今年は早いうちから魅力的なバンドの参加が続々と発表され、
またラウドパーク初の試みとして指定席も用意されていたので、
はりきってチケットをとったのであった。
朝8時半に家を出て、10時半に現地に着いた。
10時の開場から30分経っているのに、
入場待ちの行列が長く、開演に間に合うか心配になったが、
これは10分くらいで入ることができた。
会場内を散策してビールを買い、席に向かう。
指定席はフロア後方に2000席設けられており、
奥行き15か16、横が125か133くらいで
(ちゃんと数えたわけではない)、パイプ椅子が並べられていた。
ステージを背にして左から1列となり、私は80列付近だったので
ほぼ中央寄りで、左右並んだどちらのステージもみやすかった。
指定席からステージまでの距離はどのくらいだったかな。
肉眼だと表情までは見えないけれど、人物の判別はできる程度。
2つ並んだステージの間にはスクリーンが設けられており、
これが驚くほど鮮明に映し出されるのでストレスなく楽しめる。
11時になり、本日の第一弾、
BLESSED BY A BROKEN HEARTだ!
http://www.loudpark.com/09/lineup/artists/bbabh.html
ムビョバディって?とwebで動画をみて気に入り、アルバムを買った。
このBBABHに間に合うように来たわけだけれど
フロアの外にはクローク待ちや物販購入待ちの長い列があり、
たぶんあれに並ぶと、こちらには間に合わないんじゃないかな。
さて演奏が始まった。
ラウドパークだけに轟音がすごく、持参の耳栓をつけた。
そういえば今年からオフィシャル(会場内)でも
耳栓を売るようになったんだよと、友人に話したら爆笑していた。
いや、これはあったほうが安心なのよ。
とくに酒飲みには必須。私はずっとつけっぱなしでした。
朝イチということもあってか、
会場の盛り上がりは全体の3~4割というところ。
メンバーは若くて元気で清々しかった。
To Be Young を聞きたかったので演奏してくれて嬉しかった。
最後はお約束で MOVE YOUR BODY!
♪おまえたちの街にロックしにきたぜ! さあ踊れ♪という
シチュエーションに合った内容で曲調も好き。
♪Move Your Body~ムッ ムービョーバーディ(^ω^ )♪
お次は隣のステージで、STEEL PANTHER。
http://www.loudpark.com/09/lineup/artists/steel.html
80年代のLAメタルにコミカルさを加えた上でお下品さを強調させ、
見た目を含めてツボはきっちり押さえて演奏も安定している、
これこそ私が待ち望んでいたバンド。
しかし下品さが半端ないので好きとは公言しづらいステキなバンド。
今年の夏に来日して1日だけライブをしたけれど、
そのときはチケットを確保していたにも関わらず
用事が入って行かれなかったので、今日は本当に楽しみにしていた。
フロアの客数も増えてきて、満を持しての登場。ヤッター。
あれ、マイケル・スターって、こんなに横幅あったっけ?
しかしそんなことはすぐにどうでもよくなり
3人並んでズン、ズンと進んでくる、どこかで見覚えのある動きや
過去に色々なPVで目にしてきたステージアクションの数々に釘付けになる。
おお~さすが本来ベテランのメンバーだけに演奏も歌もうまいな…と
感心していると、なかなか最後のジャン!が決まらず
ステージ上でバタバタするというネタに入って笑った。
持ち時間は40分と短いので、何曲くらいやるのかと思っていたが、
彼らならではのネタはちゃんと織り込むことに感心した。
しかしこれは背景を知ったうえで、ある程度MCも解せないと
意味不明でおいてきぼりになってしまうかな。
私も必死にヒアリングいたしました。
マイケルはデイブ・リー・ロスにもヴィンス・ニールにも似ているような
似ていないような外見で、彼だけは自毛でロングヘアを維持している。
身振りや声はよく研究しつくされていて素晴らしい。
映画「ロックスター」でオーディションを受けていた男性の役を
彼が演じていたと知ってびっくり。
LAメタルのボーカルらしく、ゴキゲンさと可愛らしさ、憎めなさを
ちゃんともっていて、でも自分たちはあくまでフォロワーだという姿勢は
きちんとしているところが高感度高かった。
きれいな長いブロンドのウィッグをかぶったレキシーは予想外におじさん顔だった。
コッテリとメイクをして、口をとがらせておすまししながら鏡をのぞきこみ、
おめかしに余念がない…という「ブロンド」ネタも面白い。
なんだか気弱でいじめられキャラなのも可哀想で可愛い。
焼豚にかぶせる網みたいな、すけすけタンクトップのサッチェルが
意外によくしゃべるのと、なにげにカッコいいので困った。
演奏しながらバレリーナのようにクルッとターンをする。それって…。
サッチェルのギターソロは有名どころのリフを次々繰り出してきて
ちゃんとオチもついており、反対側のステージで次のバンドを
待っている客にもたいそうウケていた。
スティックスのキメ顔、キメポーズも当時を彷彿とさせ、
いや本当にこのバンドは、今はもうみることができなくなったあの時代を
ユーモアたっぷりに再現してくれてありがとうといいたくなる。
パロディといえばそれまでなんだけど、ショウマンシップにあふれており、
愉快な気持ちで眺めていたのに、途中、不覚にも目の前がにじんできた。
はるか昔に置いてきたキラキラしたなにかを、
ひりつくような気持ちで思い出したわ。
最後はやっぱりこれで決まりだ!
DEATH TO ALL BUT METAL!!
あっというまの40分が終わり、大満足で物販コーナーにいくと
なんとスティールパンサーのTシャツは売り切れたらしく見当たらなかった。
とはいえバックプリントの文字がまずすぎてとても着るわけには
いかないシロモノなので買っても仕方なかったのだが。
↓
WE ***KED YOUR MOM IN THE 80's
NOW It's your turn
(実物は伏字なし
)
*
離れた場所にあるサブステージをちょっとひやかしたあと、
会場外に出て近くのビルで食事をとった。
天麩羅定食1200円。
お味噌汁がしみわたりました…。
戻るとラウドネスの終盤だった。
フロアから人があふれており、本日初めてみる勢いの、
観客のものすごい熱気に圧倒される。
さてここからは見たいバンドが目白押しなのだ。
今回は3ステージ制のため、演奏時間がかぶるバンドがあり、
全てをみることはできない。
まずはDOKKEN。
http://www.loudpark.com/09/lineup/artists/dokken.html
当時からアルバムは何枚か持っていたけれど、
実際に演奏しているところを見るのは今日が初めてだ。
舞台の袖からゆらりと出てきた巨大な影に愕然とする。
だ、誰?!
ドン・ドッケンは貫禄つきまくり。
日本人では、なかなかあの体格まで達することができません。
歌いだした…のはいいけれど、なんだか辛くなってきたので
1曲目が終わる前に移動した。
サブステージで LED ZEPAGAIN。
http://www.loudpark.com/09/lineup/artists/ledzepagain.html
ツェッペリンのカバーバンドだけれど
外見なども細かく似せているそうなので面白半分で見に行った。
演奏はもう始まっていたものの観客は少なく、
難なく前から3列目までいけた。
しかしここは暑い…。
そよとも風が吹かず、
私はお酒が入っていることもあってより暑く、
ただ立っているだけで汗が吹き出てくる。
たちくらみがしてきたので数曲みて離れたが、
いつのまにか観客が増えていてびっくりした。
知っている曲ばかりやってくれるから嬉しいよね。
アーアアアーッ アッ!
メインフロアに戻ってANTHRAX。
http://www.loudpark.com/09/lineup/artists/anthrax.html
英映画「カレンダーガールズ」に、なぜかアンスラックスの
メンバーが本人役でカメオ出演していたのを見たことがある。
今回、ラウパに出演すると聞いてベストを買って予習した。
しかし私はこの頃にはだいぶ疲れがたまってきており、
イスに座った途端、意識が遠のいたのであった。
コート・イン・ザ・モッシュでハッと目覚めると、
ゴキゲンなスキンヘッドのナイスガイが
明るい顔でエネルギッシュにステージをこなしていた。
サブステージにLYNCH MOBを見に行く。
http://www.loudpark.com/09/lineup/artists/lynch.html
エロカッコいいマルコ・メンドゥーザが見たかっただけ。
でもやっぱりここは暑い…。
眠いというかダルいので、外に出てメッセ周辺を早足で歩く。
少し雨がパラついているが、酒と眠気を抜かなくてはならない。
フロアに戻ってMEGADETH。
http://www.loudpark.com/09/lineup/artists/megadeth.html
文句なしに素晴らしい演奏だった。
あまりに緻密すぎて、本当に演奏してるのか気になったくらい。
ムステインはゴキゲンだったなーとあちこちでいわれていたけれど、
前回来日時にCCレモンで見たときも、決して機嫌悪そうではなかったので
メガデス歴の浅い私にはピンとこなかった。
セットリストはヒット曲ばかりで聴きたいものはすべて入っていた。
デイブとロメンゾのきれいなロングヘアと
盛り上がった上腕二頭筋に見惚れてしまった。
新曲「ヘッドクラッシャー」の合いの手の入れ方を
指導してくれたのは面白かったな。
本日のトリ、JUDAS PRIEST。
http://www.loudpark.com/09/lineup/artists/judas.html
アルバム「ブリティッシュ・スティール」完全再現と
いうことでお馴染みの曲が続く。
私の好きなHell Patrol も、またやってくれたので嬉しかった。
最後までみると電車が混雑するのでアンコール前に出た。
今年のラウドパークは見所満載で楽しかったなー。
オフィシャルのライブレポフォトはこちら。
http://www.loudpark.com/09/gallery/
17日のセットリストはPOWER ROCK TODAYがのせてくれた。
セットリストその1
セットリストその2
*
今年は指定席があって本当に助かった。
私は背が低くて体力もないので、ずっとスタンディングだと
立ち位置を確保するだけで疲れるうえに、何も見えなかったりする。
疲れてヘロヘロ、でも、あそこに戻れば自分の席がある…!と
いうのが、まさに命綱であり、ココロの支えだった。
おかげで朝11時から夜9時半までの長丁場も
マイペースで楽しむことができた。
ラウドパークには2007年からの参加なので、
幕張でみるのは初めてだったけれど、1日券もリストバンドにして
再入場のあのスタンプ(落ちない)から開放されたのも嬉しかった。
来年も指定席があるなら、指定席用のリストバンドもあるといいな。
指定ゾーンに入るたびに、バッグをごそごそしてチケットの半券を
見せるのがちょっと面倒くさかったのだ。
ペットボトルの持ち込みができたのも助かった。
幕張メッセ近くのコンビニはほとんどの棚がカラになっていて笑った。
オフィシャルのタンブラーも進化しており、密閉性が高まっていた。
途中で中身入りのまま床に落としたけれど、漏れずに助かった。
ただ、このタンブラーはプラカップと違って中が見えないため、
オフィシャルバーの場所(複数ある)や、注ぐ人によって
注ぎ具合がまちまちのまま渡されるのには参った。
ひどいと200mlくらいしか入れてこないからな…。
それはさておき、今年は私のラウパ参加史上、
もっとも充実したラインナップかつ快適な時間を過ごすことができて
主催のクリエイティヴ・マンには大感謝。
開催するごとに細々した声を拾い集めて反映してくれる
フットワークの軽さには感服するばかり。
また来年も楽しみにしています!