またたびダイアリ

結局、食べることが好きなんだ

EXTREME in TOKYO DOME CITY HALL

2012-04-18 | 音楽・ライブレポ
「アルバム『ポルノグラフィティ』を史上初の完全再現! 」by UDO
ということで行ってまいりました。
前回2008年の来日以来、4年ぶりですね。

私は第一バルコニーの下手寄りで、ステージも近くに感じましたが、
このホールだと一番離れた席でも30mほどらしいので
じっくりみたいむきにはいいかもしれません。

ただし、これは席の場所にもよるかもしれないけれど
音響はあんまりよくなかったです。
ドラム、ついでベースの音が大きすぎて、そこにハウリングも加わり
ヌーノのギターが聞こえない曲がいくつかありました。
これはちょっと悲しい。

そして今回、ヌーノは序盤からイライラ、ピリピリした様子で
美しいメロディを奏でつつ、ご本人は奥歯ギリギリ言わせてそうな
苛立ちぶりが観てとれたわけです。

ピアノを弾いているときなどとくに顕著で、もうヤケクソみたいな
投げやりにすらみえる表情、打鍵、しかし流れ出るのは美しい旋律、
というギャップが妙におかしくて笑い出しそうになるくらいでした。

どうも今回のツアーは指を怪我しているらしく
(いつ怪我したのかは知らないけれど)
昨日から調子は悪かったそうですが、
この5日間のあいだ4回あるステージに
最初から怪我したまま臨む心身の辛さを思うと
かける言葉も見当たりません。

ただし、このヌーノのやりきれなさ、苛立たしさが
いつも以上に彼の姿をクールにみせていたのはたしかです。

通常の「かっこいい弾きかた」にさらにキレが加わって
リアルな迫力にものすごくときめきながら見てしまいました。
イケメンは怒っててもイケメンですね。ポワワ♪
たまらない魅力がありましたわ。


ゲイリーは相変わらず元気で、前回よりこなれてたような気がします。
最近、ソロでも来日してたんだったかな。安定してました。

ちょっとふくよかになった、なんていわれてたパットは
髪が長くなってて普通にかっこよかったです。
私と目が合ってニコッとしてくれた…ような気がします。


アルバム「ポルノグラフティ」の曲は全部好きですが
When I'm President を初めてきけて嬉しかった!

かえすがえすも音響の悪さが残念ではありましたが
昨夜はとても楽しく、思い出に残るライブとなりました。








Bark at the Moon

2010-10-16 | 音楽・ライブレポ
13日に東京国際フォーラムで
OZZY OSBOURNE をみてきた。

メタル界の帝王と言われる伝説的なミュージシャンである
ozzyを、ぜひ一度は見ておきたかったのだ。

ozzyも還暦を過ぎ、このところ呂律がまわらなくなってきた、
なんて話も出ていたので、これが最初で最後にならないよう
内心祈りながら席に着いた。

ところがまだ客席が明るいうちから
ozzyのマイクパフォーマンスが始まり、
カルミナ・ブラーナで登場したあと
これがびっくりするほど元気!

右に左に猫背でウロウロと歩きまわり、
声もよく出ていたし、ぴょんぴょん跳ねたり、客を煽ったり、
水の入ったバケツに頭をつっこんだあと、その水を客席にぶちまけたり、
私が今まで持っていた、おどろおどろしいイメージとは違って
愛嬌いっぱいでとても可愛かったのである。

リズム隊もカッコよく、ベースのブラスコは
今時珍しいくらいにせっせと動き回って演奏しつつ、
左手で一瞬、裏拳をかますような動きをいれていた。

DVD「LIVE&LOUD」に虜にされていた私にとって
ギターがザックではないのは残念だったけれど
ガスGもきれいな髪をなびかせながら好演していた。

キーボードとサポートギターのアダム・ウェイクマンも
普通にカッコよかった。
どうしてメインに出てこないのかと不思議に思うくらい。

そしてドラムのトミー・クルフェトス。
演奏しながら片手で天を指すポーズが特徴的なのだけれど
メタリックにキラキラ輝くドラムセットに囲まれながら
確実に着実にリズムを刻み続け…とてもカッコよかったです。

ライブの流れやセットリストなどを
全く予習していかなかったけれど
私にはそのほうが新鮮でよかったな。

聴きたかったあれもこれもが
畳み掛けるように続いて、だれることなく最後まで楽しめた。

アンコールも3回、4曲でもう感涙ですわ。
「もっと聴きたい?」と片手を耳にあてながら
こちらをうかがうオジー最高でした。

今年のラウドパークの大トリとして来日したわけだけれど
この単独公演は本当に行ってよかった。



拾い物↓






*

トップ画像の月は今夜のもの。
三脚を使わずベランダの柵に固定して撮った。



AC/DC BLACK ICE JAPAN TOUR 2010-03-12

2010-03-14 | 音楽・ライブレポ
AC/DCはアルバム Back in Black とBlack Iceしかもっておらず、
自分の好きなバンドがこぞって「影響を受けた」と
している大御所という認識ではあったけれど、
そんなに、ものすごいファンというわけではなかったのだ。

しかし、DVDの LIVE AT DONINGTON をみたところ、
のっけからグイグイとひきこまれて
気がついたら自然に頭がリズムをとっている。
この何も考えず頭の中が真っ白になる感じ、麻薬性があるわ。

そんなこんなで来日を楽しみに待っていた。
久しぶりにさいたまスーパーアリーナまで行ってきたよ。

私は400レベルで、リンクページでいうVIP席にいた。
さいたまスーパーアリーナ:座席解説
ライブのときはステージが遠いけれど、視界は確保される。

Nゲートからの入場は、アリーナの外周をグルッとまわりこんでいく。
人混みを抜けていくなかで、アンガスのコスプレをした人たちをみた。

淡いモスグリーンの膝丈の半ズボン&ジャケットを着て、
皮でできたバッグを背中にさげている20代の女の子がいたのには
びっくりしたけれど、いかにもなコスプレではないのに
ちゃんとイメージになっていていいなと思った。

ジャパンツアー初日の本日はソールドアウトで、
眼下には18000人の黒い波が広がっている。
会場全体に万遍なく、物販にあった赤いツノが
チカチカと輝いていてとてもきれいだった。

私もTシャツを買いたかったのだけれど、
物販の行列があまりにも長くてあきらめた。
かわりにビールを買いに出る。これもすごい行列で焦った。

19時開演の予定がずれこんでいる。
待ちきれず歓声があがるなか、不意に暗転し、
スクリーンに列車の映像が映し出された。

ちょっとクスッと笑える内容でもあり、楽しくみていると
ステージに大きな機関車(赤いツノつき)が登場し、
ついでメンバーが登場。
ROCK N ROLL TRAINだ!

大歓声、どよめき、びりびり響く振動、
叫びまくる隣の人の横で、私はしばらく泣いていた。
なんかちょっと、感激してしまった。

ステージに据えられた巨大な機関車と2つの鮮明なスクリーン、
長い花道のおかげか、あまりステージの遠さは感じなかった。

やたらタフなブライアンに圧倒されつつ、
アンガスのダックウォークをこれでもかと目に焼き付けてきたわ。

今回、撮影はプロ用機材でなければOKだったそうで
そうと知っていたらカメラを持っていったのに!と
残念ではあるけれど、大興奮のライブの余韻は2日経った
今日もカラダに残っている。
まさしく You Shook Me All Night Long ですのう。




14日のさいたま公演を終え、
16日の大阪公演を残すばかりとなったが、
行きたいな~、大阪に…。
オイ! オイ! オイ!コールやりたいな。

BARKSに金曜のライブの記事と写真があった。

暴走列車、巨大なベル、大砲…究極のAC/DCエンタテインメント・ショー開幕
http://www.barks.jp/news/?id=1000059247&p=0

写真がすごくいいね。セットリストものっている。
やっぱりツノも欲しかった、なんて思ってしまう。




LOUD PARK 09 in TOKYO MAKUHARI MESSE 10.17(Sat)

2009-10-21 | 音楽・ライブレポ
今年は早いうちから魅力的なバンドの参加が続々と発表され、
またラウドパーク初の試みとして指定席も用意されていたので、
はりきってチケットをとったのであった。

朝8時半に家を出て、10時半に現地に着いた。

10時の開場から30分経っているのに、
入場待ちの行列が長く、開演に間に合うか心配になったが、
これは10分くらいで入ることができた。

会場内を散策してビールを買い、席に向かう。
指定席はフロア後方に2000席設けられており、
奥行き15か16、横が125か133くらいで
(ちゃんと数えたわけではない)、パイプ椅子が並べられていた。

ステージを背にして左から1列となり、私は80列付近だったので
ほぼ中央寄りで、左右並んだどちらのステージもみやすかった。

指定席からステージまでの距離はどのくらいだったかな。
肉眼だと表情までは見えないけれど、人物の判別はできる程度。

2つ並んだステージの間にはスクリーンが設けられており、
これが驚くほど鮮明に映し出されるのでストレスなく楽しめる。


11時になり、本日の第一弾、
BLESSED BY A BROKEN HEARTだ!
http://www.loudpark.com/09/lineup/artists/bbabh.html

ムビョバディって?とwebで動画をみて気に入り、アルバムを買った。
このBBABHに間に合うように来たわけだけれど
フロアの外にはクローク待ちや物販購入待ちの長い列があり、
たぶんあれに並ぶと、こちらには間に合わないんじゃないかな。

さて演奏が始まった。
ラウドパークだけに轟音がすごく、持参の耳栓をつけた。

そういえば今年からオフィシャル(会場内)でも
耳栓を売るようになったんだよと、友人に話したら爆笑していた。
いや、これはあったほうが安心なのよ。
とくに酒飲みには必須。私はずっとつけっぱなしでした。

朝イチということもあってか、
会場の盛り上がりは全体の3~4割というところ。
メンバーは若くて元気で清々しかった。
To Be Young を聞きたかったので演奏してくれて嬉しかった。

最後はお約束で MOVE YOUR BODY!
♪おまえたちの街にロックしにきたぜ! さあ踊れ♪という
シチュエーションに合った内容で曲調も好き。

♪Move Your Body~ムッ ムービョーバーディ(^ω^ )♪


お次は隣のステージで、STEEL PANTHER。
http://www.loudpark.com/09/lineup/artists/steel.html

80年代のLAメタルにコミカルさを加えた上でお下品さを強調させ、
見た目を含めてツボはきっちり押さえて演奏も安定している、
これこそ私が待ち望んでいたバンド。
しかし下品さが半端ないので好きとは公言しづらいステキなバンド。

今年の夏に来日して1日だけライブをしたけれど、
そのときはチケットを確保していたにも関わらず
用事が入って行かれなかったので、今日は本当に楽しみにしていた。

フロアの客数も増えてきて、満を持しての登場。ヤッター。
あれ、マイケル・スターって、こんなに横幅あったっけ?
しかしそんなことはすぐにどうでもよくなり
3人並んでズン、ズンと進んでくる、どこかで見覚えのある動きや
過去に色々なPVで目にしてきたステージアクションの数々に釘付けになる。

おお~さすが本来ベテランのメンバーだけに演奏も歌もうまいな…と
感心していると、なかなか最後のジャン!が決まらず
ステージ上でバタバタするというネタに入って笑った。

持ち時間は40分と短いので、何曲くらいやるのかと思っていたが、
彼らならではのネタはちゃんと織り込むことに感心した。

しかしこれは背景を知ったうえで、ある程度MCも解せないと
意味不明でおいてきぼりになってしまうかな。
私も必死にヒアリングいたしました。

マイケルはデイブ・リー・ロスにもヴィンス・ニールにも似ているような
似ていないような外見で、彼だけは自毛でロングヘアを維持している。
身振りや声はよく研究しつくされていて素晴らしい。

映画「ロックスター」でオーディションを受けていた男性の役を
彼が演じていたと知ってびっくり。

LAメタルのボーカルらしく、ゴキゲンさと可愛らしさ、憎めなさを
ちゃんともっていて、でも自分たちはあくまでフォロワーだという姿勢は
きちんとしているところが高感度高かった。

きれいな長いブロンドのウィッグをかぶったレキシーは予想外におじさん顔だった。
コッテリとメイクをして、口をとがらせておすまししながら鏡をのぞきこみ、
おめかしに余念がない…という「ブロンド」ネタも面白い。
なんだか気弱でいじめられキャラなのも可哀想で可愛い。

焼豚にかぶせる網みたいな、すけすけタンクトップのサッチェルが
意外によくしゃべるのと、なにげにカッコいいので困った。
演奏しながらバレリーナのようにクルッとターンをする。それって…。

サッチェルのギターソロは有名どころのリフを次々繰り出してきて
ちゃんとオチもついており、反対側のステージで次のバンドを
待っている客にもたいそうウケていた。

スティックスのキメ顔、キメポーズも当時を彷彿とさせ、
いや本当にこのバンドは、今はもうみることができなくなったあの時代を
ユーモアたっぷりに再現してくれてありがとうといいたくなる。

パロディといえばそれまでなんだけど、ショウマンシップにあふれており、
愉快な気持ちで眺めていたのに、途中、不覚にも目の前がにじんできた。
はるか昔に置いてきたキラキラしたなにかを、
ひりつくような気持ちで思い出したわ。

最後はやっぱりこれで決まりだ!
DEATH TO ALL BUT METAL!!

あっというまの40分が終わり、大満足で物販コーナーにいくと
なんとスティールパンサーのTシャツは売り切れたらしく見当たらなかった。
とはいえバックプリントの文字がまずすぎてとても着るわけには
いかないシロモノなので買っても仕方なかったのだが。

WE ***KED YOUR MOM IN THE 80's
    NOW It's your turn

(実物は伏字なし

*

離れた場所にあるサブステージをちょっとひやかしたあと、
会場外に出て近くのビルで食事をとった。

天麩羅定食1200円。
お味噌汁がしみわたりました…。


戻るとラウドネスの終盤だった。
フロアから人があふれており、本日初めてみる勢いの、
観客のものすごい熱気に圧倒される。

さてここからは見たいバンドが目白押しなのだ。
今回は3ステージ制のため、演奏時間がかぶるバンドがあり、
全てをみることはできない。

まずはDOKKEN。
http://www.loudpark.com/09/lineup/artists/dokken.html

当時からアルバムは何枚か持っていたけれど、
実際に演奏しているところを見るのは今日が初めてだ。

舞台の袖からゆらりと出てきた巨大な影に愕然とする。
だ、誰?!

ドン・ドッケンは貫禄つきまくり。
日本人では、なかなかあの体格まで達することができません。

歌いだした…のはいいけれど、なんだか辛くなってきたので
1曲目が終わる前に移動した。


サブステージで LED ZEPAGAIN。
http://www.loudpark.com/09/lineup/artists/ledzepagain.html

ツェッペリンのカバーバンドだけれど
外見なども細かく似せているそうなので面白半分で見に行った。

演奏はもう始まっていたものの観客は少なく、
難なく前から3列目までいけた。

しかしここは暑い…。そよとも風が吹かず、
私はお酒が入っていることもあってより暑く、
ただ立っているだけで汗が吹き出てくる。

たちくらみがしてきたので数曲みて離れたが、
いつのまにか観客が増えていてびっくりした。
知っている曲ばかりやってくれるから嬉しいよね。
アーアアアーッ アッ!


メインフロアに戻ってANTHRAX。
http://www.loudpark.com/09/lineup/artists/anthrax.html

英映画「カレンダーガールズ」に、なぜかアンスラックスの
メンバーが本人役でカメオ出演していたのを見たことがある。
今回、ラウパに出演すると聞いてベストを買って予習した。

しかし私はこの頃にはだいぶ疲れがたまってきており、
イスに座った途端、意識が遠のいたのであった。

コート・イン・ザ・モッシュでハッと目覚めると、
ゴキゲンなスキンヘッドのナイスガイが
明るい顔でエネルギッシュにステージをこなしていた。


サブステージにLYNCH MOBを見に行く。
http://www.loudpark.com/09/lineup/artists/lynch.html

エロカッコいいマルコ・メンドゥーザが見たかっただけ。
でもやっぱりここは暑い…。


眠いというかダルいので、外に出てメッセ周辺を早足で歩く。
少し雨がパラついているが、酒と眠気を抜かなくてはならない。


フロアに戻ってMEGADETH。
http://www.loudpark.com/09/lineup/artists/megadeth.html

文句なしに素晴らしい演奏だった。
あまりに緻密すぎて、本当に演奏してるのか気になったくらい。
ムステインはゴキゲンだったなーとあちこちでいわれていたけれど、
前回来日時にCCレモンで見たときも、決して機嫌悪そうではなかったので
メガデス歴の浅い私にはピンとこなかった。

セットリストはヒット曲ばかりで聴きたいものはすべて入っていた。
デイブとロメンゾのきれいなロングヘアと
盛り上がった上腕二頭筋に見惚れてしまった。

新曲「ヘッドクラッシャー」の合いの手の入れ方を
指導してくれたのは面白かったな。


本日のトリ、JUDAS PRIEST。
http://www.loudpark.com/09/lineup/artists/judas.html

アルバム「ブリティッシュ・スティール」完全再現と
いうことでお馴染みの曲が続く。
私の好きなHell Patrol も、またやってくれたので嬉しかった。

最後までみると電車が混雑するのでアンコール前に出た。
今年のラウドパークは見所満載で楽しかったなー。

オフィシャルのライブレポフォトはこちら。
http://www.loudpark.com/09/gallery/

17日のセットリストはPOWER ROCK TODAYがのせてくれた。
セットリストその1
セットリストその2

*

今年は指定席があって本当に助かった。
私は背が低くて体力もないので、ずっとスタンディングだと
立ち位置を確保するだけで疲れるうえに、何も見えなかったりする。

疲れてヘロヘロ、でも、あそこに戻れば自分の席がある…!と
いうのが、まさに命綱であり、ココロの支えだった。
おかげで朝11時から夜9時半までの長丁場も
マイペースで楽しむことができた。

ラウドパークには2007年からの参加なので、
幕張でみるのは初めてだったけれど、1日券もリストバンドにして
再入場のあのスタンプ(落ちない)から開放されたのも嬉しかった。

来年も指定席があるなら、指定席用のリストバンドもあるといいな。
指定ゾーンに入るたびに、バッグをごそごそしてチケットの半券を
見せるのがちょっと面倒くさかったのだ。

ペットボトルの持ち込みができたのも助かった。
幕張メッセ近くのコンビニはほとんどの棚がカラになっていて笑った。

オフィシャルのタンブラーも進化しており、密閉性が高まっていた。
途中で中身入りのまま床に落としたけれど、漏れずに助かった。

ただ、このタンブラーはプラカップと違って中が見えないため、
オフィシャルバーの場所(複数ある)や、注ぐ人によって
注ぎ具合がまちまちのまま渡されるのには参った。
ひどいと200mlくらいしか入れてこないからな…。

それはさておき、今年は私のラウパ参加史上、
もっとも充実したラインナップかつ快適な時間を過ごすことができて
主催のクリエイティヴ・マンには大感謝。

開催するごとに細々した声を拾い集めて反映してくれる
フットワークの軽さには感服するばかり。
また来年も楽しみにしています!




Michael Jackson

2009-06-26 | 音楽・ライブレポ
TVをつけたらマイケル・ジャクソンの急逝が報じられていた。

何年もゴシップネタばかりで本業での活躍をみることができず
寂しくはあったが、平穏に過ごしているのなら、とも思っていたので
突然の話にとても信じる気持ちになれなかった。

繊細で美しい歌声の中に不意に獣性を感じさせる鋭さ、力強さは
彼ならではのものであったと思うし、
小さな顔に長い手足という恵まれた肢体でみせるキレのいいダンスは
何度みても小気味よく、シルエットだけで彼とわかるオリジナリティや
楽曲、映像の完成度の高さは未だ超えるものはないように思う。

天性の才能を血のにじむ努力で磨き上げ、
差別とも戦ってきた彼は苦しい思いを何度もしてきたことだろう。
マイケルは不世出のエンターテイナーであり、
キング・オブ・ポップの称号は永遠に彼だけのものとして捧げたい。

*

呆然としながら手持ちのDVDを片っ端からみているけれど
一度ライブにいってみたかったな。

スリラーのゾンビダンスとかよくマネしたわ。
後ろをむいて手をフトモモにあて、ガニマタでザッザッと去るあれとか。

BADの衣装はメタルっぽくてカッコよかったし
BLACK or WHITEは世界の人たちとその国のダンスをして
みているだけで楽しい気持ちになれた。マイケルも美しかった。

スムースクリミナルの前傾の秘密は結局なんだったんだろ。
ブカレストの映像をみると、スキー靴のようなものを履いて
足首を固定しているのがわかるけれど、それだけではあそこまでできない。

そのときだけ床に磁力を発生させて靴を磁石のようにくっつけるのか、
実は床に立ち位置の指示にみせかけたフックが仕込まれていて
そこに靴底をひっかけるのか、やっぱり気になりますなー。

*

 その後コメント欄で前傾のナゾについて解説したリンクを
 置いていってくださった方がいたのでここにリンクしておく。
 http://www.gizmodo.jp/2009/06/45_1.html

*

今年になって急にイギリス公演の話が出たのは
なんだかとっても不穏なものを感じさせた。
会見に出てきたマイケルとされる人物、あれは影武者だよね。
見た目や仕草はもちろん、声も違う。
あれを見たときになんかぞっとしたんだ。

そしてその違和感を表向き誰も指摘せず、あれが最後の映像として
これから繰り返し使われることになるのかと思うとイヤになるけれど、
今は全ての苦しみから解放されて、ピーターパンのように
天を駆けていくマイケルの姿を想像して心をなだめている。

マイケルの魂よ安かれと祈るばかりです。

*

あちこちで追悼特集が組まれているけれど、
ヤフーミュージックでいろいろ映像がみられる。
http://new.music.yahoo.com/videos/stations/Michael-Jackson--61990645

*

2006年にライブ イン ブカレスト(DVD)の
レビューを書いていたのを思い出したので貼っておく。
またたびダイアリ:MICHAEL JACKSON / LIVE IN BUCHAREST (DVD)

まさか3年後にこんなことになるなんて…。
この記事を書いていたときには想像すらできなかった。



EXTREME Take US Alive Tour 2008 in 渋谷C.C.Lemonホール

2008-12-06 | 音楽・ライブレポ
来日を知って早々に月曜のチケットを押さえていたが、
東京だけで月火木金と4公演もある。

来日間近になったところで、金曜の公演は
冒頭3曲までは撮影可ということになり、
飛びつくようにしてこちらのチケットも買った。
天才ギタリストのヌーノ・ベッテンコートさん
(Nuno Bettencourt)を近くで見たい!

*

月曜は1F最後尾付近だったので、オペラグラス片手に
楽しんできたが、DECADENCE DANCEのイントロで
なつかしさと今、目の前にしているという感動で視界がにじんだ。
気づくとまわりの人たちも目頭をおさえている。

セットリストは好きだった曲の連発で興奮したな~。
ゲイリーがものすごく元気に動き回っていてびっくりした。
ヨガの決めポーズみたいな体の動かし方で声もパワフルだ。

ヌーノは物腰やわらかでニコニコしていた。
もっとツンとした人なのかと思っていたので意外だった。

美しいコーラスを胸の中で反芻しながら家路につく。
会場にいたときは気づかなかったが
かなりPAの音が大きかったようで、
しばらく耳なりが続いたけれど、楽しかった。

*

さて金曜日。私はヌーノ側前方にいた。
バンド公認ライブ撮影会なんて初めてだ。

「撮影した写真は個人使用に限ります。
(販売、営業、宣伝、営利目的での使用は固くお断り致します)」

とあるので、よろしくおねがいします。











ヌーノかっこよすぎ!
宝物にします。本当にどうもありがとう。


必死になってシャッターを押していたのをやめ、
カメラを置いて改めてステージに向きなおってみると、
レンズごしで見るよりもずっと魅力的で魂を抜かれてしまった。

ヌーノもゲイリーもちょっとした冗談を交えつつ
にこやかに元気にステージを進行させている。

日本語も随所で話してくれる。
ニホンノ ファンハ トク ベツ デス!

今年最後のライブがエクストリームでよかった。
未だ興奮さめやらず…なのだが
たくあん用の大根が届いたのでそれをやらねば。

*


Picasaにウェブアルバムをアップロードしました。
EXTREME 12/05/08 Tokyo, Japan Shibuya C.C Lemon Hall


*

セットリストはこちら。

12/05/08 Tokyo, Japan Shibuya C.C Lemon Hall

1. Comfortably Dumb
2. Decadence Dance
3. Rest In Peace
4. Star
5. Tell Me Something I Don't Know
6. Trasic Comic
7. Kid Ego/Little Girls/Teacher's Pet Medley
8. Play With Me
9. Learn To Love
10. Midnight Express
11. More Than Words
12. Ghost
13. Cupid's Dead
14. Take Us Alive
15. Flight of The Wounded Bumble Bee
16. Get The Funk Out
------------------------------------
17. Am I Ever Gonna Change
18. Hole Hearted

*

12/01/2008 Tokyo Shibuya C.C. Lemon Hall

1. COMFORTABLY DUMB
2. DECADENCE DANCE
3. REST IN PEACE
4. IT('S A MONSTER)
5. STAR
6. TELL ME SOMETHING I DON'T KNOW
7. KID EGO/LITTLE GIRLS/TEACHER'S PET (Medley)
8. PLAY WITH ME
9. MIDNIGHT EXPRESS
10. MORE THAN WORDS
11. GHOST
12. CUPID'S DEAD
13. TAKE US ALIVE
14. FLIGHT OF THE WOUNDED BUMBLE BEE(He Men Women Hater intro)
15. GET THE FUNK OUT
--------------------------------------
16. AM I EVER GONNA CHANGE
17. HOLE HEARTED (Crazy little thing called Love intro)

*

桐生さんが大阪のセットリストを教えてくださったので
こちらにも載せておきます。

2008-12-08 21:29:15
12/08/08 Osaka, Japan Osakakouseinenkin

1. Comfortably Dumb
2. Decadence Dance
3. Rest In Peace
4. It('s a Monster)
5. Star
6. Tell Me Something I Don't Know
7. Kid Ego/Little Girls/Teacher's Pet Medley
8. Play With Me
9. Slide
10. Midnight Express
11. Never More~More Than Words
12. Ghost
13. Mother Popcorn~Cupid's Dead
14. Take Us Alive(inc.That's All right)
15. Flight of The Wounded Bumble Bee(He Men Women Hater intro)
16. Get The Funk Out
-------------------------------
17. Am I Ever Gonna Change
18. Hole Hearted(Crazy little thing called Love intro)

なんと大阪は告知なしのサプライズで
冒頭3曲撮影可能だったとのこと。

びっくりしていたら、名古屋公演も撮影可と出た。
これは広島までありかもね。
ありがとうEXTREME。



MOTLEY CRUE “Ambassadors Of Rock” in さいたまスーパーアリーナ

2008-10-27 | 音楽・ライブレポ
チケットを押さえたあとでラウドネスのゲスト参加が決まった。
彼らについては23年前にモトリーと一緒に海外でツアーを
していたらしい、くらいのことしか知らないまま、さいたまに向かう。

赤羽から高崎線に乗り換えようとするとこれが事故で止まっており、
慌てて京浜東北線でさいたま新都心を目指す。
なんとか間に合った。

先週のラウドパークとは違って、今日いるのは
ほぼ全員がモトリークルーのファンなわけだが
いかにもロックな外見の人が多くて楽しい。

休日なのでそれらしい服に着替えてきましたという
レベルではなく、派手な色に染めた長めのウルフカットに
やせぎすの体、腕や首に色とりどりのタトゥ、ごついシルバー、
鼻ピアスの輪から体のどこかにチェーンがつながっていたり。

私の行くライブではモトリーくらいかな、
ここまではっきりロケンローな男女が多いのは。
10~20代の姿も散見される。

*

今回はスーパーアリーナをホールバージョンとして使用。
普段は床下に畳まれて収納されているであろう椅子が
床ごと持ち上がって段を作っていた。

座ってみるとシートピッチが広く、前の椅子の後ろには
カップホルダーもついていて快適だ。

私は前から10列以内にいたのだが
もうじきラウドネスが始まるというのに
まわりの席がすかすかだ。

グッズ売り場が大行列だったのでそこから抜けられないのか
それとも電車の遅延にひっかかっているのかと
気になっているうちにステージが暗転した。

私を含めてほとんどが座っているなか、
まばらに立ち上がった人たちが
「アキラさぁん! アキラさぁあん!!」と
まだ暗いステージに声をかけている。
さんづけなんですね…。ちょっと新鮮だった。

歌詞は全部英語なんだ、とか、客席に向かって
激しく明滅するフラッシュライトの目つぶしは
まぶしすぎてツラいとか思っているうちに
休日はいいお父さんをやっていそうなボーカルがMCを始めた。
このアクセントは大阪の人なんですね。

「いや~、超アウェイなんでどうなるかと思いましたけど
みんな、ありがとう!!」

いい人じゃないか!
急に親近感わいたわ。

そんなわけでちょっと調べてみたら
ボーカルの二井原さんはgooでブログをやっていた。
リハーサルをしたという記事があったのだが
http://blog.goo.ne.jp/m-niihara/e/b93e0ef5fb657a43b0fa97767c773b27
ギターのアキラさんはこっちが普段の髪型なの?

ステージのドレッドヘアってあれ、帽子だったのかな。

*

休憩の間にビールを飲んで席に戻ると
さすがにまわりは全て埋まっていた。

さて、モトリーのはじまりはじまり~と思いきや
イントロ部分で一瞬演奏が止まる。

じらしているのかと思っていたのだが、
どうやらそれはハプニングだったらしい。
Crueheads a Go-Go参照)

ステージにはスモークがもうもうとたちこめ
メンバーの姿がはっきり見えない。

席の位置にもよるのだろうか、
照明の加減ではちゃんと見えるのかもしれないが
結局最後までその濃霧のまま。

ニッキーは霧でぼやけ、トミーに至っては
ドラムセットからおりて前に出てくるまで姿も見えず。

せっかく前のほうの席をとったのになあと
テンションだだ下がりのところに目潰しフラッシュ。
もうヨレヨレです。

とはいえメンバーは元気でカッコよく、
ヴィンスもニコニコしながらステージを右に左に
かけまわって声もよく出ていた。

あの、二の腕の肉球タトゥが可愛くて好きなんだ。

ニッキーのマイクスタンドはバネ仕掛けなのか、
ボヨンボヨンとたわむのが面白かった。

つつがなくライブが終わり、この一週間は
ラウドパークから始まって1日おきになにかしらのライブで
堪能しましたわ…とボーッとしながら
惜しみない拍手を送っていたところ、
不意にむきだしの首に正面から何かが当たった。

アイタタ!とびくっとしたが、どうやらそれは
ニッキーの投げたピックだったようで、
10mくらい離れてるのにあんなに鋭く、
痛いくらいの強さで投げられるものかとびっくり。
手裏剣みたい。

さすが何十年もロックスターとして
ピック投げてきてるだけのことはあるな。

私を刺したピックは他の人が拾った。
今にして思えば、見せてもらえばよかったなあ。




DEF LEPPARD/WHITESNAKE in 武道館

2008-10-23 | 音楽・ライブレポ
デフ・レパードは未だみたことがなかったので
とてもとても楽しみにしていた。

なので張り切って武道館へ…。
今度は間違えずに九段下で降りたが、また雨なのね。

19時開演で私が着いたのが18時40分。
お手洗いにも売店にも行列ができていて焦ったが
なんとか時間前には席に着くことができた。

このあいだのJudasよりもお客が多く、
二階席もぼちぼち埋まっていた。

私は西側一階の最前列にいた。
ステージ左端にもそこそこ近かったが、
今回のステージには花道が設けられており、
これが自分の視界いっぱいに広がる範囲だったため
想像以上にみやすくて快適だった。

参考:ネットで拾った今回のアリーナの座席配置

*

ホワイトスネイクは2年前にも見ているので、
(またたびダイアリ:Whitesnake in パシフィコ横浜
あまり気負わずにのんびりと座って開演を待った。

…が、場内が暗転して花道にカヴァーデイルが
飛び出してきた姿を見たら、やっぱり気分が高揚したな~。

明るい茶に染めた髪に黒いタイトなシャツで小刻みに地団太、
マイクスタンドのクロームをキラキラと輝かせながら
くるくるまわすいつものスタイルも決まり、
幅2m、長さ10mほどの花道を
高速カニ歩きでステージに戻ったりと
カッコいいなかに彼らしい愛嬌がある。

ステージ下手側には、おなじみレブ・ビーチが陣どっているのだが
頻繁にこちらに顔を向けてくれるのでこれまた嬉しく、
花道のカヴァを見たり目の前のレブを見たり、
みどころが多くて楽しい。

セットリストは新アルバムからのものもあり、
全体にのんびりとした雰囲気で進んでいた。

オーディエンスもけっこうおとなしく、
カヴァが「ウタッテトキオー!」と煽るも
会場全体の反応はそんなに…だったような。

花道は大いに活用されていて、つねに誰かしらいるので
通常のステージセットよりよく見えてよかった。
毎回これでやってほしいくらいだわ。

ダグとレブが花道に出て行き、ギターをかきならしまくったあと
お互いを指さすシーンなど絵になるなあ。

レブは花道から自分の定位置に戻るのに
やだ、いそがなきゃ!みたいな感じで
テテテッと走っていて可愛かった。

ホワイトスネイクはメンバーに華があって
演奏も巧者揃いですね。


UDOがセットリストを公開してくれたので貼っておく。
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10月23日(木)@日本武道館 セットリスト
WHITESNAKE

1. Best Years [*1]
2. Fool For Your Lovin' [*6]
3. Can You Hear The Wind Blow [*1]
4. Love Ain't No Stranger [*4]
5. Lay Down Your Love [*1]
6. The Deeper The Love [*2]
7. Is This Love [*3]
8. Guitar Duel
9. A Fool In Love [*1]
10. Ain't Gonna Cry No More [*6]
11. Ain't No Love In The Heart Of The City [*7]
12. Give Me All Your Love [*3]
13. Here I Go Again [*5]
14. Still Of The Night [*3]

[*1] album『Good To Be Bad』('08)
[*2] album『Slip of the Tongue』('89)
[*3] album『Whitesnake (1987)』('87)
[*4] album『Slide It In』('84)
[*5] album『Saints & Sinners』('82)
[*6] album『Ready An' Willing』('80)
[*7] album『Snakebite』('78)
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*

20分ほど休憩を挟んでいよいよデフ・レパードだ。
好きなバンドなのだが見るのは今回が初めて。

20時55分、暗転して正面のスクリーンに映像が…。
全員総立ちで大歓声。さきほどまでののんびりさはどこへやら。
1曲目から大合唱でものすごい盛り上がっている。

ジョーは少しふくよかになっていたが、そんなことは気にならない。
新アルバムもお気に入りだし、なつかしいヒット曲も連発されて
3曲目のAnimalあたりで涙が出てきたよ。

デフ・レパードはずっと好きだったわりに、
私としては珍しくとくにお目当ての誰かがいるというわけではない。
見た目という意味ではヴィヴィアン・キャンベルがカッコいいと
思うけれど、デフ・レパードというバンドそのものが好きなんだなあ。

どんなセットリストでくるか、あえて予習をしなかったので
次々に繰り出される好きな曲に歓喜し、ぴょんぴょん跳ね、
声の限りに歌い、テンションあがりすぎて手すりを飛び越えて
アリーナに身を躍らせそうになる衝動を抑えるのが大変だった。

楽しい時間はあっという間に過ぎ、
今までこれほどまでにライブの終わりを残念だと思ったことが
あっただろうかと自問しつつ、明るくなった場内から外に出る。

落ちないように両手で手すりをがっちりつかんでいたため
終わったあと、手からなつかしい鉄棒のあとの匂いがした。

やー、大満足でした。
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DEF LEPARD

1. Rocket [*5]
2. C'mon C'mon [*1]
3. Animal [*5]
4. Nine Lives [*1]
5. Make Love Like A Man [*4]
6. Love Bites [*5]
7. Rock On [*2]
8. Two Steps Behind [*3]
9. Bringin' On The Heartbreak [*7]
10. Switch 625 [*7]
11. Hysteria [*5]
12. Armageddon It [*5]
13. Photograph [*6]
14. Pour Some Sugar On Me [*5]
15. Rock Of Ages [*6]
encore
16. Let's Get Rocked [*4]

[*1] album『Songs From The Sparkle Lounge』('08)
[*2] album『Yeah!』('06)
[*3] album『Retro Active』('93)
[*4] album『Adrenalize』('92)
[*5] album『Hysteria』('87)
[*6] album『Pyromania』('83)
[*7] album『High 'N' Dry』('81)
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一夜明けて、今日という今日は体中が痛くて
虚脱状態に陥っていたのだが、
さきほど24日分のセットリストが発表された。

デフ・レパードはセットリストを変えてきてた~!
やってくれるなあ。大阪、名古屋とどうなるのか楽しみだ。




AIRBOURNE/BUCKCHERRY in 新木場STUDIO COAST

2008-10-21 | 音楽・ライブレポ
ラウドパーク後の平日だからかオーディエンスは少なめ。
私は首が痛いので、やや後ろでおとなしくみていた。

バックチェリーは3年前にモトリーの前座で来たときに知ったのだが
今日はオープニングアクトにエアボーンを従えての登場だ。

本国ではそうそうたるメンバーが集まって
バックチェリーのトリビュート版を作るなんて話も出ているそうで
(話が逆だろう…というか新曲流出記事のときのように
話題づくりのための仕掛けですかという気もするけれど)
いつのまにか消えていったり、不意に解散したりするバンドが
多いなかで、やる気満々なところがとても頼もしい。

myspaceニュース:バックチェリーのトリビュート盤が、2009年夏にリリース!?

*

エアボーンはラウパ1日目に出ていたそうだが
どういうバンドなのか全く知らないまま開演を待った。

……?!
すごい、いきなり最初から飛ばしている。

イケメン…はいないのだけれど、
ステージ前方に3人がそれぞれベースとギターを抱えて並び、
猛烈な勢いでヘッドバンギング、
ヴォーカルはAC/DCか、はたまたシンデレラかという
やや乾いた声でパワフルにぶちかます。

ノリのいいロックンロールで、AC/DCの直系と言われるだけに
もちろんAC/DCらしくもあるのだが
なぜだか脳裏にウィグワムやジャック・ブラックが浮かんでくる。
いまやなつかしのザ・ダークネスなども。

うわあ、いまどきこんなストレートなロックをぶちあげてくるとは
微妙にダサい気もするけれどむしろすがすがしく、快い。
私はこういうクラシックロックが好きなので思わず身を乗り出す。

上半身裸のヴォーカルがくるりと後ろをむいた。
腰から背中にかけて、ギターストラップが当たる部分に
エレキバン(?)が貼ってある。
この人たちいくつなんだろう。

どうでもいいことを考えているうちに激しい勢いで
ステージは進み、これは事前に予習してくればよかったなあと
後悔しているうち、ヴォーカルがギターをさげたまま
ピョンとフロアに下りてきてグルリと客席をまわりはじめた。

まだ日本ではそうメジャーではないせいか、
オーディエンスの反応も薄いのだが、キョロキョロしていたら
彼が目の前にきたので、これも礼儀かとこわごわさわってみた。
白くて柔らかくてしっとりしてて、すあまみたいでした。

なんだかとにかく勢いがすごくてカツーンと抜けていく
疾走感溢れるステージが気に入った。

思わず帰りに物販コーナーにあったCDを買ってしまった。
サインつきだったので、なんだかトクした気分。


う~ん、ぜひまたステージがみたいなあ。
今回は前座ということもあって30分くらいで物足りなかったよ。
いずれぜひフルセットで!と思いつつ、
帰ってからヘビーローテーションしていたデビューアルバムを
確認すると、これ全部で40分未満なんだね。

つまり今回のあれがフルセットだったわけか。
ちょっと笑ってしまったが、今後に期待しています。

エアボーンオフィシャルサイト:http://www.airbournerock.com/
(いきなり音が出ます)

今回のセットリストを見つけたので貼っておく。

01. STAND UP FOR ROCK'N'ROLL
02. HELLFIRE
03. GIRLS IN BLACK
04. DIAMOND IN THE ROUGH
05. TOO MUCH, TOO YOUNG, TOO FAST
06. RUNNIN' WILD

アルバム全曲やったわけではなかったのね。
次回、単独来日公演がありますように。




LOUD PARK 08 in さいたまスーパーアリーナ

2008-10-19 | 音楽・ライブレポ
ラウドパークとは二日間に渡って行われる
メタルの祭典なのだが私は19日のみ参加。

クリエイティヴマン:ラウドパーク08



13時過ぎにさいたま新都心駅に着く。
この時間は物販コーナーも入場ゲートもガラガラだ。

入場してすぐのところにあるメタルロボ。怖い。


私のお目当ては大トリのモトリークルーなので
それまではビールを飲みながらアリーナ後方でのんびり観る。

オフィシャルバーにはきれいどころの
女の子たちが揃っていて、
笑顔で応対してくれるのがフェスらしくて楽しい。

プラスチックカップに注がれたサッポロ黒の
樽生ビールが200mlで600円、
ペットボトルの水500mlが300円だ。


DUFF McKAGAN'S LOADED(13:45~)

元ガンズアンドローゼズのダフのバンド。
全く聴いたことはなかったけれど楽しみにしていた。

以前にロイターのネットニュースでダフについて取り上げられており、
彼はガンズ脱退後に大学に入りなおして勉強し、
今は株の投資家としても腕をふるっているとのこと。
インタビュー:元ガンズ・アンド・ローゼズのダフ、投資家の顔も

努力家なんだなあと感心していたのだが
いざステージに登場すると、
最近のクリエイター達が好んでかけている
黒縁四角枠のメガネを着用していたのでちょっと笑ってしまった。

美しいブロンドにスラリとした長身は変わりなく、
懐かしさもあってステージ脇の大きなヴィジョンに映る姿に
釘付けになったが、肝心の曲がいまいち私にはぴんと来なかった。

「元ガンズのダフ」(ヴェルベットリボルバーでもあるけれど)という
イメージを打ち破るほどのことは起きなかったのは残念。
会場で反応しているのもステージ前5列にいる人だけだったな。

私は途中でいったんロビーに抜けておつまみを買い、
戻ってきた頃にガンズ時代の曲、It's so easy を
やっていたけれど、これが意外なほど盛り上がらなかった。

私の中では「ガンズのダフ」で止まったままだったのだが
ヴェルベットリボルバーでも聴いてみようかな。
ただいまヴォーカル不在で実質活動停止中なんだけど…。


MACHINE HEAD(14:55~)

こちらも全然知らないけれど一度見てみたかったバンド。
急に会場に熱気がこもりだし、去年のサクソンを思わせる勢いで
野太い観客の男性たちのマシンヘッドコールが響きわたる。

なんだこの迫力は!とびびっていると、
猛烈な勢いで演奏が始まり、会場全体が盛り上がっていった。
やがてステージ前でサークルピットが始まり、
観客が曲の流れに乗るように床に大きな輪を描いて
グルグルと走り回っている。スゴイな。

怒涛の勢いでステージは進行し、
演奏を終えてメンバーが去ったあともしばらく
マシヘッマシヘッと叫ぶ地鳴りのようなコールがやまなかった。


BULLET FOR MY VALENTINE(16:05~)

ラウパの会場はステージが左右に2つ並んでおり、
1バンドずつ交互に演奏される。

私はバックチェリーを前方で見たかったので
マシンヘッドが終わったあとステージ前に走り、
真横のステージで演奏しているブレットフォーマイバレンタインを
のぞきこむようにしてみていた。

若い、新進気鋭のメタルバンドで外見がカッコよいですね。
ボーカルの子が終始、目をくわっと見開くような表情だったのが
気になったが、いやほんと美形でした。


BUCKCHERRY(17:15~)

3年前にモトリーの前座として来日して以来だ。
私は前方をキープしてはいたが、後方から押し寄せる
圧力に耐えるのが必死でステージはほとんど見られなかった。

こんなことならそれまでのようにアリーナ後方で
まったりみていたほうが楽しめただろうなと後悔しつつ
なんとか1時間耐え抜いた。暑い。

バックチェリーは前よりもうまくなっているような気がした。


MÖTLEY CRÜE(18:45~)

ビールと水で息を吹き返した私は
やっぱりアリーナ後方で観ることにしようと
まわりに人がいないところを選んでヴィジョンを眺める。

この時点で会場に残っているのはモトリーを観る客なわけで
スタンドとアリーナ合わせて9割の入りというところ。
こうしてみると昨年のマンソンは人が少なかったんだな。

セットリストは新曲も交えつつ、ヒット曲の連発で楽しい。
ヴィンスは少しやせたようで声も出ていて可愛かった。

前回来日時は体調が悪くて心配だったミックも
今は若い恋人がいるとかで元気そうだった。

ニッキーは相変わらずのカッコよさで
トミーは今回とてもおとなしく演奏していた。

さすがにアリーナ後方からだと肉眼ではよく見えない。
ずっとヴィジョンを眺めていたため、細かいところはわからず。

今回チチカメラがなかったのはよかったな。
あれは仕込みがいるのでない限り、
何かイケニエを探しているのを目を伏せてやり過ごすような
気まづい時間でもあったので、無いならそのほうがいい。

アンコールは今までずっとアナーキーインザUKだったのから
ホームスイートホームに変わったので驚いたが
これもよい趣向だと思った。

背後のスクリーンに80年代の若い彼らの映像が、
そして真横のヴィジョンに現在の姿がともに映り、
過ぎ去った年月を思って涙が出てきそうになった。

どうか4人ともずっと元気でいてください。

明るく派手なLAメタルから
しみじみとしめたところで帰路につく。楽しかった。

ヨロヨロと家にたどりつき、
お風呂に入って体中にバンテリンを塗って寝た。

疲れはしたが行ってよかった。
来年はOZZYかAC/DCあたり来ないかなあ。

*

今回、行列とは無縁だったので運営側への
不満はとくになかった…のだが、あった、ひとつだけ。

今年から再入場可になったのはいいのだが
その際、手の甲に押すハンコのインクが落ちない。

クレンジングしたりお風呂に入ったりと頑張ったけれど
未だにうっすら残っている。

こういうのはブラックライトに反応するタイプのインクを使って、
ひじの内側に押すようにするとかしてほしいです。