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またたびダイアリ

結局、食べることが好きなんだ

マスカットオブアレキサンドリアのジャム

2005-09-10 | ジャムづくり
先日デパートで宗家 源吉兆庵の「陸乃宝珠(りくのほうじゅ)」を買ったのだが
これがマスカットオブアレキサンドリアを使った和菓子で、甘酸っぱくてジューシーな
果実と求肥との組み合わせが最高に美味しかった。

味もよかったし名前もインパクトがあって印象に残っていたのだが、
珍しくスーパーで岡山県産のものがあるのを発見。1房400円なり。

そのまま食べてみる。…美味しい! まさにあの味。
だけどこれもジャムにしてみよう。

・種をとった果実:370g
・果糖:150g
・レモン汁:小さじ1

房から外して洗った実を縦2つに切り、種を取り出す。
それをまた半分に切る。
レモン汁を小さじ1加えて煮る。


柔らかくなってきたら砂糖を半量加える。
5分ほど煮たら残りの砂糖をいれ、灰汁がでたらとる。


ブドウはペクチンが強いので、だいたいの灰汁がとれたら
まださらさらしているくらいの状態で火をとめる。

熱いうちに清潔な瓶にうつしてできあがり。


瓶の中で皮が上部に集まって浮いているので不安になった。
冷めるとちょうどいい固さになるはずなのだけれど。

冷めたところですくってみる。あれ? さらさらしたままだな…。

煮詰め加減はもうちょっと固めにしたほうがよかったみたい。

味のほうは、香り高く、えぐみのない上品な味のジャムだ。
これだけさらさらだとジャムというよりコンポートみたい。

だけどものすごく美味しいよ。
このところプラムの酸味に慣れていたので、くせのないすっきりした甘みが新鮮だ。
さすがは女王、マスカットオブアレキサンドリア。

スイートポテトパイ

2005-09-08 | 洋菓子づくり
台風一過で本日の最高気温は34度。
暑い! しかし、秋らしくスイートポテトパイを作った。

これというレシピが見つからなかったので、かなり適当にスタート。

・さつまいも1本を軽く水洗いしてラップし、電子レンジに20分かける。

・熱いうちにサツマイモの皮をむく。
 私はイモの選択を誤ったらしく、中身が固く、ボソボソしている。
 尻尾のほうなんてヒネ沢庵のようになっていたので、そこは捨てた。

 裏ごしできるような状態ではないのでフードプロセッサで粗みじんにする。

・砂糖、ハチミツ、牛乳、生クリーム、バター、ラム酒を味見しながら
 適当に混ぜる。木ベラで練り混ぜ、ペースト状にする。

・冷凍パイシート4枚を使用し、上に黒ゴマをふって4つ焼き上げた。

・粗熱がとれるまで冷ます。


1つ食べてみる。
おいしい。でも、もっと甘くしてもよかったかな。

粗微塵にしたイモ200gにグラニュー糖を大匙5、ハチミツ大匙1入れたのだが、
はっきり甘さが感じられるくらいにしないと、フィリングのイモがパイ皮のバターの
香りに負けてしまうんだね。

次回はよさそうなイモを選び、レシピも見直してみるつもり。

デコレーションケーキ

2005-09-05 | デコレーションケーキに挑戦
先月に誕生日だったCちゃんと話しているとき、急に天啓がひらめいて
今からデコレーションケーキをつくり、持参することに決めた。台風接近中なのだが。

プレゼントはもう渡してあるので、ケーキはおまけのようなもの。
つたない腕でも許してくれそうなところにつけこんだ…わけではない。

先日のジェノワーズの失敗を繰り返さないよう、下準備をきっちりする。
今回は溶かしバターのかわりに牛乳にしてみた。
18cmの型に全卵3個、グラニュー糖90g、スーパーバイオレット90g。

おおっ、なかなかいい感じ! スポンジの高さは5.5cmであった。


このバットのふちの高さを利用してパン切り包丁で水平に切り、シロップを塗る。


デコレーションにはタカナシの純生クリーム47を使用。泡立ちが早くて好きだ。
スポンジの中にはモモスライスを挟んでいる。

ところで生クリームが1パックでは不足気味であった。
仕方ないのでトップは果物をのせてごまかす。
いちごがあれば助かるのになあ。

水気の多い果物ばかりなので、なんとか見栄えをよくしようと
粉糖をさらさらとかけてみたけれど、あまり意味なかった。


今回はこれでもう限界なので、これでいいことにし、ケーキを
箱に入れてしずしずと捧げもち、バスにのってCちゃん宅へ。
在宅業のCちゃんは忙しい最中だったので、渡して帰ろうと思ったけれど
ロウソクをさした写真を撮りたかったのであがらせてもらう。


2人でせっせとロウソクを並べる。
ちょっとわかりにくいけれど、HAPPY BIRTHDAY と並んで、真ん中には
ロウソク型のロウソクが2本たっている。
HAPPY を奥にしてもよかったかしら?

なにはともあれ、喜んでもらえてよかった。
私もそのまま慌てて帰ったので、味のほうはわからなかったりする。
Cちゃんから報告がきたら、追記する予定。

*

Cちゃんからケーキの感想がきた。

「一晩、冷蔵庫に寝かせてから食べた。
スポンジにハケで塗ったシロップ(砂糖・水・ブランデー)がよくしみていて
味が濃く、サクリとした固さが楽しい。フォークでサックリと切れ、口の
中でもサクリと溶けていく。このときに味の濃さが感じられる。

その合間に濃厚なクリームと爽やかな果物の味がする。
スポンジの主張が強いので、生クリームにスポイルされていない。
でも生クリームはもっと多くてもいい感じ!」(ごもっとも。本当はその倍量でやるので)

とのこと。
そうか~、添加物を入れずにスポンジを作るのにこだわってみたのだが、
これはこれでありなのかな? 

スポンジの焼き方にもいろいろあるので、これからも挑戦してみたいところ。
Cちゃん、食べてくれてありがとー!

ちなみに今回の生クリームには、ホイップする際、砂糖と自作のさくらんぼ酒を
加えてみた。こっちは自分でも味見したけど、美味しかったよ。


ケルシープラムのジャム

2005-09-04 | ジャムづくり
ケルシーとはプラムの一種で、山梨産の「甲州巴旦杏」(こうしゅうはたんきょう)が
海外に輸出されたのちに、また逆輸入されてきたものらしい。
緑色でツンと尖った形が店頭で目をひいた。

本当は黄色になるまで追熟させてから食べるものらしいが、置いておいたら
傷んできたものがあったのでジャムにしてしまう。

いつものように包丁を線に沿って差込み、グルリとまわしてひねる。
ケルシーは大粒だが中に空洞ができやすい、という特徴があるそうで
全部の果実に空洞があった。
空洞部分はえぐって、そこはジャムには入れないことにした。

適当な大きさに切り、レモン汁をかけてもみこむ。
レモンをかける前に1切れ味見してみたが、さっぱりした甘みと
適度な酸味だったので、加える砂糖は果実の重さに対して35%にした。

水を1カップ入れて煮る。


火が通って柔らかくなってきたら砂糖を半量いれる。
5分ほど煮たら残りの砂糖を足す。灰汁がでたらとる。


適当に煮詰めて完成~。


ところでケルシーとは耳慣れない名前だと、ネットで調べていたところ、
くだもの屋さんのサイトで「誕生果366 くだもの言葉」というページがヒット。
ケルシージャパン(これが正式名)のくだもの言葉は「隠れた愛」だそうで。
ちなみにこのブログタイトルである、マタタビは「献身」とのこと。そうなんだ。

あと、上で書いている「巴旦杏」という名前、物語の中に出てきたけれど
どんな果物なのか知らないまま生きてきたので、スモモと知って感激。
詳しいことはこちらのページで→【フルーツマート・ケルシー】

巴旦杏…何の話で読んだんだろう。呉 承恩の西遊記かな?
思いがけず、長年のナゾが解けてうれしい。

さて、できあがったジャムが冷めてから味見をする。
…上品な味で美味しい!
もともとプラムでハズレだったことはないけれど、希少種と知ったせいも
あってか、すばらしく美味しく感じる。

出回る時期が短いらしいので、また手に入れられたらうれしいな。

寒天ダイエット用レシピ 一覧

2005-09-04 | 寒天ダイエット用レシピ
5月下旬から寒天を摂取するようになって、約3ヶ月が経過した。
試行錯誤の結果、水寒天にトッピングか果実酢寒天にヨーグルト、
あたりで今は落ち着いている。1日の摂取量は2g相当である。

こうして振り返ってみると、色々なものを固めて喜んではいたが
味は二の次といったものも多かったので、ご覧になった方のレシピの
参考になるかはいささか疑問である。

さてこの3ヶ月のダイエット効果はというと、寒天摂取に加えて
食事制限(1300kcal/日、しかしけっこう好きなものを食べている)、
ビールを焼酎ソーダ割りに変更、週に2~3回は1万歩目安に早足で
ウォーキング、を続けた結果、マイナス6kgとなった。

ただしこれは、それまでの暴飲暴食を改めたことで、標準体重から
10kgオーバーしていた分が自然に戻ってきているだけともいう。

プルコ34歳、現在151cm、54kg。
とりあえずの目標体重は50kgだが、できれば40kg台を目指したい。

色々な寒天を作るのは、上で書いたように一段落したため
ここに一覧として記しておく。上のものほど最近の日付となる。

使用した粉かんてんは、伊那食品のかんてんクック、イトーヨーカドーの
里だより粉末かんてん、こだわり食材572310.com (粉に砂糖ドットコム)の
国内産原料100%のもの。

かんてんクック、里だより粉末寒天は2gあるいは4gに分包されているため
使いやすい。こだわり食材の粉寒天は、海草特有の匂いも少なく、仕上がりも
より滑らかで高級感があった。

個人的にはどの粉寒天でも満足である。

*

巨峰サワードリンク寒天(巨峰サワードリンク完成)

ぶどう酢寒天

梅サワードリンク寒天

オレンジサワー寒天

パイナップル寒天

コーヒー寒天

キウイ寒天

スキムミルク寒天

さかな寒天?

水寒天の納豆がけ

そらまめずんだ白玉あんみつ

トマト寒天

キウイと牛乳寒天

金時豆パウダーで一口アイス

オレンジ寒天を色々な型でつくってみる

茶豆ずんだ寒天

煎茶とあんこの寒天

ピニャコラーダ寒天

グレープフルーツ寒天

アールグレイところてん

スイカ寒天

オレンジ寒天

チョーヤ とろける黒糖梅酒寒天

柚子茶寒天

シークヮーサー寒天

アールグレイ寒天

豆乳バナナ寒天

ココナッツミルク寒天

*

~番外編~

梅寒天3種

芋豆寒天

金魚寒天

黒豆寒天

たねや 五六あわせ(ごろあわせ)

源 吉兆庵 涼観水


失敗ジェノワーズ

2005-09-03 | 洋菓子づくり
オーブンで何かを焼くって、とても楽しい。
電動泡だて器でふわんふわんになるまであわ立てるのもとても楽しい。

この暑いのに、急にデコレーションケーキが作りたくなって
お菓子のレシピ本をひっくり返して材料集め。

本には書かれていない、ちょっとしたコツなども忘れてしまっているので
やや見切り発車したのがまずかったかな。

・粉をふるい、溶かしバターを作っておく。
・生ブルーベリーを洗って水気をきり、粉をまぶしておく。
・全卵とグラニュー糖を湯煎しながら、ボウルからあふれんばかりに
 フワフワに泡立てる。
・ふるった粉を混ぜる。
・ブルーベリーを混ぜる。

…で、溶かしバターを入れるの忘れて型に流し込んでしまった。
取り残された溶かしバターの器を発見し、慌ててそれも型に流しいれ、
ごしゃごしゃと混ぜる。

・180度のオーブンで30分焼く。


オーブンの調整は先日の梨のパイでなんとなくつかめているので
問題はなく、焼き色もきれいにできた。

で、熱いうちに型から外してクーラーに置くのだが、あとからバターを
混ぜこんだせいか、型ばなれが悪い。型の下準備も台無しになったもよう。

ブルーベリーが沈んでいるのは想定内だったけれど、加熱された実が
つぶれて見栄えがよろしくない。


スポンジもボソボソしていてこれにデコレーションする気にはなれず、
シロップだけ塗ってヨーグルト&ジャムで口に押し込んだ。

なにかテンションさがっていて、責任もって1人で消化しつつ、今日で3日目。
まだ1/3残ってる~~。
このボソボソジェノワーズは、パイのフィリングの下敷きによさそう。

生の果実を焼きこむのは上級者向けなのかも?
今度は基本のジェノワーズをきちんと作れるように頑張ろう。

小さな家の料理の本

2005-09-01 | 料理
大草原の「小さな家の料理の本」 ローラ・インガルス一家の物語から
文=バーバラ・M・ウォーカー
絵=ガース・ウィリアムズ
本間千枝子・こだまともこ共訳
文化出版局

以前に古本屋で100円で手にいれたもの。
本棚に入れたきり忘れていたのを思い出した。

奥付を見ると、初版は昭和55年12月とある。
この本は第7刷の昭和59年8月のものであった。

この本を買った人は何歳だったのだろう?
21年前の本だけれども、変色もせず、きれいな状態だ。

食べ物の描写が多いこと、ローラが私と同じ次女だったことなどが
小さな家シリーズに夢中になった理由のようなのだが、こうして
改めて見ると、1867年生まれのローラが育った開拓時代の台所と
21世紀の今とでは、設備も事情も違いすぎて、現代の食卓には
のぼることもないであろうメニューも存在する。

著者はまえがきの中で、「この本にのっている料理のすべてが、食卓で
大歓迎されるとは、とても思えません」と語っている。

なのでこれは実用的なレシピ本ではなく、ローラの世界を具体的に想像
してみるための本といえるだろう。

もちろん、この本を参考にして当時の料理を再現してみるのも、
楽しい試みには間違いない。

この本は気が利いていて、私が子供時代に読んだ福音館のハードカバーと
同じフォントで印刷されており、ランプの光に浮かび上がるような
やわらかいタッチの、なつかしいあの挿絵もそのまま使ってくれている。


繰り返し読んでいたハードカバーは、私が家を出たあとも、ずっと実家に
あったのだけれど、数年前、もう誰も読まないね?ということで
どこかの図書館に寄贈したのであった。

この本に載せられた料理ごとに、原作の一節が抜粋されているのだが
それらを読むうち、矢もたてもたまらず、また原作5冊を揃えたくなった。

今は福音館文庫で、表紙も挿絵もハードカバーと同じままで販売されている
ことに感激。さっそくアマゾンで取り寄せた。

児童文学は久しぶりだなー。
いつのまにか読まなくなった本を手放してしまうことは、過去に何度も
あったけれど、本だけはずっと残しておいたほうがいいような気がしてきた。