億年のときに存在した初期のミルキウェイ。ウェッブ宇宙望遠鏡は、ビッグバンから10億年以内にすでに「オフ」になって星の形成を停止した銀河や、15億年以内に現代的な「グランドデザイン」の渦巻き状に急速に発達した銀河を観測してきた。
    • 数億年というと、急成長を遂げるには早すぎるように思えるかもしれないが、宇宙は約138億年前のビッグバンで形成されたことを覚えて置こう。もし宇宙の時間を1年にまとめるとしたら、これらの銀河の中で最も遠い銀河は最初の数週間で成熟し、急速に何世代にもわたる星を形成し、今日我々が目にしている元素で宇宙を豊かにしたことになる。

以下項目のみ掲載:
2、深宇宙には謎めいた「小さな赤い点」が散りばめられている。
3、脈動する星と三重レンズの超新星は、「ハッブル張力」が実在するさらなる証拠である。
4,ウェッブ宇宙望遠鏡は、遠くの星を周回する巨大ガス惑星で、驚くほど豊かで多様な大気を発見した。
5、地球から40光年離れた岩石惑星には、溶岩に覆われた表面から湧き上がるガスによって供給される大気があるかもしれない。
6、ウェッブは、近くの渦巻銀河の骨格構造を魅惑的な詳細で明らかにしている。
7、褐色矮星と浮遊惑星の違いを見分けるのは難しいかもしれない。
8、惑星によっては、その恒星の死後も、生き残ることができるのかもしれない。
9、土星の水の供給は、エンケラドゥスから噴出する蒸気の巨大な噴水によって供給されている。
10、ウェッブは、地球に向かう可能性のある小惑星のサイズを拡大することができる。

<ひとこと>: 2項以下の詳細は下記リンク先から(英語)。

<付記>: ジェームスウェブ宇宙望遠鏡の最大の目的の一つには、これまで不可能であった遠い宇宙---時間を遡る過去の宇宙---を観測し、“ビッグバン以降の初期の宇宙を観測する”ことがあった。望遠鏡が宇宙の定位置に置かれて間もなくの観測では、科学者達は、宇宙の展開が、それまでに想定していたよりも非常に速かったという結果を突き付けられた(上記1)。あまりの衝撃的な結果の故か、今、このことに関する発表や論文などは停止してしまっているように見える。もちろん、ジェームスウェブ宇宙望遠鏡の能力は他の宇宙の疑問を解くためにも有用であることから、現在の望遠鏡は、2、以降に記された、別の、新しい観測に振り向けられている。

<出典>: NASA Webb Mission Team

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