東京国際フォーラムAホールのキャパシティは5000人。
昨日、NR vs FHで行った赤坂ブリッツが1400人だったので、
ホールに向かう人の多さに圧倒される。
UDOは「R40感涙!」なんてコピーをつけていたので
対象はそんなに上だっけ?と思っていたのだが
まわりを見ると本当に40~60代がメインだった。
男女比は6:4かな。
メタル系のライブとは違って、
黒いTシャツを着ている人はほとんどいない。
いかにも休日らしいカジュアルな服装の人が多かった。
私の席は前から4列目でステージまでは6~8mくらい。
ふかふかの椅子に座って後ろを振り返ってみると、
さすが5000人規模の会場は大きく、びっしりと奥まで
埋まっている客席は壮観だった。
ロビーにドリンクと軽食のコーナーがあり、
会場内は飲食物の持ち込み禁止なので、急いでビールを飲む。
席に戻ると照明が落ち、ヒューイ・ルイス&ザ・ニュースの登場だ!
太いハの字眉毛に割れたアゴ、困った犬のような顔をしたヒューイ。
さすがにふけたとは思うが、スリムなスタイルは昔のままだ。
わ~、ヒューイだヒューイだ。
感極まって3曲目くらいまで涙をこらえるのに苦労した。
…が、ちょっと冷静になってみると、なんだか曲のテンポが遅い。
こんなだったっけ?
もともとのんびりした曲をさらにスローテンポにしているような。
なにか、一拍おきに手を叩くような感じ…。
ブンチャッチャー、ブンチャッチャーというお遊戯会のような。
あ~こういうときに知識がないとうまく説明できなくてダメだな。
古き良きアメリカンロックという雰囲気はとてもいいのだけれど、
アップテンポの曲とのんびりモードの曲を組み合わせるなどして
メリハリをつけてほしい。Hip To Be Square も聴きたかったです。
ザ・ニュースの面々の顔と名前が一致しないのだが
途中でアカペラあり。美しいコーラスにしみじみする。
管楽器隊は下手側のさがった位置に3人並んでいた。
途中でシカゴからギターのRobert Lammと
ドラムのイケメンTris Imboden、
ボーカル兼ベースのJason Scheffが加わり、和やかに盛り上がる。
満席とはいえ観客の反応は全体におとなしめだなあと
思っているうちにアンコールも終わった。
叩きまくった手のひらがじんじんする~。
心配していた音響の具合もばっちりでよかった。
途中、ヒューイがマイクを通さず生声でしゃべるという場面もあり
(そのとき会場はとても静かだった)、
全体にほのぼのとしたステージだったな。
HUEY LEWIS & THE NEWS in TOKYO Apr.20 setlist
01.The Heart of Rock & Roll
02.You Hurt Me
03.New World
(I Want a New Drug~ Small World)
04.Doing It All for My Baby
05.The Power of Love
06.Jacob's Ladder
07.Do You Believe In Love
08.So Much In Love
09.Uh Huh
10.Heart and Soul
11.But It's Alright
12.We're Not Here for a Long Time
~~ENCORE~~
13.Back in Time
14.Bad Is Bad
15.Workin for a Living
Huey Lewis (lead vocals, harmonica)
Johnny Colla (sax, guitar, vocals)
Bill Gibson (drums, percussion, vocals)
Sean Hopper (keyboards, vocals)
John Pierce (bass)
Stef Burns (guitar, vocals)
Marvin McFadden (trumpet)
Ron Stallings (tenor sax)
Rob Sudduth (baritone sax)
1700-1830
*
30分ほど休憩を挟み、シカゴが始まった。
2002年に出たコンプリートアルバムで予習をしたが
メンバーの顔も名前も全く知らないまま来てしまった。
シカゴはブラスロックというジャンルになるらしく、
普通はボーカルがフロントマンをつとめるイメージなのだが
ここではトロンボーン、クラリネット、サックスの金管トリオが
センター前方でずずいと主張。
ボーカルは誰がやっているのだろう?とキョロキョロすると
キーボードだったりギターだったりする。
どうやらボーカルは4人くらいで兼任しているようだ。
こういうタイプのライブに来るのは初めてなので
なんだか愉快な気分になる。
目の前で高らかにパッパッパア~♪とくるのが気持ちいい。
トロンボーンのJames Pankowに目を奪われた。
総白髪のおじいさんなのだが、
袖なしシャツからのぞく上腕筋は盛り上がっているし、
精力的な演奏ぶりや、ついと決めるポーズが実に小粋だ。
力強くくりだすスライド管にみとれつつ、もしかしてリーダーは
この人なのかなと漠然と考えていると、Pankow氏は
「コンバンワトーキヨ! ミナ サイコウ!
ニホンニ カエッテコレテ ウレシイデス!」
とメンバーの中で一番に挨拶をしていた。おお~~。
つねづね Hard to Say I'm Sorry(素直になれなくて)から
~Get Awayへつなぐのが不思議でたまらなかったのだが
これは金管トリオがバンドのメインであるということを
考えると、当然の流れなのであろう。
途中、ヒューイたちも参加して、ヒューイのホーンセクションと
シカゴのメンバーがずらりと並んで賑やかに演奏するさまがすごかった。
さて布袋寅泰はいつ出てくるんだろうと思っていたら、
アンコールになってからの登場だった。
金色に染めた髪にサングラス、燕尾服みたいな形の黒い上下に白い靴。
シカゴのメンバーに混じっても、上背があるので見劣りしない。
本人を生で見るのは初めてなのだが、びっくりするくらい足が細っ!
アジア人だから華奢なのだというわけではないのだろうが、
40歳過ぎであれを保っているのはすごい。
そして観客に対しては一言もしゃべらないままクールにギターをかまえ、
BATTLE WITHOUT HONOR OR HUMANITY が始まった。
これを聴きたかったので嬉しい!
この曲に金管パートがあるとは気づかなかったわ。
…チャーチャー! チャ!
私のまわりの観客も「HOTEI~~!」と大声援。
その細い足をクニャクニャと、不思議な動かし方をしながら
演奏していたけれど、これがなぜだかカッコよく。
ちょっとファンになりました。
その後「25 or 6 to 4(長い夜)」でのギターバトルも面白かった。
オフィシャルブログでシカゴ共演の喜びと興奮を語るホテイさん
↓
http://hotei.com/blog/2008/04/chicago-1.html
リンク先の記事の一番下にある画像をクリックすると拡大されるが、
一番左の前列にいるのがJ・パンコウさんだ。
>ヒューイ・ルイスさん(僕の後ろ)テンション高かったです!(笑)
と書かれているが、時計を見るとこれはヒューイが自分の
ステージを終えて、楽屋にさがってきてすぐに撮ったものですね。
そりゃテンションも高かろう~。
今日はヒューイ、シカゴと合わせて3時間強のステージだったが、
充実していて楽しいライブだった。
余韻にひたりながら、うきうきと家路に着いた。
01.Introduction
02.Questions 67 and 68
03.Ballet for a Girl in Buchannon
04.Time (with Huey Lewis)
05.I'm a Man (with Huey Lewis& The News)
06.Feel
07.If You Leave Me Now
08.Call on Me
09.Alive Again
10.I Don't Wanna Live Without Your Love~Look Away~You're Not Alone
11.Love Me Tomorrow
12.No Tell Lover
13.Hard Habit to Break
14.You're the Inspiration
15.Beginnings
16.Just You 'N' Me
17.Saturday in the Park
19.Feelin' Stronger Every Day
20.Hard to Say I'm Sorry
21.Get Away
~~ENCORE~~
22.Battle Without Honor or Humanity (HOTEI with Chicago)
23. 25 or 6 to 4 (with HOTEI)
Robert Lamm (keyboards, vocals)
Lee Loughnane (trumpet)
James Pankow (trombone)
Ray Herman (sax)
Bill Champlin (keyboards, vocals)
Jason Scheff (bass, vocals)
Tris Imboden (drums)
Keith Howland (guitar)
1900-2040