今月の初旬にフラリと入った蕎麦屋で
店の奥に立派な熊手が掲げられており、
そういえばこれって…と調べてみたら、
今年は珍しく三の酉まであるとのことで出かけてみた。
こういう縁起物とはご縁のない生活だが
手ごろなものがあれば買ってみようと
意気込んで出てきたものの、
土曜日ということもあって大変な人混みだ。
日比谷線の三ノ輪駅で下車すると、ホームに
「酉の市はこちら」と張り紙があるので
そのとおりに進む。
古びた駅から地上に出ると、
人の流れが出来ているのでそれについていけばよし。
広くはない歩道のかたえにびっしりと屋台が並んでおり、
2~3人並べば道幅いっぱいになる細いところを
往復する老若男女でごったがえしている。
屋台はミニカステラ、骨付きソーセージ、お好み焼き、
りんごあめ、チョコバナナ、ドライフルーツ、
やげん堀の七味唐辛子など。
店脇に急ごしらえの床机を用意している店もあるけれど
ほとんどは食べる場所などないので、路地に抜けて
立ったまま頬張るしかないらしかった。
こんなに混むなら、うんと早朝にすればよかった…と
後悔しつつ、じりじりと進んでようやく境内に入る。
予習のために事前に読んでおいたのがこちら。
浅草 酉の市オフィシャルサイト
お菓子が買いたいな~。
カキーンと晴れた空。
「こないだTVで紹介されたからかな、こんなにすごいのは」と
と語る地元の人らしき声に納得しつつ、必死に中をみてまわる。
熊手ミュージアム。
これは売り物とは別の場所にしつらえられていた。
実際の売り場はもっと豪奢なものも含めて
びっしりと並べられており、それはそれは壮観だった。
熊手もザル形式のものや宝船形のものなどがあり、
気になるデザインの熊手をみつけたものの、
通例として値段を明記していないので
店員さんに聞かねばならない。
ここが初心者には、なかなか敷居の高いところ。
結局、熊手は買わないまま場をあとにしたが、
そこここで景気のいい手締めを聞くことができた。
まける、まけないのやりとりにも興味があったのだが
あいにくそれは聞くことができなかった。
地元の駅まで1時間ばかり電車に揺られて戻る。
往復の車内では、幸田文の「流れる」を読んでいた。
江戸の女である作者はきっと、浅草 酉の市にも
行ったことがあるだろうな、などと思いつつ家に帰る。
関係ないけれど、熊手の下方についている鯛が
2匹とも腹を上に向けているのが気になった。
たんにデザイン上の都合なのか、
それとも鷲に捕まれているという意匠なのか。
店の奥に立派な熊手が掲げられており、
そういえばこれって…と調べてみたら、
今年は珍しく三の酉まであるとのことで出かけてみた。
こういう縁起物とはご縁のない生活だが
手ごろなものがあれば買ってみようと
意気込んで出てきたものの、
土曜日ということもあって大変な人混みだ。
日比谷線の三ノ輪駅で下車すると、ホームに
「酉の市はこちら」と張り紙があるので
そのとおりに進む。
古びた駅から地上に出ると、
人の流れが出来ているのでそれについていけばよし。
広くはない歩道のかたえにびっしりと屋台が並んでおり、
2~3人並べば道幅いっぱいになる細いところを
往復する老若男女でごったがえしている。
屋台はミニカステラ、骨付きソーセージ、お好み焼き、
りんごあめ、チョコバナナ、ドライフルーツ、
やげん堀の七味唐辛子など。
店脇に急ごしらえの床机を用意している店もあるけれど
ほとんどは食べる場所などないので、路地に抜けて
立ったまま頬張るしかないらしかった。
こんなに混むなら、うんと早朝にすればよかった…と
後悔しつつ、じりじりと進んでようやく境内に入る。
予習のために事前に読んでおいたのがこちら。
浅草 酉の市オフィシャルサイト
お菓子が買いたいな~。
カキーンと晴れた空。
「こないだTVで紹介されたからかな、こんなにすごいのは」と
と語る地元の人らしき声に納得しつつ、必死に中をみてまわる。
熊手ミュージアム。
これは売り物とは別の場所にしつらえられていた。
実際の売り場はもっと豪奢なものも含めて
びっしりと並べられており、それはそれは壮観だった。
熊手もザル形式のものや宝船形のものなどがあり、
気になるデザインの熊手をみつけたものの、
通例として値段を明記していないので
店員さんに聞かねばならない。
ここが初心者には、なかなか敷居の高いところ。
結局、熊手は買わないまま場をあとにしたが、
そこここで景気のいい手締めを聞くことができた。
まける、まけないのやりとりにも興味があったのだが
あいにくそれは聞くことができなかった。
地元の駅まで1時間ばかり電車に揺られて戻る。
往復の車内では、幸田文の「流れる」を読んでいた。
江戸の女である作者はきっと、浅草 酉の市にも
行ったことがあるだろうな、などと思いつつ家に帰る。
関係ないけれど、熊手の下方についている鯛が
2匹とも腹を上に向けているのが気になった。
たんにデザイン上の都合なのか、
それとも鷲に捕まれているという意匠なのか。