早期の宇宙進化科学調査(CEERS)
<前書き>: 以下は複数の記事から抽出して独自に編集したオリジナル版です。関連する記事は複数あり、内容も複雑なので、以下、要点のみをまとめています。
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ジェームスウェッブ宇宙望遠鏡の探査の主要な目的の一つに、ビッグバン以降間もない宇宙に遡って調査することがあった。その成果の一つに既に掲載した 「宇宙の再電離または再イオン化(6月12日の記事参照)」 があったが、今回の記事は、ビッグバン後早期に存在した銀河及びブラックホールの検出である。
ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の宇宙進化早期リリース科学(CEERS)調査では、これまでで最も遠い活動的な超大質量ブラックホールを特定した。その一つ、銀河 CEERS 1019 内のブラックホールは、ビッグバンから僅か5億7千万年後に存在し、太陽質量の僅か900万倍であることを明らかにした。ちなみに、ミルキウェイ銀河の中心にあるブラックホールは太陽質量の460万倍であり、我々が何十年も前から知っている他の非常に遠い超大質量ブラックホールは、太陽質量の10億倍以上である。また、ウェッブは、続くブラックホール CEERS 2782 がビッグバン後僅か11億年後に存在し、127億年前その光を放出したことをも明らかにした。(イメージ参照)
ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡は、この他にもこれまでに発見されていないいくつかの初期の銀河を明らかにし、それらの組成についても測定した。
<出典>: 「オリジナル」
<ひとこと>: イメージを含む詳細、複数の記事は、下表「ジェームスウェッブ宇宙望遠鏡写真集(7月18日)」からご覧ください。
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<お知らせ>: 7月18日 (火):JAXA では、この夏、X線分光撮像衛星(XRISM)の打上げを予定しています。 XRISM 衛星でどんなことがわかるのか、X線探査の特徴を含めてオンラインセミナーが予定されています。レベルは高校生程度、ツールは ZOOM です。予約が必要です。 こちら から。
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