モトリー・クルーの Carnival of sins Japan tour 最終日がこのパシフィコ横浜。
追加公演だったせいか、招聘元のクリエイティヴ・マンのサイトには、当然
日程の最後に横浜も加えられていたけれど、モトリーのオフィシャル・サイトや
ニッキーのサイトに YOKOHAMA の文字は無い。
チケットは早々に手に入れていたけれど、それがどうもひっかかってはいた。
*
パシフィコ横浜は、みなとみらい駅から建物の中を抜けていくとすぐという
便利な場所。建物のまわりに壁に沿って並ばされて、順繰りに入場。
スーツを着た係員にカバンを開けて見せる。ボディチェックはなし。
今回、ペットボトルは許可されていたようだ。
物販はかなり種類が多かったようだが、人混みに身を投じる気になれずパス。
飲み物はロビーのカウンターで販売されていた。アルコール類はなし。
ドリンクを売っていたのはパシフィックホテルの従業員だね。
紙コップにパックから果汁100%濃縮還元ジュース、アイスコーヒーなどを
注いで渡してくれる。200円なり。
スーツを着た初老の慇懃なホテルマンが、黒革の鋲つきメタラー兄さんに
紙コップを渡す図はなかなか面白かった。
*
ドアマン、セキュリティもスーツ姿だ。
モトリーのライブに、こんな小奇麗な場所は似合わないのではと思いつつ、
自分の席に向かう。
場内はステージに向かってゆるい傾斜がついている。
椅子は全席、フカフカで肘掛つき。劇場みたいなつくりだ。音響もよかったね。
開演前にステージを見渡すと、トミーのソロ用ドラムセットが見当たらない。
今日はどういう趣向で来るんだろうと、最終日のサプライズに期待しながら
わくわくと待つ。
私はA25列にいた。位置的にはまあまあ。
一昨日の名古屋が最高に近かったので、えらく遠く感じるが、きちんと
肉眼で見渡せる範囲だ。
センター最前列付近には、名古屋でも見た顔が続々。
あれはファンクラブ会員の皆さんなのかなあ。
*
客電が落ち、大歓声の中、バックチェリーが登場。
客席のあちこちから一緒に歌う声が聞こえる。これは今までで最高に
盛り上がったといえるだろう。もちろん私も大声で歌った。
ラストの LIT UP は I love the cocaine, I love the cocaine がサビ。
これが最強に盛り上がる。
ジョシュはMC中にもコールさせる。コー、ケイン! コー、ケイン!
正直、ピンと来ない言葉ではあるが、掛け合いできるのは単純に楽しい。
まるで焼けた鉄板の上にでもいるような跳ね回り方がカッコいい。
のども安定していて、こちらにまったく心配を与えない。若さって素晴らしい。
ゲンキデスカ! アリガトウ、ゴザイマシタ!
また来てね!
*
さてモトリーだ。
私もびびるくらいに会場の熱気は高まり、みんなの期待と興奮が充満している。
登場する4人。会場から雄叫びがあがる。
火薬やパイロは控えめでしたなあ。
もうジャパンツアーも今日で最後か…と軽く感傷的になりかけるも、
おなじみのラインナップにテンションがあがる。
ちょっとヴィンスのノドが調子悪そうで、一応歌えてはいるけれど、最後に
シャウトするところなど、声が出ないか、途切れ途切れになってしまう。
名古屋では絶好調だったので、土曜に風邪でもひいたのか?
ジャパンツアーの最後の最後でキメられないとは、まあVinceらしいといえば
言えると苦笑していたのだが、調子の悪さは延々続いている。
ライブの最後まで歌いきれるのだろうかと心配になった。
*
とはいえ会場の盛り上がりは相変わらず素晴らしい。
今日のために各地からコアなファンがやってきたのではと思うくらい。
今日はミックがすごくよかった。
いつもより多めに弾いてます という感じ。
私はニッキー側の席だったけれど、何回かこちらまで来てくれた。
面白かったのは、ニッキーによるメンバー紹介のとき、ミックが
ステージにおらず、「ミックコールせよ」とニッキーが言うので
「ミック! ミック!」と叫ぶと、マイティ・マイクがゴジラのマスクを
かぶり、ビキニパンツだけでまろびでてきた。
名古屋の記事を書いたときにリンクしたけど、ここを読むと
その演出の意味がわかる。【BARKS Motley Crue】
ヘイ、ミックが縮んだぜ!と叫ぶ中、追ってでてきたトップレスのダンサーたちに
服をむかれるマイティ。
そういえば今回の3公演で、結局お姉さんたちはあまりよく見えなかったな。
メンバーを一生懸命見ているせいもあるが、半裸のお姉さんが出てくると
私の前にいる客がそちらに集中するため、目の前に壁ができるのだ。
DVDでよく見ることにするよ。
Home Sweet Home は会場でお約束大合唱。
ライターを取り出す人もチラホラいたが、すぐに取り締まられていた。
SICK LOVE SONGはやったが、Gritter~Without you は無し。
トミーのソロなし、チチカメラ&ニッキーなし。
ヴィンスがライブの終盤で、ひそかにオパーイオパーイつぶやいていたのを
私は聞き逃さなかった。が、色々と省略されたことに愕然、そして逆上しており
ちょっと笑う余裕はなかったなあ。
しかしアンコール待ちの暗がりのなか、トミー?が「Oh,kit Tim,Pot!」
(そのまま読んで下さい)と叫んでいて笑った。
え、本当にこれで終わり? と思っているうちにアナーキーが終わって
メンバーが去り、マイティが出てきて「また来年!」と叫んだ。
来年、来るのがマイティだけだったらどうしよう。
なんと今までの公演より、トータル30分近く早く終わってしまった。
バックチェリーの開始が5~10分遅れたにも関わらず、20時20分には
場内が明るくなった。
HRCで一杯飲んでいこうと思っていたけれど、思わぬ顛末に憮然として
さっさと帰った。最終日のサプライズがこんな形で来るとはね。
駅までの道にいるパチグッズ屋も、品物を並べるのが間に合わないくらい
早い時間だった。いったいどうしてこんなことに?
*
とはいえ、今日の横浜も、初めて見た人はきっと満足できる出来だったろう。
一昨日の名古屋がとてもよかったので、どうしても比較してしまう。
しばらく冷静になれず、筆を執る気にもなれなかったのだが、ここで
思い起こされるのが、オフィシャルに横浜の日程が載っていなかったことだ。
メンバーは直前、あるいは当日まで横浜があることを知らされていなかったのでは?
まあ、勝手な憶測だけど、彼らは名古屋が最後のつもりでいたとすれば、
「最終日のサプライズ」はまさに彼らが受け取ったことになるのかな。
*
最後の最後で思いがけない結果になったけれど、でも、今回オリジナルメンバー
全員を見ることができてよかった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kuma_wel.gif)
![](http://w1.ax.xrea.com/l.f?id=100677227&url=X)
さいたま、名古屋、横浜の3公演を見ての通しての感想はまた次回。
追加公演だったせいか、招聘元のクリエイティヴ・マンのサイトには、当然
日程の最後に横浜も加えられていたけれど、モトリーのオフィシャル・サイトや
ニッキーのサイトに YOKOHAMA の文字は無い。
チケットは早々に手に入れていたけれど、それがどうもひっかかってはいた。
*
パシフィコ横浜は、みなとみらい駅から建物の中を抜けていくとすぐという
便利な場所。建物のまわりに壁に沿って並ばされて、順繰りに入場。
スーツを着た係員にカバンを開けて見せる。ボディチェックはなし。
今回、ペットボトルは許可されていたようだ。
物販はかなり種類が多かったようだが、人混みに身を投じる気になれずパス。
飲み物はロビーのカウンターで販売されていた。アルコール類はなし。
ドリンクを売っていたのはパシフィックホテルの従業員だね。
紙コップにパックから果汁100%濃縮還元ジュース、アイスコーヒーなどを
注いで渡してくれる。200円なり。
スーツを着た初老の慇懃なホテルマンが、黒革の鋲つきメタラー兄さんに
紙コップを渡す図はなかなか面白かった。
*
ドアマン、セキュリティもスーツ姿だ。
モトリーのライブに、こんな小奇麗な場所は似合わないのではと思いつつ、
自分の席に向かう。
場内はステージに向かってゆるい傾斜がついている。
椅子は全席、フカフカで肘掛つき。劇場みたいなつくりだ。音響もよかったね。
開演前にステージを見渡すと、トミーのソロ用ドラムセットが見当たらない。
今日はどういう趣向で来るんだろうと、最終日のサプライズに期待しながら
わくわくと待つ。
私はA25列にいた。位置的にはまあまあ。
一昨日の名古屋が最高に近かったので、えらく遠く感じるが、きちんと
肉眼で見渡せる範囲だ。
センター最前列付近には、名古屋でも見た顔が続々。
あれはファンクラブ会員の皆さんなのかなあ。
*
客電が落ち、大歓声の中、バックチェリーが登場。
客席のあちこちから一緒に歌う声が聞こえる。これは今までで最高に
盛り上がったといえるだろう。もちろん私も大声で歌った。
ラストの LIT UP は I love the cocaine, I love the cocaine がサビ。
これが最強に盛り上がる。
ジョシュはMC中にもコールさせる。コー、ケイン! コー、ケイン!
正直、ピンと来ない言葉ではあるが、掛け合いできるのは単純に楽しい。
まるで焼けた鉄板の上にでもいるような跳ね回り方がカッコいい。
のども安定していて、こちらにまったく心配を与えない。若さって素晴らしい。
ゲンキデスカ! アリガトウ、ゴザイマシタ!
また来てね!
*
さてモトリーだ。
私もびびるくらいに会場の熱気は高まり、みんなの期待と興奮が充満している。
登場する4人。会場から雄叫びがあがる。
火薬やパイロは控えめでしたなあ。
もうジャパンツアーも今日で最後か…と軽く感傷的になりかけるも、
おなじみのラインナップにテンションがあがる。
ちょっとヴィンスのノドが調子悪そうで、一応歌えてはいるけれど、最後に
シャウトするところなど、声が出ないか、途切れ途切れになってしまう。
名古屋では絶好調だったので、土曜に風邪でもひいたのか?
ジャパンツアーの最後の最後でキメられないとは、まあVinceらしいといえば
言えると苦笑していたのだが、調子の悪さは延々続いている。
ライブの最後まで歌いきれるのだろうかと心配になった。
*
とはいえ会場の盛り上がりは相変わらず素晴らしい。
今日のために各地からコアなファンがやってきたのではと思うくらい。
今日はミックがすごくよかった。
いつもより多めに弾いてます という感じ。
私はニッキー側の席だったけれど、何回かこちらまで来てくれた。
面白かったのは、ニッキーによるメンバー紹介のとき、ミックが
ステージにおらず、「ミックコールせよ」とニッキーが言うので
「ミック! ミック!」と叫ぶと、マイティ・マイクがゴジラのマスクを
かぶり、ビキニパンツだけでまろびでてきた。
名古屋の記事を書いたときにリンクしたけど、ここを読むと
その演出の意味がわかる。【BARKS Motley Crue】
ヘイ、ミックが縮んだぜ!と叫ぶ中、追ってでてきたトップレスのダンサーたちに
服をむかれるマイティ。
そういえば今回の3公演で、結局お姉さんたちはあまりよく見えなかったな。
メンバーを一生懸命見ているせいもあるが、半裸のお姉さんが出てくると
私の前にいる客がそちらに集中するため、目の前に壁ができるのだ。
DVDでよく見ることにするよ。
Home Sweet Home は会場でお約束大合唱。
ライターを取り出す人もチラホラいたが、すぐに取り締まられていた。
SICK LOVE SONGはやったが、Gritter~Without you は無し。
トミーのソロなし、チチカメラ&ニッキーなし。
ヴィンスがライブの終盤で、ひそかにオパーイオパーイつぶやいていたのを
私は聞き逃さなかった。が、色々と省略されたことに愕然、そして逆上しており
ちょっと笑う余裕はなかったなあ。
しかしアンコール待ちの暗がりのなか、トミー?が「Oh,kit Tim,Pot!」
(そのまま読んで下さい)と叫んでいて笑った。
え、本当にこれで終わり? と思っているうちにアナーキーが終わって
メンバーが去り、マイティが出てきて「また来年!」と叫んだ。
来年、来るのがマイティだけだったらどうしよう。
なんと今までの公演より、トータル30分近く早く終わってしまった。
バックチェリーの開始が5~10分遅れたにも関わらず、20時20分には
場内が明るくなった。
HRCで一杯飲んでいこうと思っていたけれど、思わぬ顛末に憮然として
さっさと帰った。最終日のサプライズがこんな形で来るとはね。
駅までの道にいるパチグッズ屋も、品物を並べるのが間に合わないくらい
早い時間だった。いったいどうしてこんなことに?
*
とはいえ、今日の横浜も、初めて見た人はきっと満足できる出来だったろう。
一昨日の名古屋がとてもよかったので、どうしても比較してしまう。
しばらく冷静になれず、筆を執る気にもなれなかったのだが、ここで
思い起こされるのが、オフィシャルに横浜の日程が載っていなかったことだ。
メンバーは直前、あるいは当日まで横浜があることを知らされていなかったのでは?
まあ、勝手な憶測だけど、彼らは名古屋が最後のつもりでいたとすれば、
「最終日のサプライズ」はまさに彼らが受け取ったことになるのかな。
*
最後の最後で思いがけない結果になったけれど、でも、今回オリジナルメンバー
全員を見ることができてよかった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kuma_wel.gif)
さいたま、名古屋、横浜の3公演を見ての通しての感想はまた次回。